手塚治虫先生の漫画『火の鳥・鳳凰編』に以下のようなエピソードがあります。
族に腕を斬られて思うように動かせなくなり、以前のように自由に彫り物が出来なくなって絶望していた青年。
しかし青年は、世話になっている家の庭先に生きているような見事な石の動物を見かけます。訊くと、それは雨だれが彫ったものであると。
柔らかい質の石に雨が当たると長い年月の間に少しずつ削られていく、少し彫れると向きを変えてまた…何年もそれを繰り返して、生き生きとした姿の動物を彫ったのだと。
その話を聞いた青年は「なんて気の長い話だ!」と驚き、自分も焦らずに素晴らしい彫り物を作ろうと思ったのでした。
『点滴穿石』という四字熟語から描かれたエピソードなのでしょう。『点滴穿石』とは、水滴も同じ位置に落ち続ければいずれ石に穴をあけることができるという意味から小さい力でも積み重なれば強大な力になることの例えです。
なぜこんなエピソードを紹介したかというと、いつもブログを参考にさせていただいているドクターシミズ医師の記事を読んだからです。

あまり詳しい内容を書いてはいけないので書きませんけど、先生は「自分は非力です」としたうえで「どうしたら今の日本の医療の軌道修正ができるか」と考えてらっしゃいます。
私はどうしようもなく糖尿病が進行してしまってからやっと気づいて糖質制限を開始したので「もっと早くやっておけばよかったなぁ」と思います。それでも10年来の糖尿病網膜症、黄斑浮腫が経過観察のみで寛解状態になったのは本当に良かったです。
糖尿病に糖質制限が有効とはいえ、あまりに糖尿病が進行してしまうと低血糖が起きやすい状態になっていて糖質制限できなくなっている場合もあります(血糖値を上げるシステムも弱っているor合併症で腎機能が低下している場合など)。
でもそうではない方、糖尿病以外にも糖質の過剰摂取と関係があるとされている慢性の病気に苦しんでいらっしゃる方は糖質制限を試してみてはいかがでしょう?
シミズ先生がおっしゃるように、医師にも何らかの不調を抱えた方はいるのだから試してみればよいと思うのですが…
ただ甘いものやごはん、パン、ラーメンなどが大好きな医師はたぶんよほどのことがなければ糖質制限を試してみることはないと想像します。自分が儲かるわけでもないですし!
私の前の前の主治医は突然体調を崩されて病院をやめてしまい、糖尿病専門医リストや医師免許検索からも名前が消えてしまったのですが、外来で「人間って弱い生き物だから、よほどのきっかけでもなければできない。ついお昼はおにぎりとかカップ麺で済ませてしまう」とおっしゃってました。
↓↓↓「たまに血糖値が250ぐらいになっても死なねえから」のこの先生です!先生は糖尿病ではなく「何を食べても血糖値はあんまり上がらない」とおっしゃってました。糖尿病だけが病気ではないんです本当に…
他の患者さんから「甘いものを食べられないぐらいなら死んだ方がマシ」と言われたこともありますし、病気の状態などによっても適した治療法はいろいろあるでしょう。
しかし選択肢のひとつとして「糖質制限」はもっときちんと認められて欲しいものです。たとえ利権など難しい問題が絡んでいて簡単にはいかないにしても。
シミズ先生は「恐らく、人手不足などで数年後にはまともな医療をいつでも受けられる時代は失われていくでしょう」と書いてらっしゃいます。私もそうなるかもしれないと思います。人手不足になる理由はいくつか考えられますが…
この先ずっと「お薬を飲むから好きなものを食べて大丈夫」が通用するかどうかは分かりません。どうしようもなくなる前に何か少しでも変わればいいのですが。
そこで『点滴穿石』ですよ。今は昔のようにテレビや新聞、本、雑誌しか情報源がない時代とは違います。
調べようと思えば、どこぞの団体にとってあまり都合がよくはない話や体験談などもいくらでも出てきます。その情報の真偽、信じるかどうかは自分次第ではありますけれど。
先の大戦中のように「都合が悪い情報はすべてシャットアウト」なんてことは出来ないのです。だから有用な情報であれば時間はかかっても必ず浸透していくかと。
昔はアメリカの食生活のガイドラインなどをはじめとする政策に影響を与えた論文の筆者が業界団体から資金提供を受けて論文の結果を操作していたこともありましたが、今はそんなことは出来なくなっています(出来ない…はず!)
糖質制限に限りませんが、新型コロナワクチンの是非など、医師の中でも意見が割れています。「多数派」だからと安易に信じているとあとでとんでもないことが分かる場合だってあるので、「多数派」「権威」だから信じるのではなく慎重に。

自分のことは自分でよく考えなきゃね!

そして焦らず、諦めないことが大事ね!




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