自分で考えて調整できない人は主治医に従うしかない?

自分で考えない患者は不幸かもしれない

糖質制限をわかってない患者には許可したくない!

私が糖尿病と診断されて糖質制限を開始したのは7年と少し前です。途中、転勤などで主治医が2回交代しましたが、幸い歴代の主治医は3人とも私が糖質制限することに関して何もおっしゃいませんでした。

2番目の主治医がある日「あなたはいいけど、糖質制限のことをよく分かっていない人や自分で判断できない人、認知機能が落ちてきてる人なんかは怖くてやらせられないなー」と。

確かに、過去に「糖質制限ではイモや果物は普通に食べてもいい」とか「脂質も減らすとさらに効果が出る」と思っていた方がいらっしゃいました…

 

 

そういう患者さん、ことにインスリン注射をしている方がそんな知識で間違ったことをしてしまい、何か危険なことが起こったら大変ですもんね!

「こういう時はどうすればいいんですか?」と患者さんから質問されたとき、従来の食事療法ならまあある程度きちんと答えることができるでしょう。

でも正直、糖質制限について質問されたって、先生たちの多くはよくご存じないのだから答えられないのではないでしょうか?だから自分で判断できる人以外にはやらせたくないのも分かります。

 

にゃご
にゃご

自分も実践しているお医者さんなら分かるだろうけど、そうじゃなければねえ…分からないよね。

よっしー
よっしー

夜中にカップ麺食べてタピオカ飲んでる先生に「糖質制限でこういう時は…」と言われても説得力がないじゃない?

メガビタミンは糖質制限よりさらに難しい!!

精神科医こてつ名誉院長のブログ
kotetsutokumiさんのブログです。最近の記事は「3月の記事を加えノートを改訂しました」です。

 

また、私はメガビタミン(分子栄養学、オーソモレキュラー、藤川メソッド、三石理論と言えば分かるかも)も実践しております。

正直、私ほど重度の糖尿病であれば、ビタミンやミネラルを飲むだけで寛解!!なんてことがあるわけがないと最初から分かっております。そこまで過度の期待をしちゃいけませんよね。

いろいろ良いとされるものを試しましたが、マグネシウムと鉄ははっきりと何らかの効果があることを実感できました。

メガビタミンって本当に難しいんです!糖質制限よりもずっと!!なぜかと言うと、人により「何がどのぐらい足りてないか」は異なるからです。

 



 

私は以前マグネシウムで血糖値が下がりましたが、それはもともとマグネシウム不足だったからです(若い頃から自覚症状がありました)。

マグネシウム不足ではなく糖質が大好きな人が、食事を変えずにただマグネシウムを飲んでもおそらくあまり変化はないので「インチキだ!!」と騒ぐことになるかも!?

また、この世界では日々新たなことが分かってきます。「○と✖を両方飲む場合は、こういうことに気をつけなければいけない」等の情報が出てきたりします。

いちいち「えー、わかんなーい、どうしたらいいのか誰か全部教えて―自分で考えるのは無理だからぁー」なんていう方は悪いこと言わないからスーパーで売られているマルチビタミン、マルチミネラルを1日1カプセル飲むだけにしておきましょう。。

 


 

 

栄養界隈では医師等ではないのに「指導」したがる方はけっこういらっしゃいますが、中には「あ、この人は糖尿病のことあんまり分かっていないな」と思う方もいらっしゃいます。

そういうことも含めて、「自分で考えて判断して微調整する」ができずに常に他人に全部教えてもらおうとする方は非常に危険なのでメガビタミンには手を出さないほうがいいでしょうね。

テレビの健康番組を見て「わぁ!神食材!すぐ買いに行こうっと♪」「偉いお医者さんが言ってるんだから確かね!」となりがちな方も、とりあえずやめておきましょうか…(過去の私!)

ちなみに、他のことでも何かとすぐテレビや有名なお医者さんのことを疑いもせずうのみにする方は、いずれ痛い目に遭うと思いますよ…ホント、気をつけて。

 

自分で微調整できないとどうなる?

たまーに「糖質制限やメガビタミンで体調不良になった!インチキだ!みんな絶対にやっちゃダメだよ!!」なんて強い恨みをお持ちになる方もいらっしゃいます。

確かに生まれつきの病気などで実践できない方は少数いらっしゃいますが、先生方はちゃんと注意喚起をなさっているはず。

また、上手くいかなかった時に「インチキだ!」と決めつけるのはもったいないことです。「うまくいかなかった原因はなんだろう?」とじっくり考えてみると、解決策が見つかることもあります。

それに自分には合わないとしても、合う人もいるのだということは認めなければいけません。面白くない気持ちはすごく分かりますけれど…私も「多くの人には合うけど自分には合わないもの」がありますよ。しょうがないです。

 

 

私は昔、亜鉛のサプリメントをいきなり大容量のやつを買って空腹時に飲んで気持ち悪くなったことがありましたが、それはサプリメントが悪いのではなく自分の飲み方に問題があったのです。今はなんともないです。

医師の方が「健康食品の○○を1瓶飲んで担ぎ込まれてきた患者がいる、だから○○は危険だ!」とおっしゃるのも見たことがありますが、常識で考えて「1回に1瓶飲む」ことはないですよね?

たとえ医師が処方した薬でも、一度に1袋全部飲めば命に関わることもあるんじゃないでしょうか。悪いのは、飲み方の注意を無視して勝手なことをする人だと思うのですが。

 

健康自主管理のすすめ

物理学者だった故・三石巌先生は、「自分の健康は自分で管理しよう(健康自主管理)」を実践・提唱なさっておいででした。

三石先生は糖尿病患者でありながら95歳まで長生きなさいました。すべてを真似するわけにはいきませんが、著書を読み、良いと思うことは試しています。

「自分の健康は自分で管理する」というのは、とても大事なことです。とはいっても、「いっさい病院へ行かない」という意味ではないですよ、念の為。

定期的にきちんと受診することは大事です。尿検査や血液検査を受けて初めて気付ける異常はたくさんありますし、どうしても薬が必要な場合もあるでしょう。

 



 

しかし「全部病院の先生におまかせ」ではなく、病院へ通いつつ自分でもできることをやるほうが良いと思いませんか?

糖尿病患者さんがどのぐらいの頻度で受診するかは、人により異なりますね。私は最初インスリン注射をしていて毎月通っていましたが、インスリンをやめてからは3か月に1度になりました。

どんなに主治医が優秀で良い先生だとしても、3か月に1度ちょっとお話する程度の主治医に何もかもおまかせするのは、あまりにも心もとないと言うしかありませんよね。

主治医だって「大丈夫です」「先生におまかせします」しか言わない患者よりも「○○と思うのですがいかがでしょうか?」と言う患者のほうがアドバイスしやすいのでは?

 

主治医の言うとおりにして良くないことが起きたら?

ここまで、自分で判断して適切に対処できない人は標準的な方法以外には手を出さないほうが良いと書いてきました。

では、何もかも主治医の指示どおりにきっちり守ったのに糖尿病合併症が進行してしまったりした場合はどうでしょうか?

糖尿病と診断されてから7年の間にいろいろな方を見てきましたが、中には残念ながら視力を失ったり人工透析を開始なさった方々も…

で、そういう方が治療をサボっていたのかというと決してそうではなく、むしろ真面目に主治医の指示に従っていたそうなのです。もしかしたら「高血糖の記憶」が災いしたのかもしれません。

 


 

 

それでも主治医は診療ガイドライン通りにやっていて何の落ち度もないということで「残念でした」と言われただけだったり、中には「(お父様が人工透析になったのは)こっそりお菓子でも食べていたんじゃないですか?」と言われて腸が煮えくり返ったという方も!ひどいですよね。

最近何かと話題のアレもそうですけど、医師が勧めたとおりにした結果良くない事が起きたとしても、冷たく見捨てられるだけ…ということは多いのです。仕方がなかったのだと。

目や腎臓がそんなことになってしまったのに「それでも私は主治医を信じます!標準治療以外の食事療法は邪道です!」なんておっしゃる方も見たことがあり、涙が出てしまいました…

 

自分で考えられない人はどうしたらいいのか?

自分でいちいち考えて調整できない人は、主治医に指示された方法以外はやらないほうがいいのは確かです。危ないので。

でも、主治医の言うとおりにしていても残念ながらじわじわと悪化していき、最終的には視力を失ったり人工透析になる方も山ほどいらっしゃるのは事実です。

日本では糖尿病が原因で人工透析になる方が毎年16000人以上、失明が毎年3000人以上、足の切断が毎年3000人以上だそうですが、私はこの方々がみんな治療をサボっていたとは思えません。

 



 

標準治療が決して万能ではないことを受け入れて何もかも主治医に従うのか、それとも通院した上で主治医とよく相談しながら、自分にとってより良いと考えられる方法を実践するのか…それはあなたが自分で決めなければいけません。

私や他の誰かが「自分の場合はこれが効果的だった」と情報発信していても、同じことがあなたにも当てはまるかどうかは分からないので鵜呑みにしてはいけません。

中には自分がすごくうまくいったからといって「あなたもこうするべき!」と自分のやり方を押し付けてくる人もいるかもしれませんが、自分からは一切話しかけないようにしていればおそらく離れていくかと。

どんな方法を選ぶとしても、自分で決めて選んだことの責任は結局、自分が負わなければいけないわけです。

 

 

 

有名なお医者さんがテレビで言っていたことを信じた結果良くないことが起きたとしても、テレビもお医者さんも何の責任も取ってはくれないでしょう。

何でもかんでもすぐ「わかんなーい、全部教えてぇ~♪」と他人に教えてもらおうとする方は、まずその悪いクセを直しましょう。

相手がたとえ医師でも、診たこともない人の体のことなんてわかりません。診察している主治医でさえすべてを把握しているわけじゃないんですから。

そして「偉い人が言ってるから」とすぐ鵜呑みにするのではなく「その人はどういう意図があって言っているのか?」を考え、その内容にどれだけの根拠があるのかもきちんと調べるところまでできたらいいですね。

 

にゃご
にゃご

自分で選んだことは自分に返ってくるんだから、真剣になろう!

よっしー
よっしー

あなたの健康を他人ばかりに任せていてはいけないわ!

 

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