トレーニーに糖尿病が多い?なぜ??
OKWAVEで、かなり気になる質問を見つけました。質問者の方の周囲で、ベンチプレス・パワーリフティング・ボディビル大会でいい成績を残した選手に糖尿病になった方がちらほらいる、それはなぜか?というものです。
筋トレに励んだから糖尿病になるということは私にはちょっと考えられません。筋肉が少なすぎるよりは多いほうがより多くの血糖を使ってくれるはずです。
でも「筋肉のために」と、良かれと思って糖質をしっかり摂取することが糖尿病になりやすい体質を持つ人にはとても良くないのだということは、実体験として分かります。
よっしーも筋トレに励んでましたからね。大学4年生の頃から糖尿病と診断される半年ぐらい前まで、ジムでベンチプレスとか頑張ってました。それも、糖尿病になりたくないという一心でやっていたことだったのに…
筋トレしていても、それ以上に食べれば意味がない
ちなみに、元プロ野球選手の清原和博氏は若いころから筋トレが大好きだったことは有名ですね。でも、それ以上に食べすぎていたことが良くなかったらしいです…
逮捕される前の清原さんのブログには「今日のおやつ」としてサイダーとスナック菓子2個を1度に食べたりしていたことがUPされていました。
別の日は1リットルの野菜ジュースにストローをさして飲んでいたり、お寿司、サンドイッチなどの糖質がお好きだったようです。
清原さんは重度の2型糖尿病で一時は血糖値が900になり、インスリン注射をなさっているそうですね。よっしーとほぼ同時期のことだったので他人事とは思えません。
病室でも筋トレに励むほど筋トレが大好きな清原さんですが、やっぱり、過信は禁物ということではないでしょうか。
あのアントニオ猪木さんも現役時代に2型糖尿病になり、最初は運動で血糖値を抑えようとしましたが、現在ではインスリン注射をしていらっしゃいますよね。
よっしーが糖尿病になったのも、とにかく筋肉をつければ筋肉が血糖を消費してくれるだろうと思ったわけですが、筋肉を付けるために糖質をたくさん摂取したことがかえってアダになったと思われます。
筋肉を増やすことによるちょっとの利益を得るために、すい臓に多大な負担をかけていたわけです。もともとすい臓が丈夫な方にとっては、どうってことないでしょうけど。
私が摂取していた糖質の量は、一般的に体作りをしている人たちと比べると特別多かったとは思えません。ただ、「糖尿病になりやすい素質を持っている人」にとっては、やはり多すぎたのでしょうね。
運動を行って体重を適正に保っていれば、肥満が原因の糖尿病は防ぐことが出来るでしょう。しかし肥満ではなくても糖尿病を発症することを、昔の私は認識していませんでした…
筋トレ自体はまったく悪くありませんが、筋トレを過信したり、筋肉のためにと糖質を大量に摂取することは良くありません。残念なことをしてしまったと思います。
成長ホルモンは血糖値を上げます
筋トレで成長ホルモンの分泌を促すことができますが、成長ホルモンには血糖値を上げる働きがあります。そのため、すでに糖尿病と診断されている発育不全の子供であっても、成長ホルモンの投与は禁忌とされています。
1型糖尿病のお子さんも、成長ホルモンが多く分泌される成長期にはインスリンの必要量が増える傾向があるそうですよ。
正常な細胞だけではなくガン細胞の成長をも促してしまうため、成長ホルモンはガン、悪性腫瘍のある方にも使用は禁忌だそうです。
普通に筋トレをする程度では大して成長ホルモンは出ないと思います。しかし、何か禁止されている薬物などを使用している場合などは血糖値が上がる可能性はあるかもしれません。絶対にそのような薬物を使用してはいけません。とても危険です!
よっしーは今でも筋トレはしていますが、そのために糖質を投入することはしません。正しい糖質制限食でタンパク質をきちんと摂取できていれば、筋肉量が減少することはないと3年間の糖質制限生活ではっきりと分かったからです。
また、糖尿病網膜症のある方、特に中等度以上に病状の進んだ方では筋トレなどのキツい運動は禁忌になっていますので、くれぐれもご注意ください。
網膜症のない方も、自分の体と相談して危険のない範囲で行ってくださいね。そして、過信をしないようにしましょう。やたらと筋トレを勧めている方たちは、万一あなたの身に何かあっても何も責任を取ってくれませんからね。
筋トレするからと言って糖質を食べ過ぎると良くありませんが、筋トレそのものは無理しなければ骨の老化予防にもなりますし、体に良いことです。
まとめ:筋トレ自体は悪いことではないはずだが…
筋トレ自体は、正しく行うという前提で糖尿病患者にとって悪いことではないはずです。だから、よっしーも継続しています。
ただ「筋肉のために糖質が必要だから」と言って糖質を大量に摂取することは良くありません。そうなると、筋トレのメリットよりもデメリットのほうが勝ってしまうこともあります。
また、すでに糖尿病合併症がある場合は糖尿病発症前と同じような高強度の筋トレは危険です。必ず無理のない範囲内で行うようにしましょう。
筋トレだけではなく、有酸素運動も強度の高いもの、飛んだり跳ねたりするような運動は糖尿病合併症のある方にとっては危険なので避けたほうが良いです。