持続血糖測定をご存知ですか?
よっしーが糖尿病と診断されて入院し、主治医の許可をもらって糖質制限を開始したところ、血糖値がすっと下がり、HbA1cの値も元の半分以下にまで下がりました。
驚いた主治医は「ああ、こんなに下がるんだったら、普通の病院食を食べていた時にCGMをして血糖値の変動を記録しておいて今と比較すればよかったねぇ…」と。
CGM(持続グルコース測定)は、皮下組織に専用のセンサーを装着し、連続的に血糖値がどう変動するかの推移をみる測定方法です。いちいち指先を針で刺さなくてもいいので便利ですよね。
昨年はFreeStyleリブレをモニターさせていただきました。リブレはまだインスリン注射をしている患者以外は保険適用外ですが、腕にいったんセンサーを装着すれば14日間ずっと血糖値の推移が分かるのでとても便利でした♪
持続血糖測定を行えば、食後に血糖値がどのような動きをしているのか、また深夜に低血糖になっていたりしないのかを知ることができます。
血糖測定に反対する人がいる!?
糖尿病患者の中には、空腹時と食後2時間の血糖値はほぼ正常でも、1時間後に血糖値がポーンと跳ね上がる人がいます。おそらくHbA1cもそう高くはならないでしょうね。
まだ初期の人に多いのですが、こういう急激な血糖上昇、いわゆる血糖値スパイクがあると血管へのダメージが大きいことが分かっています。
だから食後血糖値の上昇を把握するために自己血糖測定を行うのはとても大事だよね…という話を数人でしていたところ、「医師でもないくせに自己血糖測定器を勧めるとはけしからん!!」と言われて困惑した経験があります。
自己血糖測定器は医師じゃなくても糖尿病じゃなくても誰でも自由に購入して使用できるものなのですが…みんなが血糖値を測定すると、何か困ることでもあるのでしょうか!?なぜ反対するんでしょう?
・みんなが血糖測定すると、何か隠している真実がバレるから
・みんなが血糖測定すると、何らかの品物が売れなくなるから
・みんなが血糖測定すると、何か面白くないことが起こる
・自分は何らかの理由で、血糖測定が大嫌いだ!
こんなところでしょうか(;^ω^)ちょっとよく分かりませんが…特に、血糖値を下げる方法を提示しておきながら血糖測定を勧めない方はいったい何がしたいの?と思ってしまいます。
せっかくの「血糖値を下げる方法」が本当に効果があるかどうか、測ってみないとわからないじゃないですか。自分が勧めている方法に自信があるならなおさら「どうぞどうぞ、血糖値を測ってみてください」と言うはずなのですが…
FreeStyleリブレがイマイチ普及しない理由は?
FreeStyleリブレは、いったん腕の裏にセンサーを装着するだけで14日間ずっと血糖値を追ってくれます。もちろん、その間お風呂にも入れます。
とても素晴らしいリブレなのですが、イマイチ普及しているとは言えない状況のようで…いったいどうしてなのでしょうか?
まず「現実を見るのがイヤ」という患者側の問題が考えられます。血糖値が良好にコントロールできている場合、血糖値の推移を見るのは楽しいことですが、もし糖質をついつい食べてしまっているとしたらその都度現実を見なければいけないので測定したくないのではないでしょうか…
実際「血糖値を測るとメシがまずくなる」という意見をどこかで読んだような記憶があります。その気持ちはすごく分かるんですけど、高度肥満の方が「体重を測るとイヤな気分になる」と言って体重を測らずに好きなものを食べまくっていたら、たぶん太る一方です、それと同じなのでは?
また、価格の問題がかなり大きいです。リブレはインスリン注射をしていない患者は保険の適応外なので、センサー1個あたり7500円ほど払わなければいけません。
1か月に15000円となると、正直よっしーにも払えないです。5000円ぐらいならまっいいか…と思いますけど。
また病院がリブレを患者に使わせても、本体とセンサーは病院側の持ち出しになりかえってソンをするために扱わない病院もあったようですね。
ただし診療報酬改定により、この問題は今後解決していくと思われます。それでも、インスリンを注射していない糖尿病患者も保険適用で使用できるといいのですが…
自分の血糖値を知るのは当然の権利である
自分の血糖値を測定するのは、違法でも何でもありません。血糖測定器本体はドラッグストア・楽天市場・Amazonなどでも普通に販売されています。
現在のところ、インスリン注射をしている糖尿病患者さんは病院から測定器を無料で借りることができますが、そうでない場合は自分で買わなきゃいけないというだけです。
なお薬事法の関係で、国産の自己血糖測定器の本体はネットで買えますけど、消耗品のセンサーチップは原則として対面販売のようです。
だから楽天市場では本体のみ購入になりますので気を付けてください。外国製の自己血糖測定器のセンサーであれば、個人輸入することができます。
よっしーは糖尿病と診断された当初は1日4回インスリン注射をしており「この先も一生インスリン注射が必要です」と言われました。
しかし糖質制限を開始すると同時に超速効型インスリンのアピドラは中止することができ、持効型インスリンのランタスも7か月後に完全に中止することが出来ました。
で、主治医から「インスリンをやめたから、自己血糖測定器を病院に返してね♪」あわわ…それは困った、というわけで安価な海外製の自己血糖測定器をネットで個人輸入し、ずっと愛用しております。
インスリン注射をしていないから血糖値を測らなくてもいいということではないんですよね。それなのに、インスリン注射をしていない糖尿病患者は血糖測定は自腹になってしまいます。それなら、なるべくコストが安く測定できるものがいいですね。
自己血糖測定器を購入して初めて、自分が境界型糖尿病だと発覚した方も数人知っています。自分の健康を守るためにも、ぜひ血糖測定器を用意していただきたいと思います。
何も毎日測る必要は無いんです。よっしーも現在はたまにしか測定していません。何かヤバそうなモノを食べた後は測ってみたほうがいいと思います。
SMBGサポートさんの「ケアセンスN」は消耗品も安いです。ケアセンスN用のセンサーチップは、国産のニプロケアファストCにも使用することが出来るそうです。
「プレシジョンネオ」は血糖値だけではなく、血中ケトン体も測定することが可能です(それ用のセンサーチップが必要)。
自分の血糖値を知ることは、体重を測ったり体温を測るのと同じ。自分の血糖値を知って、上手に血糖コントロールをしていきましょう♪