極端な糖質制限は危険なので糖尿病でも糖質を適度に摂取するべき?

「適量の糖質」って誰がどうやって決めるの?

「糖質の摂り過ぎは確かに良くないけど、極端な制限は良くない。やっぱり糖質も適量は摂取しなければいけない」という話をよく聞きます。

ではその根拠は何ですかと訊けば「糖質を摂取しないと筋肉が落ちる」「糖質を摂取しないと脳にブドウ糖が行かない」中には「うちの商売が困るじゃないか!」という正直な方もいらっしゃいましたが💦

まぁ商売はともかく、「適量の糖質摂取は必要なのではないか?」と内心思っている方はかなりたくさんいらっしゃると思いますよ、糖尿病患者さんたちの中にも。

でもその「適量」って誰がどうやって決めるのですか?もしかして「自分がどうしても最低限食べないと気が済まない量」ですか?

日本糖尿病学会の評議員の先生は「エネルギーの50~60%を糖質から摂取するように決めたけど実は根拠がなく、33%ぐらいでいいんじゃないか」とおっしゃいましたが…

あなたが先天的に脂質をうまくエネルギーとして使えない疾患をお持ちだったり、もう糖新生もまともにできないぐらい極端に肝機能が落ちてしまっている状態なら糖質制限は出来ません。

その場合は主治医から指導された食事制限を守っていただくとして、ここでは「糖尿病ではあるけれどその他の病気は特にない方が適度に糖質を摂らないと体に悪いのか?」について考えたいと思います。

にゃご
「極端な糖質制限はいけません」と言われると、確かに9割以上の人はぐぬぬ…と思ってしまいそうだな。

よっしー
「極端な」という言葉にはネガティブなイメージがあるものね。でも普通の人たちが極端に糖質を大量に食べ過ぎているという発想はないのかしら?

アスリートがケトン食で3時間運動しても筋グリコーゲンは減らない

健康体であれば糖質を制限しても低血糖にならないのは、主に肝臓がアミノ酸やグリセロールを材料として「糖新生」を行っているからです。

糖質制限をきっちり行っている場合や、そうでない方も夜間就寝中や長時間空腹が続いた時は1時間あたり6~10gの糖が糖新生によって作られています

そしてどうしてもブドウ糖しかエネルギーとして使えない赤血球とグリア細胞が消費するブドウ糖の量は1時間あたり4~6gです。

血糖値が100だとして、成人の体じゅう全部の血糖を全部かき集めてきてもたったの4g前後にすぎません。

そして糖新生だけで間に合わない時のためにすぐに使えるグリコーゲンという形の糖質が肝臓に100g・筋肉に300gほど蓄えられています。

…あなたは400g分のグリコーゲンを一気に枯渇させてしまうほどハードな運動を、何も食べずに行う機会がありますか!?

日頃から高糖質食を摂取しているアスリートとケトン食(ストイックな糖質制限)を摂取しているアスリートを集めたこんな実験が行われました。

前者には高糖質シェイクを、後者には低糖質シェイクを摂取させて3時間運動してもらったところ、両者とも運動前、運動中、運動2時間後の筋グリコーゲン量にはほとんど差がなかったです。

つまり昔言われていたような「運動前にはカーボローディングを行って筋肉に大量のグリコーゲンを蓄えておかなければいけない」という話の根拠が否定されちゃいました💦

「今日から糖質制限を始めたばかりです」という方はともかく、すでに長期間実践している方は脂質をうまくエネルギーとして使いますので、みなさんが想像するほど筋グリコーゲンを消費しないんです。

さらにさらに、糖尿病ではない健康なアスリートが3時間も運動した直後でさえ、高糖質シェイクを飲んだときにインスリンがしっかり出て血糖値もやや上がったそうです。

「運動すれば糖質をどれだけ摂取しても大丈夫」という事も残念ながらなさそうですね…健康で運動量の多いアスリートですらこうなのですから、まして糖尿病の一般人の私たちは。

糖質をしっかり摂取しても頭は良くならないようだ

また残念ながら、「脳に良いらしい」と思ってせっせと糖質を摂取しても、ムダに血糖値が上がって血管が傷むだけで少しも頭が良くなる効果はないようです。

ちょっと思い出してみてください。電車の中で人目を気にせずに菓子パンをむしゃむしゃ食べている女子高生や、いつもお菓子ばかり食べている同僚さん達は「頭がキレる人」ですか?

健康な方が糖質制限をしても低血糖にはならないわけですから、脳にも血液を通してちゃんとブドウ糖は届けられているわけです。

その血糖は「たくさんあればあるほど脳に良い」わけではありません。そんな理屈が通るのなら、糖尿病で血糖値が高い人は健常者よりも頭が良いはずですよね💦

実際は逆で、糖尿病患者は認知症になりやすいことがはっきりしています。高血糖が脳の神経細胞にダメージを与え動脈硬化が脳の中でも起こります

動脈硬化が起こる原因はいろいろありますけど、諸外国では規制されているのに日本では学校給食のパンも含めて野放し状態の人工のトランス脂肪酸高インスリン血症が挙げられます。

特に心配なのは、太め体型の中高年の2型糖尿病患者さん。「脳のエネルギーはブドウ糖なんだろう?」と言ってインスリンを打ったりインスリンを分泌させる飲み薬を飲んでまで、せっせと糖質を食べる。

すると早いうちから認知症が進む…ということになりかねませんし、心臓などもとても心配ですよね💦

糖質制限は危険かもしれないと言いながら、食パンにマーガリンを塗って食べたり果物をせっせと食べてトランス脂肪酸や果糖を過剰摂取するのは良いのかなぁ?と心配になってしまいます。

「食べたいから食べている」ことに気付いて!

中には本当に病気をお持ちで、数時間おきに糖質を摂取しないと死亡する危険性のある方もいらっしゃいます。かなり少数ではありますが…そのような方は絶対に糖質制限をしてはいけません。

でも多くの方はそうではなく、本当は糖質依存状態になってしまっているから「食べたいだけ」なんです。

糖質だけに限りませんが、何かの依存症の方はまず自分が依存症であることを認めるところから始めなければいけません。

アルコール依存症やニコチン依存症の方たちも「自分は適量を楽しんでいるだけで、決して依存症なんかじゃない!」とおっしゃる方が多いんですって。だからやめられないんですね。

この件に関しては↑ゆうきゆう先生の漫画がとても分かりやすかったので、何かの依存症かもしれないと悩んでいる方はぜひ読んでみてください!

病院のお医者さんたちも糖質依存症の方が多いですが、糖質依存症の先生が患者さんに「糖質制限しましょう」と指導するわけがないですよね?病院の売店で甘いドリンクや菓子パンを買う先生や看護師さんたちを毎回見かけます。

私は〇〇が大好き→〇〇が体に悪いわけがないじゃないか→テレビで〇〇が体に良いと放送していたよ♪なーんてパターンもありがちですね。〇〇の宣伝なのに💦

企業は、自分たちの商品が売れなくなるようなことを言うわけがありません。どうかみなさん、すぐ信じるのではなく「本当に糖質を摂取しないと自分は動けなくなるのかどうか」を冷静に考えてみてください。

にゃご
誰が何のために言っているのかも分からない情報に振り回されるのは可笑しいことだと思うな。

よっしー
実際に試してみればいいのよね♪もちろん、それで今まで気付かなかった病気が発覚することもないとは言えないので、その場合は病院へ行きましょうね。

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