糖尿病をより良く理解する&理解されるために何が出来るでしょうか

糖尿病患者はとても多いのに、未だに正しく理解されない

糖尿病または糖尿病予備軍と言われる方はかなりたくさんいらっしゃるのですが、一方で糖尿病ではない方のほうが多いのも事実です。

そのため、糖尿病で悩む方はかなり多いにも関わらず、糖尿病のことを正しく周囲に理解されずに困っているという話も聞きます。

「もっと糖尿病のことを理解しましょう」という趣旨の医療関係のサイトなどがたくさんあるのは良いことだと思うのですが、糖尿病の解説を読むとガッカリしてしまうことがあります。

 

 

そこにはかなりの確率でほっそり体型の人のイラストと丸々太った人のイラストとともに「2型糖尿病は1型糖尿病とは違って生活習慣病で…」などと書かれています。

これでは1型糖尿病の方はまったく悪くなくて気の毒だが2型糖尿病の方は自業自得だよねと言われているようで、あんまりいい気はしないですね~。

糖尿病についてもっとより良く理解しましょうといいながらこうだもの、まして世間ではなかなか正しく理解してもらえないのは無理もないことかもしれません。

 

にゃご
糖尿病患者はこんなに多いのに、いまだに正しく理解されているとは言えないんだな…

よっしー
どうしてなのかしらね…糖尿病とはまったく無縁と言い切れる方はそう多くないはずなのにね。

 

周囲の方には悪気は無いんです、ただ知らないだけ

糖尿病患者は何かにつけて、周囲の無理解に悩むことがあります。1型糖尿病の方は「自分は何も悪いことはしていないのに2型と混同されてムカついた」と感じるでしょう?

よっしーのようなタイプの2型糖尿病の方は「2型だからと生活習慣の悪い連中と一緒くたにされた!」と憤慨することもありますよね。

また相手が糖尿病だと知っていながら「でも少しぐらいは大丈夫でしょう?」と甘いものやご飯をしつこく勧めてくる人もいます。なぜそんなに食べさせたがるのだ??

 

 

よっしーは近所のおじいちゃんから「えっ奥さん糖尿病なの?そんな体型には見えないけどなぁ」と言われたことがありますが、ああ世間では糖尿病はそういう目で見られているんだなぁと思いましたね。

ただ、ほとんどの場合、周囲の人たちは何の悪気も無いんです…ただ知らないだけなんです。医療関係者の方たちですら時に知らないことだってあるんですから。

よっしーの幼なじみで看護師をしている人が別の友達が持病の薬の副作用で境界型糖尿病と診断されたときに「2型糖尿病なんてほぼ自業自得なのよっ!わかってんの!?」と言い放った時は絶句しました。

まぁ中には悪意があって意地悪を言う人もいるかもしれませんけど、多くの方は知らないだけだと思ってください。悪気のない人の言動に対してただ怒っても仕方がありません

 

糖尿病患者自身も糖尿病のことを分かっているとは限らない!?

糖尿病患者はなかなか世間の人に病気のことを理解してもらえなくて困ることがありますけど、じゃあ糖尿病患者は糖尿病のことをよく理解しているでしょうか?必ずしもそうとは限りません。

たとえば、糖尿病と診断される前にあまりにも太りすぎて暴飲暴食をしていた人の場合、ちょっと食事を減らすだけで簡単に痩せて血糖値も下がっちゃったりするわけです。

それで「オレは糖質制限なんてしなくても血糖値が下がったので、糖尿病患者に糖質制限なんか必要ない」なんておっしゃったりするわけです。

 

 

「糖質が多い○○を食べても血糖値が上がらなかったよ」系の情報もそうです、よっしーは牛乳や緑豆春雨ではまったく血糖値が上がりませんが、しっかり上がったという方もいらっしゃいます。

自分や一部の糖尿病患者にしか当てはまらないことを、すべての糖尿病患者に同じように効果があるかのように語るのはどうなのかな~と思います。各自、実験しなければ分かりませんよね。

自分の体のことは自分が一番よく分かりますが、自分以外の糖尿病患者みんなのことを理解するのは難しいです。よっしーは自分の事さえまだまだ分からないことだらけ…

日々、勉強です。たぶん「ああもうこれで糖尿病のことをカンペキに理解したぞ!」という日は来ないでしょうね。

 

型は違っていてもみんな糖尿病であることは同じです

以前どこかで「1型糖尿病の子供を理解してください」という文章を読んだことがあります。そこには「1型の子は2型と違って食べすぎたわけではなく肥満が原因でもありません」と書かれていました。

何もしていないのに突然糖尿病になって苦しんでいるお子さんと親御さんの気持ちはよく分かります。でもせっかくその子たちを理解してもらおうという時にわざわざ「2型と違って」という言葉を入れる必要があるのでしょうか?

生活習慣や体型とは無関係に小学生~25歳ぐらいで発症するMODY(若年発症成人型糖尿病)の子供達もいます。症状は軽いこともあり、カロリー制限と運動療法だけで管理できる場合もあります。

 

 

そういう子供たちだって、世間から偏見の目で見られて苦しんでいるのは同じなのに…よっしーなら「『糖尿病』の子供を理解してください」と言います…型は違ってもどの子も糖尿病だからです。どの子も同じように理解されるべきだと思いますよ。

よっしーは一応2型糖尿病らしいということになっていますけど、最初は1型糖尿病かもしれないと言われていました。またMODYの可能性もあると言われましたが検査はしていません。だから曖昧になってます。

同じ型の人同士仲良くするのは良いと思いますが、糖尿病という病気を世間に本当に理解されたいのなら、自分たちの中で型にこだわるのをやめるところから始めたほうがいいかもしれません。

 

糖尿病について理解したいと思ってくれる方は多い

最近いろいろな方と話す機会が多いんですけど、糖尿病ではない方の多くは糖尿病について理解しようとしてくれていますが、正直よく分からないそうです。

食事に関しても「どんなものを食べたらいけないのか分からなくてゴメン」と言われたことがあります。「甘いものがダメなんだよね?」と言われてお寿司をいただいたことも…でもその気持ちはとてもありがたいです。

まだまだ偏見の多い病気ですから、自分が糖尿病であることもできれば隠しておきたいと思っている方は多いでしょうね。無理もありません。

 

 

もし病気のことをオープンにしていて周囲の人に話をするときは「こういうものは食べられないけどこれなら大丈夫だよ」とか具体的に話すといいんじゃないでしょうか?

よっしーが「肉ならたくさん食べても平気なんだよ」と話すと、周囲は「そうなの?よかった、それじゃあの店に行こうよ」なんて提案してくれたこともありますよ。

糖尿病の方が周囲にいて、何をどうしてあげたらいいかわからない…と言う方は、具体的に何をどうしたらいいのかを訊けるといいですね。食事療法は、その方によって違いますし。

 

にゃご
病気のことを理解してもらいたければ、自分も分かりやすく周囲の人に伝えていかないとな!

よっしー
理解したくてもどうしたらいいか分からない人も多いのよ。自分が伝えていかないとね♪

 

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