子供の血糖値の正常値はどれぐらい?

子供の血糖値が正常かどうか気になりませんか?

大人の空腹時血糖値の正常値は70~109mg/dL(ただし100~109は正常高値としてちょっと注意が必要)とされていますよね。

大人はそれでいいとして、糖尿病患者のみなさんが気になるのはお子さんやお孫さんの血糖値は果たして正常なのか?ということではないでしょうか。

ほら、2型糖尿病はかなり遺伝とのかかわりが深い病気ですし、最近では1型糖尿病になりやすい体質というものがあるらしいことも分かってきました。

では、子供の血糖値の正常値は大人とはどう違うのか、それとも同じなのでしょうか?よほどのことがない限り、お子さんの血糖値を調べる機会って無いと思います。

学校では検尿がありますが、はっきりいってあの検査はザル同然だと思います。だって空腹時血糖値が170を超えるぐらい高くならないと尿に糖は出てこないのが普通だからです。

大人の糖尿病患者でさえ、朝の尿に糖が出る方は少ないんじゃないでしょうか?そこまで悪化するまで何も気付かずに放置してしまっては大変ですよね。

以前、香川県の調査で小学4年生の児童の約10人にひとりがHbA1cが高めであることが分かりました。これはたまたま調べたから分かっただけで他の都道府県の子供たちにも同様の問題であるはずです。

かわいい子供たちを自分と同じ糖尿病にさせないために、大人が出来ることは何でしょうか。今回は子供の血糖値の正常値について取り上げてみたいと思います。

にゃご
ほとんどの子供は学校の検尿で引っかからない限り血糖値の検査なんてしないもんな!

よっしー
それが問題なのよね…大人になってやっと気づいたときには、もう後戻りできない状態になっている場合もあるんだわ。

子供の血糖値の正常値はこれだ!

いろいろな医療関連のサイト等で調べてみましたが、糖尿病と診断される血糖値の基準は大人も子供も変わらないようですね。

ただ…アメリカのバーンスタイン医師によると、糖尿病ではない健康な子供の血糖値は83~85mg/dLぐらいが普通ではないかとのことです。

以前よっしーの息子たち(当時小学生)の空腹時血糖値を測定してもらう機会がありましたが、それぞれ血糖値は86と83でした。

もしみなさんがお子さんやお孫さんの血糖値が気になり、その子が測りたいと言った場合は測定してもいいと思います。

でも、家族であっても感染の危険性があるので必ず穿刺器具は1人につき1台用意してくださいね。針を変えても同じ器具ではNGです!

おそらく健康な子供では空腹時血糖値が100を超えるようなことはほとんどないのではないかと思います。

そのかわり、同じものを食べても大人よりも子供の方が血糖値が変動しやすい傾向があるみたいですね。大人でも体格の大きい人より小柄な人の方が血糖値は上がりやすいです。

だから空腹時血糖値だけではなく、糖質を食べた後に血糖値スパイクが起きていないか、また食後高血糖の反動で低血糖気味になったりしていないか気を付けたほうがいいかも。

子供の血糖値が乱高下しやすい理由とは

子供は大人に比べると体重が軽く、血液の量も当然少ないです。同じ量の糖質を食べても、ガタイのいい成人男性より幼い子供のほうがその影響は大きいです。

また子供は内臓の機能がまだ未熟なので、ちょっとしたきっかけで低血糖になりやすいのだそうです。よっしーは2歳の時に自家中毒になって1週間ぐらい入院したことがあります、その後何ともありませんが。

自家中毒(周期性嘔吐症)というのはストレスなど何らかの原因があってお腹が痛くなったり嘔吐したり、ケトン体が増加して低血糖を起こすこともある病気で小さな子供に多いのだそうです。

こう聞くと「ほーらみろ、子供には糖質が必要なんだ!」とか「ケトン体は危険なんだ!」と思われる方も多いでしょうけど、ちょっと待ってください。2歳のよっしーはまったく糖質制限なんてしていませんでした。そして現在常にケトーシスになっていますが元気です。

当時のよっしーは2歳児にしてはよく食べる子で、赤ちゃん用のおせんべいや果物が大好きだったそうです。肥満ではなかったので、親は欲しがるだけ食べさせてくれていたみたい。

神経内科医のたがしゅう先生が、この病気について記事を書いていらっしゃいます。小さい子がこの病気になりやすいのは、むしろ糖質の多い食生活に問題があるのではないかというのです。

アセトン血性嘔吐症の正体 - たがしゅうブログ
糖質制限推進派の神経内科医が日常感じた出来事を書き連ねていきます.

もともと胎児から新生児期にかけて、赤ちゃんはケトン体というエネルギーを大いに利用して生きています。このことは産婦人科医の宗田哲男先生の研究で明らかになりました。

ところが離乳食が始まり、糖質の多いものを与えるのでケトン体代謝から糖質代謝へと切り替えられていくことになります。

小さい子供の肝臓の糖新生の能力はまだ未熟です。縄文時代以前はずっと糖質の少なめな食事だったので何も問題は起こらなかったのでしょう。

しかし現代においてはもともと他の子以上に糖新生能力が弱い体質の子はケトン体代謝から糖質代謝への切り替えがスムーズにいかないのではないかというのです。

糖新生能力の発達にはもちろん個人差もあるんでしょうけど、糖新生の材料となるような食べ物を十分に摂取していなかったり、無駄に血糖値を乱高下させる糖質をたくさん食べていると良くないだろうということは想像できますよね。

子供が低血糖を起こしたときに飴玉などを舐めさせるのは、あくまでも対症療法です。それよりも普段からタンパク質を含んだ食事を回数多めに食べさせるとか、糖質ばかリ食べさせないことで血糖値が安定するのではないでしょうか。

成長期には血糖値が上がりやすくなるの?

1型糖尿病のお子さんは成長期に入るとそれまでよりも多くのインスリン注射が必要になるそうです。単純に体重が増えるからというわけではなく、ホルモンの変化で血糖値が上がりやすくなるんだそうです。

成長ホルモンはインスリンを抑制し、血糖値を上げる働きを持っています。大昔、まだヒトが現代のように糖質たっぷりの食品を食べていなかった頃は、成長ホルモンのこの働きは重要だったのでしょうけど…ね。

じゃあ健康な中学生の子供たちはみんな血糖値が高くなってしまうのかと言うとそういうわけではなく、ちゃんと成長ホルモンの量に応じた量のインスリンを分泌して対応することができます。

ただこの時期にやたら糖質を食べ過ぎて肥満児になってしまうと、すい臓のベータ細胞の負担が増え、大人と同じように2型糖尿病になることもあり得るわけです。

日本では欧米諸国と比べて1型糖尿病の子供は少ないです。それで小学校中学年ぐらいまでは子供の糖尿病はほとんど1型ですが、中学生になるともう2型糖尿病の子の方が多いんですって。

よっしーの長男は運動部ですが、同じ部活にもかなりぽっちゃりした子はいるそうです。いくら激しい運動を行っていても、それ以上に食べすぎると成長期にも肥満になるので気を付けてくださいね。

子供たちが将来糖尿病にならないために何をしたらいい?

残念ながら、糖尿病を発症しやすい体質というものはどうしてもあります。よっしーがまさにそれです。インスリン分泌不全だけでなくインスリン抵抗性にも遺伝が関係している場合があります。

正直、うんと太っていてめちゃくちゃ食べていて糖尿病になった方がほんのちょっと生活を改善しただけで簡単に血糖値が改善した話を聞くと「ぐぬぬ…」と思うこともあります。人生って本当に不公平ね。

でも、それはそれで仕方がないことなんです。現代の医学ではまだ、遺伝子が決めた「糖尿病になりやすい体質」を書き換えることは不可能だからです。

糖質の処理が苦手な体質なら、必要以上に大量の糖質を食べないようにしていれば特に何も起こりません。そして食後はできる範囲で体を動かすとさらに良いです。

小さい頃に糖質の多いものばかり与えていると、その子は必ず糖質大好きな大人になります。大人になってから病気を発症して焦って糖質を減らそうとしても、長年の習慣はそう簡単に変えられるものではありませんよね。

両親や祖父母が子供たちのためにできることは、糖質との上手な付き合い方を教えてやることだと思います。それは必ずしも「糖質制限」ということではありませんけど、「太らなければ好きなだけ糖質を食べていいのだ」という考えは非常に危険です!

自分が糖尿病になってしまったのは仕方が無いとしても、同じ苦しみを子供や孫に与えないために…そのためにはどうしていけばいいのかを考えてみてください。

今の子供たちが大人になった時「昔は糖尿病という病気はとても怖い病気で、いったん発症してしまうと目が見えなくなったり人工透析になるのは避けられなかったんだって」と語られる日が来るかもしれません。こんなことは私たちの世代でもうおしまいにしませんか?

にゃご
長い目で見れば、子供が欲しがるものを欲しいだけ与えるのは決して子供のためにならないってことを考えないとな。

よっしー
本当にそう思うわ。将来子供が病気になってしまったらとても悲しいと思うわ。みなさんはお子さんのこと考えてあげてね♪

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