肥満の2型糖尿病患者は「痩せるだけでほぼ治る」かもしれない?

2型糖尿病は治る可能性がある!?

イギリスのニューカッスル大学の研究によると、肥満の2型糖尿病の人は、カロリーを適切に調整した食事と運動を続ければ、糖尿病が「治った」のと同じ状態を維持できる可能性があるということです。

肥満はインスリン抵抗性を引き起こしますし、肝臓などにも脂肪がたまることはありますものね。

「太った糖尿病患者はとりあえず痩せてみよう」というのは大いに理解できます。また、肥満が原因であっても、発症後あまりにも時間が経過している場合は回復は難しいようです。

それはなぜかというと、発症後長い時間が経過するほど、たくさんのベータ細胞は死んでしまっているからです。

 

日本人の多くは痩せるだけでは無理かも…

ただ残念ですが、欧米諸国ではかなり太った人が2型糖尿病になることが多いのですが、日本人などアジア人は必ずしも太った人ばかりが糖尿病になるわけではありません。

日本人の場合、糖尿病と診断された時点で肥満の人は半分しかいないのです。インスリンの効きが悪いだけではなく、体質的にインスリンの分泌能力が低い人が多いんですよね…

 

 

よっしーの父親も糖尿病ですが、父は毎年会社の健康診断を受けていて、初めて糖尿病と分かってすぐにスポーツジムに入会して20キロもやせて「痩せ体型」になってもHbA1cはせいぜい6%ぐらいまでしか下がらなかったそうです。

運動をして肥満が解消したからといって、誰もが寛解まで行けるわけではないということですね。それでも、太っている人はとりあえず痩せてみようということです。

ちなみに父は、糖質制限食に切り替えて、発症後30年以上経つ現在も元気です。

 

悪い習慣を変えることが大事です

遺伝要因を持たない方が、暴飲暴食して太りすぎて糖尿病を発症した場合は、その生活をちょっと見直すだけで体重も減って血糖値も劇的に改善するかもしれません。

もしあなたがそのタイプであれば、とてもラッキーです。なんたってイージーモードなのですから。

でも、安心して好きなものを好きなだけ食べる生活に戻ってしまわないように、くれぐれも気を付けてくださいね。

 

 

そして、よっしーのように肥満解消だけでは糖尿病寛解できなくても、とりあえず肥満のある方は標準体重まで痩せることで血糖コントロールを改善できると思います。

その後は、自分の糖質処理能力の限界を超えない範囲内で食べて、できる範囲で運動も取り入れるといいですね。

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