低カロリーで物足りなかった病院食
4年前、ご飯が大好きだった私が糖尿病発覚して教育入院をしていたときの話です。私の食事には「エネルギー制限食」と書かれた紙が添えられていました。
具体的にどのぐらいのカロリーなのかは分かりませんけど、おそらく1400kcal前後ではないかと思います。
特に朝食など「あのー、私の分、おかずを1品忘れてないですか?」と言いたくなるぐらい、タンパク質が足りないような気がする寂しい食事でした。
よく言われている「食べ順ダイエット」を意識してまず野菜から先にゆっくりと噛んで食べ、その後肉や魚のおかず、最後にご飯の順番で食べたのですが量が少ないので、噛んで食べてもあまり時間がかからずに食べ終わってしまいます。
お腹がいっぱいになったことなど、1度もありませんでした。味は美味しかったんですけどね。常にひもじさを感じていました。
同室の糖尿病ではない患者さんたちが毎日売店で買ってきたお菓子を食べていても、自分はブラックコーヒーすら飲まないのに次の食事の直前になっても血糖値が306もあった時は大ショックでした💦

同室の他の患者さんたちは毎日お菓子を食べているのに何ともない…病気とは言え、あまりにも辛いですね。

そうよ!どうして真面目に頑張っているのにこんな目に遭わないといけないの?と泣きたい気持ちだったわ。
なぜ悪いことをしていないのに血糖値が下がらない?
毎食後は病棟内を早めのスピードで10周ウォーキングしたり、自体重でスクワットやプッシュアップなどの筋トレをしていた「真面目な患者」でした。
が、血糖値は常にかなり高かったです。おやつも全く食べていないのになぜ??と不満でした。看護師さんも「おかしいわねぇ…」と。
私は糖尿病性ケトアシドーシスで空腹時血糖値475mg/dLでの緊急入院だったので「いきなり急激に血糖値を下げると危険」ということでインスリン注射の量は控えめだったのかもしれません。
そうだとしても、入院してから1週間を過ぎて看護師さんからは「そろそろもうすこし血糖値が下がってきてもいいのにねぇ…」なんて言われていました。
糖尿病教育入院をして病院食を食べるだけで血糖値がすごく下がる人とそうでない人がいます。上の図をご覧ください。
もともとたくさん食べていて糖尿病になった人は、病院食にチェンジするだけで糖質摂取量が何分の一かに減るので痩せるし血糖値も下がります。
でも、もともとあんまりたくさん食べていなかった人が入院して病院食を食べても血糖値が下がらないのも当然じゃないでしょうか…元の食事とほとんど変わらないのですから💦
左のようなタイプの方は「糖質制限なんて必要ない、オレはちょっと食生活を改めるだけで糖尿病が良くなった」とおっしゃるんでしょうね。よほど不摂生しなければ平気な方です。
でも残念ながら、みんなが同じ方法では上手くいかないんです。私は糖質制限をしていますが、生まれつきの病気または腎機能低下、糖尿病歴が長くて血糖値を上げるシステムも弱っている場合などは糖質制限は向かない場合があります。
誰もが同じ方法ではうまくいかないからこそ、一つの方法で押し通すのではなく複数の選択肢を示してもらえるといいんですけどねぇ…
追記:2026年、アメリカでは食事ガイドラインが劇的に変わり、穀物の推奨摂取量が1/3程度に減り、子供になるべく砂糖入り飲料を与えないようにという内容になっています!素晴らしいです!日本ではまだまだ無理でしょうねぇ…利権も依存性もありますから。
私の場合は糖質制限するしかないと思った
私はもともとお米が大好きだったので、糖尿病と診断されても「何とかしてお米を食べながら治療できないか?」と最初は思いました。だからこそ、インスリン注射も受け入れたのです。
でも、その治療を始めてみると血糖値も高いまま。これは糖質制限するしかないのではないかと思い、当時の若い主治医に相談してみたんです。
すると「駄目だよぉ、ちゃんとご飯を食べなきゃ」と最初はおっしゃっていましたが「わかった、2日間ほどやってみて、結果が良かったら糖質制限してもいいよ」と。
その日から早速食前のインスリン注射(アピドラ)を中止して、給食のご飯と果物を残し、代わりに家族に持ってきてもらった無調整豆乳やブランパンを食べました。
すると翌日には、持効型インスリン(ランタス)を打つ量は変えていないのに空腹時血糖値が150以上から90にまで下がりました。
主治医も驚いて「これなら大丈夫だね」と。それでランタスの打つ量を減らし、退院になりました。ランタスはだんだん打つ量を減らしていき、7か月後には完全に中止しました。
どちらも試した上で糖質制限という方法を選びました
糖尿病の食事療法にはいろいろありますが、私は最初は王道の方法(いわゆるカロリー制限+インスリン注射)を選択してうまくいかなかったので糖質制限に切り替えました。
それで今度はうまくいったので、そのまま継続しています。あれからもう4年経つのですね。早いものです。
どちらか1つしかやったことがないのに何となくイメージや論文で「あの方法はダメだ」と言う方もいらっしゃるかもしれませんが、両方やってみないと分からないこともあるでしょう。
結論ありきで書かれた論文なんて山ほどありますし、「自分の場合はどうか?」があなたには大事なことなのですから。
皆さん、迷ったら自分で試してみてください。そして、自分に合った方法を見つけてください!他の人が何を言おうと、その人はあなたではないんですから。決めるのは、あなた自身です。

これまでのカロリー制限では効果がない人がたくさんいるという事実が、ようやく糖尿病の食事療法を変えようとしていますね。

これから日本の糖尿病治療はきっと良い方向に変わっていくと期待しているわ!






