糖尿病患者は耳鳴りになりやすい?
私は11年前に糖尿病(HbA1c15.0)が発覚しましたが、その時すでに糖尿病合併症がありました。
いわゆる糖尿病の3大合併症(腎症、網膜症、神経障害)と比べたらぜんぜん意識していなかったのですが、今思うとあの頃はけっこう「耳鳴り」がありました。
キーンという感じだったり、ぐゎん、ぐゎん…と心臓の拍動とシンクロしているような感じだったりしましたけど、いつの間にかめったに鳴らなくなっていました。
たまたま最近「耳鳴り」がSNSで話題に上がったので初めて思い出したぐらいです。でもふと「耳鳴りって糖尿病と何か関係があるんだろうか?」と思ったので記事にしてみることにします。
耳鳴りは加齢とともに起こりやすくなるそうですが、糖尿病患者では健康な方よりも起こりやすいそうです!その原因として「血流の悪化」と「糖尿病神経障害」が考えられるそうなのです。
耳の奥には音を感知する「蝸牛(かぎゅう)」というカタツムリっぽい形をした器官がありますが、ここの血流が悪くなると正常な音の処理ができなくなり、耳鳴りとして現れるのです。
糖尿病で食後高血糖がいつも起きていると、そのたび血管の内側が傷つき、その傷からコレステロールがもぐりこんで「プラーク」という塊を作ってしまい、プラークのせいで血管の内側が硬く狭くなって血流が悪化します。動脈硬化ですね。
また長年の高血糖で糖尿病神経障害になると耳の神経も障害されることがあり、これも耳鳴りの原因となっています。

ええー!糖尿病だと耳にも影響が出るなんてあまり言われてないですよね…知らなかったですよ。

私も今までほとんど考えたことがなかったわ!
糖尿病患者の耳鳴りの治療法は?
動脈硬化や糖尿病神経障害が原因で耳鳴りになるのなら、それらはどうやって治療すればよいのでしょうか。
あまりにも血管が狭くなっている場合は、その部分を内側から広げるような治療が行われることもあります。しかしまず食事療法や薬が勧められるようですね。
LDLコレステロールを下げる「スタチン」と呼ばれる薬剤があり、コレステロール値が高いとスタチンを飲むように言われることも多いでしょう。
しかしスタチンには血糖値を上げる、筋力低下、性格の変化、白内障リスクの上昇などさまざまな副作用が見られるので、安易に服薬するよりまず出来ることがないか考えてみましょう。
耳鳴りの治療として「糖質制限」を勧めている耳鼻科医もいらっしゃいます。糖質の過剰摂取が食後高血糖を引き起こして動脈硬化や糖尿病神経障害を引き起こすのですから、糖質たっぷり食生活を続けるのは良くないですよね。
とはいえ、いったん動脈硬化が進行してしまうとなかなか「ハイ元通り」とはいかないのも事実ですが…先日90歳で亡くなられたアメリカのリチャード・K・バーンスタイン医師はご自身の体験として、脚の動脈のプラークが長年(おそらく30年近く)かかって消失したと著書にお書きになられていました。
私の場合、11年前の検査で糖尿病自律神経障害がありましたが、幸い動脈の硬さや詰まりを調べる検査(ABI検査)の結果は年相応で正常でしたから、耳鳴りの原因は神経障害だったのかもしれませんね。
糖尿病神経障害は、必ずとは言えませんがそれほど進行していない段階なら年単位の血糖コントロールで改善が期待できるようですね。私も安静時頻脈(運動もしていないのに脈が速いという症状)や右目の眼振が治療開始後1年ぐらいで完全に正常化しました。
糖尿病患者の耳鳴りは危険なのか?
耳鳴りは誰にでもたまには起こると思われますが、時に「突発性難聴(ある日突然片方の耳の聞こえが悪くなる病気)」など放置してはいけない病気の症状のこともあります。
「糖尿病患者の耳鳴りは危険なものなのか?」と気になる方もいらっしゃるでしょう。まず糖尿病患者だからといって耳鳴りの原因が必ずしも糖尿病とは限りません。
しかし突発性難聴は、糖尿病患者はそうでない人よりもリスクが高くなるそうです。やはり、糖尿病ではない人以上に気を付けたほうが良さそうですね。
突発性難聴ではない血流の悪さや糖尿病神経障害による耳鳴りは「一刻も早く受診しなければ!」というような危険なものではないとはいえ、それが起こるということ自体は決して良いことではないので血糖コントロールに気を付けていきましょう。
そして耳鳴りを身体症状ではなく「地震の前触れだ」等スピリチュアルに捉える方もいらっしゃいます。
そのあたりは私は分からないので何とも言えませんが、もし地震の前触れだと思って放置していたけどじつは病気だった、ということにならないよう、変だなぁと思ったら早めに受診したほうがいいでしょうね。

耳も大事なので気をつけなきゃと思いました!

特に突発性難聴は危険なので、自己判断しないようにしましょう!





