冬に血糖値が高めになる糖尿病患者は多い?
朝夕めっきり冷え込むようになりましたが、みなさん調子はいかがですか?一般的に、冬は夏よりもHbA1cが高めになると言われているそうです。
よっしーの場合、過去の検査データを見ても季節による差はほとんど感じられないのですが「冬のほうが血糖値が高くなる」と感じている方は多いみたいです。
いったい冬と夏のHbA1cの差はどこから来るのでしょう?ちなみに、HbA1cだけではなく体重も冬のほうが重くなるそうです。
下のグラフはメディカルトリビューン様のサイトからお借りしました。大分県の病院で行われた、通院中の糖尿病患者さんたちの体重・HbA1cを気温と並べてみたものです。
これを見ると、確かに気温が低い時ほどHbA1cが高いように見えますね。しかも、体重とHbA1cはかなりシンクロしているように見えます。
2型糖尿病患者の場合、個人差は大きいですけど、同じ人であればやはり太るほど血糖値は悪化する傾向があるので…それにしても興味深いです。
冬に糖尿病患者の体重が増えて血糖値が悪化するのはいったいどういう理由で、どうやって対策したらいいのでしょうか?
冬はごちそうを食べる機会が多いから?
冬に太って血糖値が上がる理由としてまず真っ先に「冬はごちそうを食べる機会が多いから」と考えられます。
確かに、クリスマス・忘年会・お正月・新年会…冬には何かと飲み食いする機会が多いのは事実でしょう。
よっしー、糖尿病発覚して糖質制限を始める前は、毎年お正月にはモチ太りしていましたからね…今はまったくないので、やはり犯人はモチだったのでしょう。
ここ数年は鶏の丸焼きなど「糖質オフ系」のごちそうをたっぷり食べますので、イベントが続いても平気です。水郷どりは美味しくてたまに注文してます♪
たとえ糖尿病でもお正月にはついつい気が緩んで寿司やモチ、みかんなどを食べすぎてしまう、ということは珍しくないです。
普段きちんとしている方でも「今日はクリスマス会だからまぁいいや」「会社の忘年会は付き合いだからしょうがない」って思いがちですよね💦
冬はイベントが多く、しょっちゅう食べすぎるから体重が増えて血糖値も上がる…とこういうわけです。
冬は雪が降るから運動不足になりがち?
また、冬は夏と比べるとどうしても家にこもりがちになります。雪がたくさん降る地域では特にそうでしょう。雪が降る中、外でジョギングするというのはなかなか難しいです。
また、普段は自転車を使っているけれど、雪が降る冬は車でスーパーへ買い物に行くという方もいらっしゃるでしょう。
よく歩くことは血糖値にも良いことが分かっています。やはり、出歩くことが減る冬は血糖値が上がりやすいのかもしれませんね。
ただ、冬の体重とHbA1c上昇について、運動と食事の点だけではすべてを説明しきれないのではないかと言われています。なぜなら、ほとんど雪が降らない地方でも同じ傾向がみられるから。
雪が降らない地方では冬も外を歩くことに支障がないにもかかわらず、豪雪地方と同じように冬に体重とHbA1cが上昇しているのです。そうだとすると、やはり食事の影響が大きいのでしょうか?
確かに冬にはイベントが多いですが、夏にアイスクリームを食べすぎたり清涼飲料水をがぶ飲みする人も多いですよね。
そのため、夏にはペットボトル症候群で緊急入院する若者も少なくないとか。必ずしも、冬のほうが糖質摂取量が多くなるとも言い切れないんですよね。
冬は体が脂肪を貯めこもうとするのかも?
日本糖尿病学会の山田悟先生は「気温が低くなると冬眠動物でない人間でも何らかの因子が働いて、食欲が向上したり、身体活動(運動)が抑えられたりするのかもしれない」と考えておられます。
いつでも好きなだけ食べられるようになった現代と違って、大昔は真冬になると食糧は乏しかったはずですから…ヒトも動物ということですね。
本来、冬は体が体脂肪を貯めこもうとしているものかもしれないと心得て食事と運動に気を付けることが、血糖コントロールを良好に保つために重要なことなのかもしれません。
キッチンおおざっぱさんの「サイリウムおから餅」は、太らず血糖値も上がらず美味しくておすすめですよ!初めて食べたときはびっくりしました♪
もともと冬は体が体脂肪を貯めこもうとする方向にいくようになっているかもしれない上、冬はごちそうを食べるイベントが多く、しかも運動不足になることもあります。
コタツにずーっと入ってテレビを観ながら、ついみかんを食べすぎてしまって…なんてことにならないように気を付けましょう。
「冬だから太ったり血糖値が高くなるのは仕方がない」と諦めずに、冬もナイスコントロールを心がけましょう♪