妊娠糖尿病患者は大病院で出産してください!?
よっしーが長男を妊娠中「あれ?空腹時血糖値が高いね、家族に誰か糖尿病の人いる?」と言われて経口ブドウ糖負荷試験を受けたところ、1時間値が184で2時間値が146で「妊娠糖尿病だね」と診断されたのはもう14年ぐらい前のことです。
現在、妊娠糖尿病とは75g経口ブドウ糖糖負荷試験で次の基準のいずれかを満たした場合に診断されるそうです。
「空腹時血糖値≧92mg/dL・1時間値≧180mg/dL・2時間値 ≧153mg/dL 」
よっしーが妊娠したころは上記の2点を満たした場合に妊娠糖尿病と診断されていたので、現在は診断される基準が厳しくなったのですね。
ただ…1時間値が184というのは異常値ではあるんですけど、それほど大したことは無い(?)と思います…もし現在同じ検査を受けたら、いったいどこまで血糖値が上がるか想像したら怖いです。
さて、よっしーが通っていた産婦人科は医師が何人もいて地元では有名な大きい産婦人科だったのですが、妊娠糖尿病が判明したとたん医師から「妊婦健診は受けていただいていいですけど、うちでは出産を引き受けられないので大きい病院で産んでください」と言われました。
もともと里帰り出産するつもりだったので、実家の近くの総合病院で出産しました。特に異常もなく元気な男の子でした。
そこでふと思ったのですが、妊娠糖尿病になるとたとえ大したことが無くても大きい病院で出産するしかないのでしょうか?
妊娠糖尿病妊婦はハイリスク妊婦です
妊娠糖尿病の患者さんの血糖管理でインスリン注射を行う場合は低血糖などの危険性もありますし、血糖コントロールがうまくいかないと赤ちゃんが巨大児になったり発育遅延になることもあります。
赤ちゃんが巨大児になると普通分娩が難しくなるので帝王切開で出産する確率が高くなりますし、巨大児の赤ちゃんはただ体が大きいだけではありません。
よっしーは次男妊娠時、前回妊娠糖尿病になったにもかかわらず医師からなかなか妊娠糖尿病について指摘されることがありませんでした。
妊婦健診で尿糖が出たことが1度もなかったからかも?妊婦健診に行くのはいつも空腹時だったから…
でも妊娠後期に赤ちゃんの推定体重がどんどん増え始めて医師もさすがに「これはおかしい」と慌てて検査したところ、HbA1cがJDS値で6.8(現在の基準で7.2ぐらい)もあったんです。
実は、HbA1cが6.5以上の時は妊娠糖尿病ではなく「糖尿病合併妊娠」と診断するそうなのですよね…当時は何も知りませんでした!
よっしーは長男を産んだ後の経口ブドウ糖負荷試験で正常型に戻りましたけど、次男を妊娠するまでの1年ちょいの間に2型糖尿病に移行してしまったのでは??ちなみに完全母乳で長男を育てていましたけど…
血糖コントール不良のままで出産してどうなった?
そしてそれだけHbA1cが高い値だったにもかかわらず、なぜか同じ病院内の内科に1度回されただけでした。インスリン注射をしましょうという話もなく、ただカロリーに気をつけろというだけ。
自分なりにカロリーを減らして頑張りましたけど、主食の玄米は普通に食べていました。こうなると自分の体重はまったく増えないのに赤ちゃんの推定体重だけはどんどん増えていきます。
予定帝王切開で出産しましたが、次男は生まれると呼吸困難に陥り、全身黒っぽい色になって小児科医が手術室に駆け込んできて連れて行ってしまいました。
次男はRDS(新生児呼吸窮迫症候群)で1週間ほど人工呼吸器を装着し、1か月間NICUに入院しました。退院前に脳波とMRIを受けて異常がないと分かって本当にほっとしたものです。
出産前にこのようなことが起こる可能性があるという説明は一切ありませんでしたが、RDSは糖尿病妊婦で血糖コントロールがうまくいっていない場合はしばしば起こるそうですし、あらかじめ羊水を調べれば予測可能なことだそうです…
設備の整っていないところで出産するのは危険です
上で書いたように、妊娠糖尿病や糖尿病合併症妊娠の妊婦さんの出産には思わぬ事態が起こることがあります。
そういう事態に対応できるだけの設備がない施設での出産は、とても危険ですよね!NICUがある大きな病院で出産したのが不幸中の幸いだったのかな。
だから「あなたは妊娠糖尿病なのでうちでは出産できません、大きな病院に行ってください」と言われたのは仕方がないことだったのかもしれません、もっとも、大きな病院でもいろいろイケてない部分があったと思いますけどorz
ただ中には、血糖コントロールが順調で、大病院ではなく個人病院で無事に健康な赤ちゃんを出産した妊婦さんもたくさんいらっしゃいます。
千葉の宗田マタニティクリニックでは、妊娠糖尿病の妊婦さんや糖尿病合併症の妊婦さんたちが糖質制限食でインスリン注射なしで無事に健康な赤ちゃんを出産されているそうです。とても羨ましいことです。
よっしーが息子たちを産む前に宗田哲男先生のような産婦人科医がいらっしゃったら、あんなことにはきっとならなかったでしょうし糖尿病合併症になることもきっとなかったのにな…
血糖コントロールを頑張って元気な赤ちゃんを産みましょう
よっしーの場合、昔のことだったということもあり、不幸な偶然がいくつも重なって次男出産時には大変なことになってしまいました。
保育器の中で頭を動かさないように固定され、点滴や人工呼吸器を引っこ抜かないように両手を拘束され、泣くこともできない次男の痛々しい姿を見るのは非常に辛かったです。
そんな次男もすっかり大きくなり、現在は元気な小学生です。将来糖尿病にならないために食事で何をどう気をつけたらいいか、小学生なりに理解して実行しています。もちろん、長男もね。
妊娠糖尿病のみなさん、妊娠糖尿病だと時に出産時にトラブルが起こる可能性もあるので設備の整った大きい病院での出産になることが多いのは仕方がないかもしれません。
でも妊娠中に血糖コントロールが上手く出来ていれば、何ごともなく無事に元気な赤ちゃんが生まれます。不安なことは主治医とよく相談して、赤ちゃんのために頑張りましょう♪