糖尿病専門医「飽和脂肪酸制限に医学的根拠なし!」の衝撃

糖尿病専門医山田悟先生いわく「飽和sh坊さん制限に医学的根拠なし」
この記事は北里大学北里研究所病院糖尿病センター長の山田悟医師の「『飽和脂肪酸制限』に医学的根拠なし」に関する議論への最新の知見を糖質制限実践中の患者の私が実体験を絡めて紹介する記事です。

 

心血管イベント抑制のために飽和脂肪酸は制限すべき?

私がいつも愛読している医学・医療ニュースサイトの『メディカルトリビューン』は医師向けの情報サイトですが、医師以外も会員登録できます。

医師以外は一部機能が限定されますが、私は記事を読めればいいので十分に満足しています。中でも特に楽しみなのが、毎月20日に更新される糖尿病専門医の山田悟先生の連載です。

2026年3月20日に『患者指導に自信あり!「飽和脂肪酸OK」の根拠』という記事がUPされていたのでさっそく読んでみました。

 

患者指導に自信あり!「飽和脂肪酸OK」の根拠 | Medical Tribune
研究の背景:SFA制限をめぐり賛否が繰り広げられている 昨年(2025年)、「『飽和脂肪酸制限』に医学的根拠なし」というタイトルで私自身が筆頭著者として発表したランダム化比較試験(RCT)のメタ解析の結果をDoctor's Eyeでご紹介し...

 

飽和脂肪酸は、バターやチーズなどの乳製品・ラードやベーコンといった動物性脂肪に多く含まれている天然の油で化学的に非常に安定しており酸化しにくいです。

記事は無料とはいえ会員登録しなければ読めないものなのであまり詳しくは書きませんけど、ごくごくざっくり言うと

山田悟先生「心血管疾患のリスクが高い人は飽和脂肪酸を制限すべきって言われるけど、私はその必要はないと思う!有効だというデータ不足。制限すべき油はトランス脂肪酸と古くて傷んだ油!」

ということです。今回はこの件について2015年初めから糖質制限している糖尿病患者の私の愚考を述べることにします。

 

まじめん
まじめん

昔は「動物性脂肪は悪!」って言われていたようですね、今もそれは変わらないのですか?

よっしー
よっしー

ええ、脂肪悪者説は根強いと思うわ。

 

野生動物はわざわざ「脂質制限」しないで健康!

私は大学を出た後いったん就職しましたが、学生時代にスポーツクラブに会員として通った楽しさがどうしても忘れられず「やるなら今しかない」と思って会社を辞めてスポーツクラブのスタッフになりました。

その後37歳で糖尿病が発覚するまでは食事として「脂質制限」「玄米食」「野菜果物たっぷり」を意識してきましたが、どうも私には合わなかったようです。

食べ過ぎなければ問題ない方もたくさんいらっしゃいますが、あくまでも糖尿病家系の私の場合はそうだったという話です。

インストラクター時代からプロテインも愛飲していましたが、よく考えたらわざわざ脂質をすべてそぎ落としてタンパク質「だけ」抽出して飲むのってヒトだけなんですよね。

 



 

昨夜2026年3月22日放送のNHK『ダーウィンが来た!』では猫みたいに可愛いチーターについて取り上げていましたね。

チーターはガゼルやインパラなどの動物を捕まえて食べます。ライオンなども同様です。野生の草食獣は引き締まった体をしているといっても体脂肪量ゼロではないでしょう?

自然の状態で動物性食品を食べれば、脂身や皮なども肉にくっついてくるのである程度の量の脂肪も摂取することになります。

チーターが1度に食べる肉の量は体重の30%近くだそうです。体重60㎏の人間で言えば18㎏弱といったところでしょうか。相当な量になりますよね!脂質もそれなりに摂ってますね。

 

ヒトだけが食べている油はどんな油?

難しい話を抜きにしても「野生動物が食べずヒトだけが食べている油」は健康に良くなさそうな気がしますが、具体的に言うとそれはどんな油でしょうか?

まず「工業的に精製された油」が挙げられます。キャノーラ油・大豆油・コーン油などの「植物油」はいくつもの工程を経て精製されています。

植物の種からオイルを抽出する為にヘキサン(石油系の化学溶剤)等が使用されることがあり、法律で認められている食品添加物とはいってもここが気になる方は少なくないでしょう。

 


 

植物の種は野生動物も食べるけれど、種だけを化学薬品で大量に精製して食べるのはヒトだけでしょう。油だけじゃなくて砂糖にも同じことが言えますよね。

また有名な「トランス脂肪酸」も問題です。トランス脂肪酸は脂質の構成成分である脂肪酸の一種で乳製品や肉などに少量含まれています

これらに含まれる天然のトランス脂肪酸は健康への悪影響は心配しなくていいとされています。しかしショートニングやマーガリンなど工業的な食品の製造過程で生じる「人工型トランス脂肪酸」は細胞死(アポトーシス)を強く促進するそうです。

 

「人工型」トランス脂肪酸のみが持つ毒性作用とその解毒因子を発見 -動脈硬化症などの関連疾患の発症予防・治療戦略の開発に期待-
【本学研究者情報】 〇大学院薬学研究科 衛生化学分野教授 松沢 厚研究室ウェブサイト 【発表のポイント】 トランス脂肪酸の中でも、工業的な食品製造過程で生じる「人工型」は制御・プログラムされた細胞死(...

 

私は糖尿病が発覚するまでは脂質制限をしており、どうしても使う場合はキャノーラ油やマーガリンを使用していました。しかし11年前からずっとバター、ラード、オリーブオイル(海外の製品で安心できるもの)にしています。

その結果、糖尿病網膜症と黄斑浮腫が寛解状態になっています。目の奥の血管の状態は全身の血管の状態を反映すると言われますし、少なくとも私の場合は飽和脂肪酸が悪さをしていることはないみたいです。

 

高糖質+高脂質は健康に良くないかもしれない

山田悟先生は「私は自信を持って『他の脂肪酸と同様に飽和脂肪酸を摂取してよいと患者さんに指導します」と仰っています。

ただし山田悟先生は糖質制限支持派です。一般的には「ロカボ=ゆるやかな糖質制限」でよく知られた先生ですが、メディカルトリビューンでは「昔はケトン体が増加するようなストイックな糖質制限は危険だと思っていたけど考えを改めた」と仰っていますよ!

 

明示されたケトン産生食の安全性レベル | Medical Tribune
研究の背景:私も10年以上前はケトン産生食を否定していた 私は10年以上前から緩やかな糖質制限食を臨床の現場に導入し、研究も行ってきた。昨年(2024年)の日本糖尿病学会『糖尿病診療ガイドライン2024』における糖質制限食の採用にも一定の役...
ケトン産生食への不安払拭! 死亡リスクが低下 | Medical Tribune
研究の背景:最新ガイドラインでは「現時点では勧められない」 以前ご紹介したように、今年(2024年)日本糖尿病学会は『糖尿病診療ガイドライン2024』を発行し、これまでエネルギー制限食一辺倒だった食事療法の記述を変更して、糖質制限食を含む複...

 

これまで当ブログでも何度も書いていますが「糖質をたっぷり摂取するのなら」高脂質食は確かに健康に良くないかもしれないです。

大量の糖質摂取で追加インスリンがドバっと分泌されると、使いきれない大量の糖質も脂質もすべて体脂肪に変わるからです。

欧米の方はひたすら太るだけで済む(?)タイプも多いですけど、日本人はそこまで太れないと言うか、皮下脂肪ではないいわゆる内臓脂肪、異所性脂肪がつきやすいので普通体型でも脂肪肝、2型糖尿病などになりやすいと言えます。

天然の脂肪を摂取する野生動物は多いですが、人工的な油を摂取したり大量の油と一緒に大量に糖質を摂取する生き物はペットや家畜(ヒトがエサを与える)を除けばヒトだけでしょう。

そして「じゃあバケツ一杯の鳥皮を食べても問題ないって言うのか!」みたいに思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、常識の範囲で考えてください。ヒトの場合、そこまで大量に食べること自体困難ですし、下痢をするんじゃないでしょうか。

 

まじめん
まじめん

野生では食べない精製糖質をたっぷり食べながら「飽和脂肪酸は健康に悪い!」なんて考える人間って面白いですね♪

よっしー
よっしー

いろいろな考えがあるけど、ヒト「だけ」が食べるものが果たして健康に良いものかどうかはよく考えないといけないわね。

 

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