今年も世界糖尿病デーがやってきました!
本日11月14日は世界糖尿病デー(World Diabetes Day、WDD)です。インスリンの発見者フレデリック・バンティングの誕生日で、国際糖尿病連合とWHOが制定しました。
毎年、この日には世界各地で糖尿病に関するイベントやシンポジウムなどが開かれています。糖尿病について考えるきっかけを作るのは非常に良いことだと思います。
ただ「1型糖尿病は2型糖尿病とは違って生活習慣のせいではなく~」とか「2型糖尿病の予防にはよく歩いて暴飲暴食をしないようにしましょう」なんてことばかり言われると「2型糖尿病になった人は運動不足で暴飲暴食をしただらしない人ばかりなんだ」みたいに思われてかえって2型糖尿病への差別と偏見がひどくなるんじゃ…!?
いわゆる糖尿病家系の方は、特に不摂生などしなくても親御さんと同じぐらいの年齢で2型糖尿病になっている方が多い印象ですが…ただでさえ辛いのにこれ以上責めるのはやめておくれよ。
↑↑↑「ブルーサークル」を使用する際には守るべき決まりがいろいろありますので「私も使いたい」という方はこちら(公式)をよく読んでくださいね。
上のイラストは拙著『糖質オフっCIAO!』より。この中で糖尿病患者は2名だけなんですけど、他は良き理解者です。
本日、単行本第1巻発売開始しましたので興味のある方はよろしくお願いします!紙の本(ペーパーバック)もあります。

毎年世界糖尿病デーをやってるけど、糖尿病合併症も差別や偏見もなかなかなくならないねぇ。

そうよ。だけど糖尿病で苦しむ人が少しでも減るように願うわ!
医師は本当に「糖尿病の撲滅」を願っているか?
こんなこと言っては身も蓋もないようですが、糖尿病専門医の先生方は心から「糖尿病という病気がなくなりますように」と願ってらっしゃるのでしょうか?純粋な疑問として。
以前からX(旧Twitter)で「糖尿病患者を診察している医師(ほとんど開業医)」と名乗る方の以下のような内容の呟きを多数見かけます。現在は削除されているものもあります。
「糖尿病患者、特にインスリン打ってる患者は単価が爆上がりで儲かる」
「近所の糖尿病クリニックはぼろ儲けしている。自分も専門医(糖尿病専門医)持っておけばよかった」
「如何に儲けを出すか」
開業医の先生は経営者でありスタッフを雇っているのですから、儲けていただくのは少しも悪いことではないです。商売ですもんね。
でも患者も見ている場であからさまに「お金が一番!」みたいな会話を医師同士でされてもこちらはあんまり良い気はしませんよね。
それに「医師がいちばん儲かる治療」と「患者にとって最も良い治療」が一致していればウィンウィンなのですが、現実は必ずしもそうではないのが問題だと思います。
「あなたのために最善の方法を勧めているんですよ」と言いつつ、じつは「効果は2番目だけど1番もうかる治療法」を勧められたらどうします?あなたは医師の儲けよりも自分にとって最善の方法を選択する権利があります!医師任せにせず、自分でも勉強しないと分からないまま言うなりになってしまいますね。
ちなみに「糖尿病患者、特にインスリン打ってる患者は単価が爆上がりで儲かる」と書かれていた医師は「糖質制限はダメです」とも書いてらっしゃいました。
ある意味、筋は通っていますよね。インスリン打つ患者が減ってしまう(=収入が減る)可能性がありますからね。
私の糖尿病のこと。
私は糖尿病家系で、父も弟も若年発症しています。スポーツクラブで働いて「気を付けているから自分は大丈夫だろう」と思っていましたが26歳と28歳で妊娠糖尿病になり、37歳の時に糖尿病と糖尿病合併症が見つかりました。
下は37歳の時、家族のインフルエンザがうつって寝込んだ後に糖尿病性ケトアシドーシスを起こして緊急入院となったときの検査データです。
なんと、血糖値は空腹時にもかかわらず475mg/dLも!HbA1cは15.0もあり、これは平均血糖値が384mg/dLぐらいあったことを意味します。超ウルトラ横綱級の悪さです!
清涼飲料水の飲み過ぎなどで短期間でHbA1cが10%を超えるが糖尿病の程度は大したことない、というケースもあるそうですが、私はすでに糖尿病合併症もあったのでそういうことではありませんでした。
16日間の入院中は糖尿病合併症の検査や糖尿病教室がメインで、「これからどうなっちゃうんだろう」ととにかく不安でたまらなかったです。
↓↓↓その時のことを描いた漫画(無料)

当時の若い主治医(29歳)は従来の糖尿病食+たくさんの薬剤を私に処方しようとしていましたが「糖質制限でやりたい」と申し出たら一瞬渋ったものの「じゃあ試してみよう」それで結果が良かったのでそのまま継続していい、ということになりました。
目の合併症で最初は目の奥に山ほど出血跡やら浮腫やらありましたが、1年後にはかなり良くなりました。完全になくなって綺麗になったのはわりと最近のことです。
私は11年前すでにインスリン分泌不全があったので、どんなに頑張っても「治ったのと同じ状態」にはなりません。でも、糖尿病合併症を進行させないことを目標に糖質制限を継続しています。
糖尿病とは「ほどよく」付き合うのがいい?
11年前に「長年見逃して重症になってしまった糖尿病と糖尿病合併症」が見つかって16日間入院した私。
最初はがちがちに神経質になって「うわぁ!どうしよう!今日は空腹時血糖値が120ぐらいある!インスリン追加で打たなくても大丈夫かな??」なんて悩んだりしました。
でも11年経った今は、そんなに神経質にはなりません。「あ~生理前だから130超えてるなぁ。まっ、いいか!どうしようもないもん」ってな感じです(笑)
↑↑↑前の前の主治医からのありがた~いお言葉を再掲しておきます。
言われた時は「はぁ?250!?信じられない!!」と思いましたが、今は外食時にたまに200超えることもあって(まあ歩いて下げるから…)と思ったりします。
主治医は「血糖値はあまり気にしなくていい」という意味でおっしゃったのではなく「たまに外食とかで一時的に上がることはあるから、いちいち気にしすぎると大変だからね」という感じでこうおっしゃったんだと思いますね。
昔より緩めにやっているからHbA1cはなかなか理想値にはなりませんけど、低血糖もないので糖尿病合併症は良い感じです。特に目は健康な人とほぼ同じ状態になっていますが、油断は大敵です!
糖尿病であることを周囲に話せない患者たち
私は自分が糖尿病だということを周囲に全く隠していません。糖尿病であることは恥ずかしいことだとは思わないからです。
しかし、自分が糖尿病だということを話せないという方も多いのです。特に若い女性は「2型糖尿病は太ったおじさんがかかる病気」「甘いものを食べ過ぎたんでしょう?」みたいに思われるのは嫌ですよね。
糖尿病であることは、必ずしも周囲にオープンにしなくてもいいと思います。ただ型を問わずインスリン注射をしていて低血糖になる可能性がある方は話したほうがいいと思います。黙って倒れたら周囲も理由が分からず困ってしまいますよね。
医師の方のコメントで「糖尿病は様々な原因で発症するものであり、『生活習慣が悪かったから発症する病気』ではなく『生活習慣に気を付けていく必要がある病気』とあり、なるほどなと思いました。
「2型糖尿病は遺伝的な体質に加えて食べ過ぎ、運動不足などの生活習慣が加わって発症します」とあると「遺伝のせいにしてだらしない生活をしていたから発症するんだ!」と思われがちです。「私の親は糖尿病ですが私は糖尿病ではありません、気を付けているからです」という方も見かけました。
でもね、その方が本当に「努力しているから発症しない」のかどうか分かりません。糖尿病になりやすい体質は遺伝しますが、100%ではありません。きょうだいのうちたまたま半分ぐらいはその体質を受け継いでいない可能性があります。何もかも努力で防げる=防げなかった人は努力不足だ、とは言わないでほしいのです。
かなりたくさん食べても一向に糖尿病にならない人もいれば「なぜあなたが?」と思う人も知っています。「生活習慣病」と呼ぶことは誤解の元ですね。
そして、周囲の方が糖尿病について間違った認識を持っているとしても、それは悪意からではなく「無知」ゆえにそうなっていることが多いと思うのです。
ただ無知だとしても、糖尿病が原因で職場で不当な扱いを受けるのは困りますよね。私は漫画家ですが「先生は病気だからあまり無理をしてはいけないから」と言われたことがあり『連載中に急に死亡するかもしれないからやめとこうって思われているんだろうか?』とがっくりしたことはあります。
糖尿病患者同士だから分かり合えるとは限らない
糖尿病ではない健康な方は「無知」ゆえ糖尿病のことを分かってくれないこともあると思います。
それはそれで困りますが、糖尿病患者同士だから分かり合えるとは限りません。患者でなおかつ医療従事者など資格を持つ方の場合「私は誰より分かってるから!」と自信満々で「自分の考える正解だけが唯一無二なのだ!他は全否定する!」みたいになっちゃっている場合もあります。
以前、病院勤務の1型糖尿病患者さんが「2型の人は私と違ってだらしない生活習慣が原因、この考えは譲れない、うちの病院に来る人はみんなそうだから」と仰ったので悲しくて距離を置いたことがありました。
また2型糖尿病患者同士でも「私は軽症だから糖質制限とかしなくても大丈夫で良かったぁー!重度の人は可哀想!」みたいに言われることはあります。私も言われました。
「糖質制限していても脂質も制限しなければいけない!」とか「タンパク質は腎臓に悪い!」などの持論を押し付けてくる方もいますが、わりとよく聞く話なので必ずしも同じ病気の人と交流を持とうとしなくても良いんじゃないでしょうかね。
中には「病院なんか行かなくていい!この講座を受講すれば血糖値が正常値に!」なんていう情報商材(?)屋さんもいます。そこで語られている「体験談」は本当かどうかは分かりません。
数年前「糖尿病のボクもこのサプリのおかげでこんなにパンを食べまくっても血糖値は正常値!」みたいな記事を投稿している方が居て、調べたら同じブログのサブドメインで別名義で別のサプリを販売していたってことがありました。つまりそういうことです。
糖尿病と診断されたあなたは何をするべきか?
糖尿病と診断された方は、とにかく治療を中断してしまわないことが大事だと思います。「医療費が高い」「主治医との相性が悪い」などの理由で治療を中断してしまう方は結構多いんです。
でも、うんと軽度の方ならまだしも、治療をやめると危険な状態の方もいらっしゃいます(私もそうです)。やはり通院は続けるべきです。
医療費や主治医との相性の問題は、病院を変えることで解決できる場合もあります。たまたま性格のキツい医師に当たってしまって医療不信になる方もいらっしゃると聞きますが、良い医師もいます!必ず。
私は長年理解あるベテランの主治医(内科部長先生)に診察してもらっていましたが、今年の春からまだ20代の若い主治医に変わりました。前の主治医がさらに忙しくなられて外来をぐっと減らされたからです。まさに「ケットウ!」の美咲ちゃん的な方です。
正直、若い先生は前の先生と比べたらまだまだマニュアル的だと感じますが、仕方がないこと。血液検査や尿検査をしてもらうために通院していると思えば、あれこれ言われても軽く流せたりします。
そして血糖値はなるべく把握しておいた方がいいと思います。可能ならフリースタイルリブレを使ってみてください。今はスマホにアプリを入れればリブレ本体は必要ないです。
どんなものをどのぐらい食べたら高血糖になるか(その反動で遅れて低血糖になる場合も)を把握できれば、自分がやるべきことが自然と見えてきます。
適度な運動は大事ですが、まず主治医に「運動をしても大丈夫か?」を確認しておきましょう。合併症の状態によっては運動に制限がかかる場合もあるからです。
そして過去の私も含め、多くのスポーツインストラクターは糖尿病に関してあまり詳しく知りません。私は11年前に重い糖尿病が発覚する前にスポーツクラブでパートで働いていましたが、その時の上司は私の安静時心拍数が120もあった(じつは糖尿病性神経障害の症状、現在は消失)のを見て「ああ、たまにこういう人居るんですよねぇ」でしたから。
高血糖と低血糖、どちらも糖尿病には良くないです。低血糖が糖尿病網膜症を悪化させることは昔から経験的に知られていましたが、その機序も明らかになってきました。
そしてたとえ高血糖や低血糖がなくても、インスリンがたくさん出過ぎているorたくさん注射している(高インスリン血症)と動脈硬化やがんのリスクが高まります。
高血糖・低血糖・高インスリンをなるべく避けるような生活をしていれば、あるいは糖尿病合併症の進行を食い止めることも可能かもしれません。
1型糖尿病でもたくさん食べて太ると高インスリンになるので、決して2型糖尿病だけの問題とは思わないでください。もともと肥満の1型さんは特に注意してください。
ただの糖尿病患者の私に出来ることは何だ?
「毎日、糖尿病のことばかり考えていてしんどくない?」と言われたことがあります。「医者に任せたらいいのに、なんでわざわざめんどくさいことを情報発信するの?」とも。
残念ながら私の場合、自分が糖尿病であることを1日たりとも忘れることは出来ないんですよ…重い食物アレルギーの方が自分がそうであることを忘れてはいけないように。そして私にとって、そのことはさほど辛いことでもありません。もう慣れちゃいました!
どうせ忘れてはいけない、やらなくてはいけないのならこれを最大限に楽しもうと思ったんです。42歳で漫画家を目指して44歳でデビューして単行本を出せたのも糖尿病になったおかげです。
また情報発信に関しては、途中からは「自分の著書を読んでほしい」という気持ちはもちろんありますけど(今日単行本が出たので買ってください!電子書籍はKindle Unlimitedの方は154ページ丸ごと無料で読めます)「同じ病気の方が失明したり腎不全になるなんて嫌だな」と思うからです。
「他の人なんてどうでもいい」と思うなら黙っていた方が楽です。でもどうせなら皆で元気になった方がいいじゃないですか♪

残念ながら現在の日本の糖尿病の標準治療はまだ完成されたものではありません。もしお医者さんたちがおっしゃることが完全なら、なぜ真面目に頑張っているのに糖尿病合併症になる人がいらっしゃるのでしょう?糖尿病専門医でも2型糖尿病の自身の網膜症が悪化して同級の眼科医に助けを求めたという先生の話も読みましたよ!
少しづつですが、糖質制限という新たな選択肢を治療に取り入れる医療機関も増えてきています。長野県の長野松代総合病院では糖質制限ダイエット入院をすることが可能です。
アメリカ糖尿病学会は段階的に糖質制限を許容してきましたが、日本は10年ぐらい遅れています。ガイドラインが変われば大多数の医師たちも受け入れるのでしょうが、そうなるまで待っていたら視力や腎臓の機能を失う方もきっといらっしゃいます。
とはいえ、どんな治療法を選択するかは個人の自由です。きっと日本糖尿病学会やガイドライン通りに治療する多くの医師たちは「バランスよく食べて適度な運動をしましょう」と無難な発信をなさるに違いないですが、あなたの選択はあなたの自由です。

医師の言いなりではなく良く考えようね!

いずれにしても医師は責任を取ってくれないので、自分で良く考えることね!

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