皆さん、すっかりご無沙汰しております!
6/24(電子書籍は6/17)に漫画『ケットウ! ~糖尿病内科医・甘栗美咲~(YKコミックス)』の単行本第1巻が発売されるので、その諸々の準備等で忙しくてなかなかブログを更新できませんでした。
さて、以前にも書いたと思いますが、漫画の登場人物「甘栗実果子(ミカコ)」のモデルの主治医は何に関しても寛容で、自分の考えを押し付けてくるようなことはありません。
それで「自分の考えを押し付けてくる先生もいるのに、なぜ先生はそうではないのですか?」と訊いてみたら「この年齢になればいろいろとね、分かってくるのよ」「無理にコントロールしたところで、どれだけの結果が得られるんだか」「よほど危険なことなら止めるけど、そうでなければ…」とのこと。
個人差はもちろんあるんでしょうけど、まだ若い医師はとにかくマニュアル通り、診療ガイドラインに沿って「あれはダメ、これもダメ、それはエビデンスがー!」なんて言いがちなのかもしれませんね。
でも主治医は多分30年ぐらい患者さんたちを診てこられて「ひとつのやり方をすべての患者さんに押し付けたって必ずしも良い結果にはならない」と考えるようになられたのでしょう。
そして「理想」を語るのは簡単なことだけど、その「理想」を何十年も患者さんたちに守ってもらうことがどれだけ大変なことかも分かっていらっしゃるのでしょうね、きっと。
糖尿病患者にとって、食事療法や運動療法、薬やインスリン注射を使用している場合はそれらをきちんと使用することはとても大事なことです。
しかし仕事が忙しくてつい今日は運動できなかった…とか、予定外の付き合いで飲み会が入った、などは誰にでもあることです。私にもありますよ。
医師が自分だって出来やしない食事療法や運動療法を患者に命じても、よほど鉄の意志を持っていてなおかつ時間に余裕がある患者以外は難しいでしょう。
じゃあどうしたらいいかというと、守るべきことに優先順位をつけるといいんですよ。
薬を飲むとかインスリン(またはGLP-1受容体作動薬)をきちんと忘れずに注射する、を最優先にして、次は甘いドリンクを飲まない、その次は…という風に優先順位を考えれば、どんなに忙しい毎日でもある程度はやれるかと。コンビニは絶対ダメ!じゃなくて選び方次第だったりしますよ♪
一生「100点満点の生活」を続けるのはしんどいので、ほどほどに「頑張りすぎない糖尿病ライフ」を目指してみては?もちろん「ゆるゆるすぎ」は考えものですが!
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