ダイエットすると糖尿病になる?

ダイエットで糖尿病発症!?

とうとう、FreeStyleリブレの装着がとりあえず終了しちゃいました。うーん、なんだか寂しいですね~。

でも、リブレのおかげでいろいろなことが分かったので、今後の生活に生かしていきたいと思います♪

みなさんも、可能ならぜひ1度つけてみてくださいね。1型糖尿病の方はもちろんですが、2型で薬やインスリンを使用していない方でもリブレを使う価値は十分ありますよ!!

 

 

さて、アクセス解析を見ていると「ダイエット 糖尿病になる」という検索ワードを発見しました。

これはどういうことでしょう?ダイエットをすると糖尿病を発症するという意味でしょうか?肥満になるとインスリン抵抗性が生じるので糖尿病の原因になるのは明らかですが。

よっしーが糖尿病と診断されたのはちょうど3年前の今日でしたが、少なくともよっしーは当時、ダイエットはしていなかったです。普通に食べながら、ジムで筋トレして体脂肪率を下げようとはしてましたが…

今回は「ダイエットすると糖尿病になるのかどうか」というお話です。

 

日本人が糖質制限すると糖尿病になる??

Google検索で「ダイエット 糖尿病」と検索してみると「日本人が糖質制限すると糖尿病になる」という見出しの記事がヒットしました。

記事を読もうとしましたが「都合により削除されました」とあり、概要しか読むことができませんでした(´・ω・`)以下は残されていた概要です。

 

日本人が糖質制限をすると糖尿病の原因になり得ると、医師が警鐘を鳴らした
膵臓がインスリンの分泌を増やそうと無理をし、機能が低下するため
痩せると感じるのは「錯覚」で、脂肪が減るわけではないとも指摘した

 

ちょっと分からないんですけど、なぜ糖質制限をするとすい臓がインスリンの分泌を増やそうとするのでしょう?むしろ逆ではないでしょうか。

軽度の糖尿病の方ならともかく、よっしーのように重度の糖尿病の場合、インスリンの分泌能力はかなり低下しています。そんな患者でも、糖質制限により超速効型インスリンだけではなく持効型インスリンも中止できたんですよ。

 

 

持効型インスリンは、食事とは無関係に24時間少しづつ分泌されている「基礎分泌」の代わりをするものです。

この持効型インスリンの注射を中止できるということは、インスリン分泌能力とインスリン抵抗性のいずれか、もしくは両方が改善したことを示しています。完治はしませんが、ある程度は改善し得るということです。

もし糖質制限でインスリン分泌能力やインスリン抵抗性が悪化するなら、逆によっしーのインスリン注射量は治療前よりも増えていなければおかしいですよね。私以外にも、インスリン注射を中止できた方はたくさんいらっしゃいます。

 

 

また産婦人科医の宗田哲男先生によると、妊娠糖尿病になった妊婦さんに糖質制限を2年以上継続してもらったところ、次の妊娠では妊娠糖尿病にならなかった(単に糖質制限しているから血糖値が上がらないのではなく、経口ブドウ糖負荷試験で正常値!)方がたくさんいらっしゃったそうです。

「妊婦が妊娠中にカロリー制限すると胎児が将来生活習慣病になりやすくなる」というデータはありますが「カロリー制限」と「糖質制限」を混同している方が多いのではありませんかね?

 

糖質制限では体脂肪は減らない?

また「糖質制限で痩せると感じるのは錯覚で、脂肪が減るわけではない」とありましたが、ちょっとこれ無理がありすぎませんか?

正直よっしーは、一部の専門家の方がおっしゃっているように「糖質さえ制限すればどれだけお腹一杯肉を食べても絶対太らない」とは思いません。食べる量が多すぎればやはり太ると思います、糖質ほどじゃないにしても。

ただ、10キロ20キロ痩せた方もいらっしゃるのに「減ったのは筋肉と水分だけで、体脂肪は減ってない」というのはあまりにも無理があるのではないでしょうか…

 

 

糖質制限をしながら筋トレに励んでいる方たちの中には、ブログで、筋肉が減っていないどころかむしろ増えていることを報告されている方が何人もいらっしゃるわけですけどね(;^_^A

ただ「間違った糖質制限もどき」では筋肉は減ると思います。過激なカロリー制限で筋肉が減るのと同じです。そういう意味で、きちんとした正しい知識は必要だと思います。

もしかしたら「糖質制限すると〇〇になる」などと主張する方たちは、自分が間違った糖質制限で失敗してしまった過去をお持ちなのかもしれません。あるいは、先天的・後天的な病気で糖質制限が体に合わない方もいらっしゃるので、そういうことなのかもしれませんよね。

ただ「自分には合わなかった」としても、それをすべての日本人にあてはめようとするのは何か違う気がします。

よっしーは、自分はカロリー制限では血糖値をコントロールできませんでしたが、他の患者がそれでコントロールできるのなら別にいいと思いますよ。

 

あなたはなぜ糖尿病になったでしょうか

このブログを読んでくださっている方は、すでに糖尿病と診断されている方かそのご家族が多いでしょう。

で、あなたorご家族の方はなぜ糖尿病を発症なさったでしょうか?ダイエットが原因でしたか?それとも、食べすぎていましたか?太っていましたか?それとも遺伝でしょうか。

ケガをして長期間ベッドの上で安静にしていた患者さんの脚の筋肉が衰えるのと同じように、糖質制限をするとすい臓のベータ細胞がインスリンの分泌の仕方を忘れるのではないかと心配する方もいらっしゃいます。

 

 

前出の「糖質制限するとインスリンの分泌を増やそうと無理をする」という主張と真逆なのでとても可笑しいですけど(;^_^A

安心してください、たとえ糖質をまったく摂取しなくても(実際には野菜や大豆にも糖質は含まれているので糖質ゼロは不可能だと思います)、24時間少しづつ基礎分泌のインスリンは分泌しています。

したがって、ベータ細胞がインスリンの出し方を「忘れる」ことはあり得ませんから…これまで1日に何度も全速力で走らされていて転倒して大けがをしていたのを「これからは無理せず、マイペースで歩けばいいよ」というようなものです。

 

自分の頭でよく考えましょう

2002年に1日平均で271.2グラムだった日本人の炭水化物の摂取量は、2014年に255.8グラムまで減少したんだそうです。その一方で糖尿病患者は同時期に228万人から317万人まで増加したそうですね。

この12年間における“糖質制限ブーム”や健康意識の高まりで、日本人の糖質摂取量が1日平均15グラム減ったにもかかわらず、糖尿病患者はおよそ100万人も増えました

15グラム…(´・ω・`) たとえ日本人の「平均」糖質摂取量が15グラム減ったとしても、それってあくまでも平均値にすぎないと思いませんか?

ぶっちゃけ「糖質に対してとても気を付けている人」と「全く気にしないでたくさん食べちゃう人」の差が広がり、トータルとして平均値がたった15グラム減ったのでは…と思うんですけどね。

 

 

また上のグラフは糖尿病ネットワーク様のサイトからお借りしました。誰でも年齢が高くなるとインスリン分泌能力が低下するので、高齢者が増えると糖尿病患者は増えますが、2012年以降「糖尿病予備軍」の者は減少していますよね。

よっしーの主治医いわく「自分の患者できっちり糖質制限している人はほとんどいない」んだそうです。もしかしたら主治医に内緒でやっている方もいるかもしれませんが…

主治医が猛反対したにも関わらず、妊娠中に糖質制限して無事に出産した糖尿病合併妊娠の女性が1人だけいたそうですが、きっと20~30代の若い方でしょうね。会ってみたいです(*´艸`*)

すでに糖尿病と診断されて治療している患者たちでさえ、ほとんどが糖質制限できていないのが現実です。特に年配の方は難しいみたいですね。長年の食習慣を変えるのは大変ですから

 

 

一部の若い人の中に、健康への意識が高い方たちがいらっしゃって、糖質摂取量に気を付け始めたので糖尿病予備軍が減少した。でも、中高年の糖尿病予備軍の方の多くはそれまでの食習慣を変えることが出来ない方が多くて、糖尿病への移行を防ぎきれていない…という可能性はないでしょうかね?

2012年以降の日本で何があったのか?と考えてみると、糖質制限ダイエットブームですからね。今後も、日本で糖尿病予備軍の人は少しずつ減少していくのではありませんかね。問題は、すでに糖尿病予備軍になってしまった方が食生活を変えられるかどうかですが…

→糖尿病予備軍の方の7割が1年間のゆるやかな糖質制限で完治した

 

このように、自分でじっくりと考えてみることがとても大事です。過去の統計の一部分だけを切り取って「だから〇〇なんだ」と言われても、本当にそれは真実なのかどうかを自分の頭で考えてみなければ。

だって、最初から結論ありきで書かれていることだってたくさんあるわけですからね。いろいろ、大人の事情というものもありますから。でも、自分の健康が何よりも大事だとよっしーは思います♪

 

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