なぜ糖質制限だけ危険だと思って薬は平気で飲むの?
「糖質制限って確かに血糖値は上がらないと思うけど、他の数値が悪化したりしないの?」「短期的にはいいかもしれないけど、何十年も続けて大丈夫なの?」と気になさる方はとても多いです。
よっしーの周囲にも、糖尿病の他にさまざまな慢性的な体の不調を抱えながらも「でも糖質制限は~」と言って絶対にやろうとしない方はたくさんいます。
それまでたっぷりと糖質を摂取していた人にとって、確かに糖質制限を始めるというのはとても大変なことなのかもしれません。
でも、やる前からあれこれ心配するよりも、実際に自分でちょっとやってみればいいと思うんですよね。合わないなと思ったらすぐ中止すればいいでしょ?
「糖質制限は危険かもしれないから」と言うのに、そういう方に限って病院で処方された薬は何の疑いもなく飲んでいるのが不思議です。
どんな薬にも必ず副作用があるし死亡例もあるのにね!しかもあなたの主治医だって、あなたに副作用が出るかどうかはあらかじめ予想が付かないのに💦
それに糖尿病の飲み薬の中には、まだ発売されてから日が浅いものもあります。どんな薬だって「50年間人間がずっと飲み続けても絶対に体に害は出ません」と保証しているわけじゃないですよね?
糖尿病薬でかえって死亡率が高まった!?
アバンディアという糖尿病の飲み薬があります。これはインスリン抵抗性を改善する薬で、2006年には年間売上げが全世界で3,600億円を記録してベストセラー商品となりました。
しかし翌年、「この薬で心筋梗塞になる危険性が43%、また心筋梗塞か脳卒中で死亡する割合が64%も高まる」というショッキングな研究結果が出て大騒ぎになりました。
このことをあらかじめ1年前に知っていた女性が「重大な副作用がある」との記載を薬のラベルにすべきだと上司に進言しましたが、上司は怒って彼女は辞職に追い込まれてしまいました。
この薬は日本では発売されていません。ニューヨークタイムズはアバンディアが2009年7~9月の3か月間に304名の死亡をもたらしたと報じましたが、そうだとするととても恐ろしいことだと思いませんか?
「どんな薬も慎重な試験を重ねて開発されているので大丈夫なんです!」と主張する方も見たことがありますが、それならなぜこのようなことが起こるのでしょう?
いま日本でも流行している、糖を尿に捨ててしまう「SGLT2阻害薬」は、日本で発売されてからわずか5か月の間に3名の方が亡くなっています。
それでも、よっしーが通っている病院のベテランの糖尿病専門医の先生は昨年の糖尿病教室で「SGLT2阻害薬はもっと副作用が多いかと思ったら意外に少なくて素晴らしい薬だ」と絶賛なさっていました。
複数の方が副作用で亡くなっても「たまたまその方たちは運が悪かっただけだ」というように扱われ、多くの方は何も気にせずにその薬を飲んでいます…
自分で慎重にやっていくしかないのです
「糖質制限は長期間継続しても大丈夫かどうか分からない」というのはまぁその通りだと思います。イヌイットたちのデータはあっても、現代の日本人の長期間のデータは確かにまだ足りません。
でもそれを言うなら、糖尿病薬も同じではありませんか?少なくとも従来の糖尿病治療法をきちんと守った患者たちはみんな糖尿病合併症にならなかった、というデータは存在しないのですから。
あなたの糖尿病内科の主治医だって、あなたに絶対に副作用が出ないと自信があってその薬を処方しているわけではないですよ。必ず一定の割合で副作用は出ます!
もし何か副作用が出たら「あらら、出ちゃいましたか~」という感じですね💦 何か副作用が出たとしても、あなたがそれを薬による副作用だとすぐに気付けるかどうかも心配です。
ぶっちゃけ糖質制限が流行しても得をする大企業はそれほど多くないので、「糖質制限は素晴らしい」という結論が出るような医学研究にわざわざ資金提供してくれるかどうか…
結局あなたが自分で考え、自分の体で慎重に試すしかないんです。それは糖質制限でもカロリー制限でも運動でも薬でも同じことなんですよ。