お母さんはお子さんの食べ残しの処理係!?
お子さんがいると、実にいろいろな理由で食事を全部食べずに残してしまうことがよくありますよね。
食べ物を残しちゃダメ!と叱っても、「もったいないオバケが来るよ」と脅かしても、食べられないものは食べられないわけで…
それで仕方なくお子さんの残りものをお母さんが食べる家庭も多いのではありませんか?やっぱり、食べ物を捨ててしまうのはもったいないですからね。
ただね、しょっちゅうこんなことをしていると、お母さんたちの健康が心配になるんですよ、いろいろな意味で。
自分の分をしっかり食べてお子さんの残りものまで食べれば、そりゃカロリーや糖質の摂りすぎになるに決まっていますよね。
そして、肥満や糖尿病とはまた別の理由で「お子さんの残り物」を食べることには健康上心配なことがあるんですよ、今回はそんなお話です。
そんなに食べていないつもりでも食べすぎている人は多い
学生時代や独身の頃、周囲で太っている人ってそれほど多くありませんでした。でも息子たちを産んで育てていると、だんだん太めのお母さんたちを多く見かけるようになりました。
まぁいろいろな原因があるんでしょうけど、ひとつの原因として「お子さんの食べ残しをいつも食べているから」が考えられるんじゃないでしょうか。
お子さんのいらっしゃる方なら分かると思いますが、「昨日はしっかり食べたくせに今日はなんで同じものなのに食べないのよ~!?」なんてこと、よくありますよね?
お子さんの食べ残しはもったいないのでしっかり食べる、おやつはお子さんと一緒に食べる。小さい子を置いてジムに行くわけにもいかない…これで太らないほうがおかしいかも!
意外に思われるかもしれませんが、白米を食べたがらないお子さんってちらほらいるんですよ。でもほとんどのお母さんは「主食は食べさせないとダメ!」と思っています。
そのため、カレーライスにしたりフリカケをかけたりしてなんとか食べさせようとするんですよね。でもいったん箸をつけたごはんが余っちゃうと、捨てるのは嫌なのでお母さんが食べちゃいます。
「お米はお米農家の方が一生懸命作ったものだから残しちゃダメ」という気持ちは分かるのですが、お肉だって畜産農家の方が一生懸命育てた動物のお肉なんだけどなぁ…
作った方の気持ちを考えないといけないのは、どんな食べ物でも同じではないのかな?と今なら思うんですけどね。ま、本当ならなるべく残りものが出ないようにするべきですね。
お子さんの病気がうつることもあるかも!?
ひと昔前と違って、今はお父さんやお母さんの唾液から子供に虫歯菌がうつることがよく知られているのでみなさん気を付けていらっしゃると思います。
特に2歳半ぐらいまでの時期が危ないそうです。よっしーも息子たちが小さい時にかなり気をつけていたので、2人もほとんど虫歯にはならないです。
でもね、お母さんから子供へ菌が感染しないように気を付けている人は多いですが、逆に子供からお母さんへ菌が感染することもあるってご存知ですか?
たとえば、お子さんは何の症状も無くてもサイトメガロウイルスに感染していることがあります。妊娠中のお母さんが上のお子さんの食べ残しからウイルスに感染するとどうなるでしょう?
これまでサイトメガロウイルスに感染したことのない女性が妊娠中に初めて感染すると、約30~50%の確率で胎児に感染してしまうことがあります。
こうなると流産や死産、聴力障害などが生じることもあるのでとても危険なのです。もちろん、風邪や感染性胃腸炎などの病気もお子さんからお母さんにうつります。
まず必要なものから優先的に食べさせましょう
少食なお子さんの場合、嫌いなおかずも含めてたくさんの食事をどーんと目の前に出されて「さぁ残さずに全部食べなさいね!」なんて言われるとそれだけでうんざりしてしまいます。
まずお子さんに優先して食べてもらいたいもの(お肉や卵、それから野菜など)を先に食べさせ、主食やデザート類は様子を見て食べられそうな量だけ出すといいですね。
お子さんの体格が小さいとあせってたくさん食べさせないと…と思いがちですが、子供の低身長の治療を行っているクリニックのサイトをいくつか見ると、どこでも概ね同じことを指導しています。
タンパク質をしっかり食べさせないと、お子さんの身長は伸びないのだそうです。それはそうですよね、骨のメインの材料はカルシウムではなくタンパク質なんですから。
もちろん何かの病気で治療しなければいけないケースもありますけど、まず食事をきちんとしないとどうしようもないんですよね。貝や牛肉、卵に含まれる亜鉛も重要です。
それと青魚に含まれるDHAは子供の脳の発達に重要です。肉に多く含まれるアラキドン酸とともに、DHAは脳の正常な発達に欠かせません。
あまりたくさん食べることができない少食のお子さんであればなおさら、まず優先的に食べさせなければいけないものを食べさせてあげなければね。
親子で健康に暮らしていくために…
これからどんどん成長していくお子さんは、健やかな成長のために必要な栄養をしっかり摂らなければいけません。
糖質はエネルギーにしかならないので、ご飯やパンばかり食べてお腹がいっぱいになっているようではいけません。
一方、お母さんはお子さんやご主人のためにも病気にならないように健康に気をつけなければいけませんよね。
よっしーは知らず知らずのあいだに糖尿病が重症になり、3年半前に16日間も入院する羽目になってしまいました…このまま自分が死んだら子供たちはどうなる!?と思いましたよ。
親子でいつまでも健康に暮らしていくためには、食事に気を付けていかなければいけませんよね。残すのはダメだと叱るより、最初からなるべく残さないで済むための工夫をしましょう。
お父さんやお母さんが糖尿病の場合は、お子さんにも将来そのリスクがあります。同じ思いをさせないためにも、今のうちから気をつけてあげたいですね。