もう治ったから食べても大丈夫じゃないの?
昨日、実家へ行き、母と北海道の美味しそうな駅弁のチラシを見ていたときの会話です。
私「これなんか美味しそうだけど、食べたら私の血糖値は300以上になるかもね」
母「あら、あんたこの前HbA1cが5.5って言ってたじゃないの」
私「それは、日ごろ糖質制限してるからこその数値だよ、治ったわけじゃないの」
うんと太っていただけの患者は痩せるだけで劇的改善しますし、あまりにも暴飲暴食していた人も普通程度の食事量に減らせばやはり改善します。
でも、よっしーの場合は父からの遺伝であり、そういう人は「治る」ことはないんだよ~と母に説明しましたが、分かっているかどうか??
しかも私は、もともと筋トレや格闘技エクササイズなども大好きでしたし、ケーキ等の甘いものはそれほど好きではありませんでしたからね…ご飯は大好きでしたけど。
それに対して、母は筋トレが嫌いで一切せず、夜21時ごろに麦チョコをつまんだりしているのにまったく糖尿病になりません。母方の祖母も、甘いものが大好きでしたが糖尿病ではありませんでした。
人生は不公平です(´・ω・`)
生まれ持った体質の違いです
まぁ、お酒が飲めない体質みたいなものだと思ってます。アルコール分解酵素は生まれつきかなり個人差があり、お酒の強い人と弱い人では75倍も差があるそうです。
もともとお酒に弱い人は、いくら飲酒して「鍛えて」もダメなんですよね。多少飲めるようになったとしても、肝臓を壊すでしょう。
「オレは毎日ビールを3缶飲んでも何ともない、お前は完全に禁酒するなんてバカじゃないのか?そこまでする必要はないんだ、極端な制限なんて必要ない!」と飲める人から言われても、困ってしまいますね。
それよりも、飲めないなら飲まなきゃいいだけです。少なくとも、アルコールで肝臓を壊すことはないですし、アルコールは人体に必須ではないので何の悪影響もないですよね。
お酒が飲める人が大量の飲酒を続ければ、いつか肝臓を壊します。ふだん、めったに酔いつぶれないとしても、です。
血糖値さえ上がらなければそれでいいか?
先の会話で「駅弁を食べたら血糖値が300を超えるかも…」と言ったことを書きましたが、糖尿病と診断された当時はともかく、今ならそこまで上がらないかもしれません。
なぜなら、よっしーのインスリン分泌能力はかなり改善してきていると昨年のグルカゴン負荷試験のあと主治医から言われたからです。
朝は暁現象で血糖値が高めなのにHbA1cが治療開始当初よりも少しづつ下がってきているのは、同じものを食べても以前よりも血糖値が上がりにくくなっているということかもしれません。
でも、そもそもインスリンを分泌して血糖値がさほど上がらないとしても、それが体にいいことなのか?を考えたら、やっぱりあまりいいことではないなと思いました。
病気は、糖尿病だけじゃないんですよね。血糖値の問題だけクリアできても、他の病気で死ぬことだって当然あるわけです。糖尿病と診断された当初は、とにかく「血糖値を下げたい!」という思いが強くて、他のことまで考える余裕がなかったように思います。
他の病気で死んでしまったら意味がない…
よっしーは今のところ、糖尿病内科での定期的な検査で肝機能・腎機能・脂質プロフィール等すべて問題が無いので安心して糖質制限ダイエットを続けていますけど、どの方法でも、血糖値だけ見ていると他の重要なことを見逃してしまいそうです。
糖尿病で死ぬか、それとも別の病気で死ぬか選べ…なんて言われてもイヤですよね!?やっぱり、健康に長生きがしたいですよね。
すべての病気が予防可能なわけではありませんけど、中には食事と深いかかわりのある病気もあります。糖尿病だけではありません。
よっしーがもし糖尿病を発症していなかったとしたら、きっと糖質をしっかり食べて運動して「私、太ってないから糖尿病にはならないも~ん♪」と言って他の深刻な病気になっていたかもしれないなぁと思います。
ある意味、糖尿病になってよかったのかもしれません。