朝食を抜くと糖尿病になったり悪化する！？
以前にも当ブログで取り上げたことがありますが、再び糖尿病ネットワークのニュースに上がっていたので…なんと「朝食を抜くと糖尿病が悪化する」と言うのです。
『1日の早い時間に朝食を食べる人は、血糖値が低く、インスリン抵抗性も低いことが分かりました』とのことですが、糖尿病と診断されるまで１日も欠かさず朝食をしっかり食べていた、それも朝5時台に食べていた私はいったい…💦
言うまでもなく、このような話は「そのような傾向が見られた」というだけであり、「〇〇をする人は必ず××だ」にはならないんですよね。
ただ「これは私には当てはまらないからダメだ！」というのも「そっかぁ♪じゃあ朝食をしっかり食べればいいんだねっ♪」というのも何か違う気がします。
というわけで、今回は再び「朝食を抜くと糖尿病に良くないのか？」という問題について考えてみたいと思います。
オレたちは野生では、目が覚めたら目の前に食べ物が置いてある…ってことは絶対にないんだニャー！
うん。植物しか食べない動物はともかく、肉を食べる動物ではそれが普通だと思うのよね。
もともと日本人は1日２食が普通だった
「朝食を抜くとはけしからん！朝食をしっかり食べないと元気が出ない！」と思いがちですが、日本人は江戸時代中期までは１日2食が普通だったことが分かっています。
身分に関係なく、朝起きてすぐに食事をすることは無かったそうです。庶民はひと仕事終えてから最初の食事をしていたそうですよ。
冒頭で紹介した記事によれば『8時30分以前に朝食を食べる人は、空腹時血糖値とインスリン抵抗性が低いことが分かった』そうですが、江戸時代中期までの日本人の多くは8時30分以前には何も食べていなかったのではないでしょうか。
それで昔の日本人には糖尿病患者が多かったのか？と言われればそうではないと思うので、「朝早く朝食を食べないと重大な影響がある」とまでは言えないのかもしれません。労働量も異なりますしね。
記事には『朝食を食べずに空腹の状態で昼食を食べると、空腹感が強まり「ドカ食い」をしがちになったり、3食以外の「間食」が増える原因になる』とありました。
昔の人はたとえドカ食いしたくても、ドカ食いできるほどの大量の食糧は持たない人が多かったでしょうね！
そして、糖質制限をしていると脂質をエネルギーにすることに体が慣れているので、ちょっと食事を抜いたぐらいでは強烈な空腹感に襲われることはあまりなかったりします。
以前PTAの集まりで「お菓子を食べないと夕食までとても持たないよねぇ」と言われて「え、そうなの⁉」と思ったことがあります💦
「朝食に食べれば太らない」と思いがちだけど…
「太りそうなものを食べるなら朝が良い、その後の活動で消費しちゃうから」と思いがちですし、私も昔はそう思っていました。
しかし、個人差もありますが、朝は食べたものの糖質量以上に血糖値が跳ね上がりやすいことを知った時は大ショックでした。
糖尿病患者とそうでない方の違いは大きいとしても、ホルモンの日内変動で朝は血糖値が上がりやすくなっているということは、人間は朝早い時間にたくさん食べるという前提ではないのでは？
草を食べて生きる動物は起きてすぐ食事することが出来て、ほとんど１日じゅう食べっぱなしかもしれません。エネルギーの効率も良くないですしね。
しかし肉食動物は、狩りをして獲物を捕らえて初めて食べることが出来ます。満腹時には狩りをしません。つまりそういうことです。
仮に、朝起きたときに食べることで何か『良いスイッチ』が入るのだとしたら、大量に糖質を食べなくても、血糖値が上がらない程度に何かを口にするだけで十分なのではないかと思います。
そして「朝食をしっかり食べることによっておやつを食べたくならず昼食を食べすぎることがない」方も確かにいらっしゃるでしょうが「朝食をしっかり食べてもすぐにお腹が空いておやつを食べてしまう」方も多いと想像します。テレビの某人気ダイエット体験談コーナーのように…
「〇〇が糖尿病に良い、悪い」という話は、なぜそうなるのかを考えることが大事で、それが誰にでも当てはまるとか、それだけで何もかも決まってしまうものではないということをお忘れなく！
朝食に甘い菓子パンなんか食べると明らかに逆効果なので気を付けよう！
いかにも健康的なメニューであっても血糖値が爆上がりってこともあるので、朝食後に血糖値を測定してみてね！
