糖尿病腎症の発症をAIが予測する
人工知能の技術を使って、糖尿病の患者が半年後までにより症状が重くなる合併症を発症する可能性があるか予測するシステムを藤田保健衛生大学などの研究グループが開発したそうです。
糖尿病患者のそれまでのカルテのデータを入れると、半年後までに糖尿病性腎症を発症するか予測するのだそうです。過去の患者のデータを使ってシステムを検証したところ、71%の確率で正しく予測できたということです。
うーん、微妙!?
糖尿病腎症を発症することが予測できたとして、腎症になるのを防ぐことは可能なのでしょうか。仮に予防できるのなら、とても素晴らしいことですよね。
なぜ糖尿病合併症になるのか
糖尿病腎症は、血糖値の高い状態が長期間続くことで全身の動脈硬化が進行し、毛細血管の塊である腎臓の糸球体でも細かな血管が壊れ、網の目が破れたり詰まったりして老廃物をろ過することができなくなるとされています。
つまり、食後高血糖が起こらないようにコントロールすることがもっとも重要というわけですよね。初期の段階であれば、血糖コントロールだけで進行が止まったり改善することもあります。
糖尿病網膜症や神経障害など、その他の糖尿病合併症についても同じことが言えますね。
よっしーは糖尿病と診断された時点で腎症2期(アルブミン尿が出る段階)でしたが、それから進行しないまま止まっています。特に腎症の薬は飲んでいません。
ではインスリン注射と経口血糖降下薬を使えばいいのか?
血糖コントロールが重要だということは、インスリン注射や経口血糖降下薬をしっかり使って血糖値を強力に下げれば合併症にはならないのでしょうか?
残念ながら、そういうわけにはいかないようです。
⇒水野雅登医師のブログ記事「インスリンの3大慢性リスク」
糖尿病合併症にならないためには、ただ血糖値を下げればいいというわけではなく、過剰なインスリンを必要としない食生活がポイントのようです。
1型糖尿病の方などが、どうしても必要な量のインスリンを補うことには問題ないです。大量に追加インスリンを必要とするような食事が良くないのであって。
よっしーも最初インスリン注射をして普通に主食を食べていたのですが、食事の前にたくさんインスリンを打たないといけないのでウンザリでした。
糖質制限食を開始したら食事前のインスリンはすぐに中止になりましたが、そのうち寝る前のインスリンまで不要になったんです。現在は全く打っていません。2型糖尿病の方は、インスリンを中止できる方も少なくないと思いますよ。
いったん合併症が出てしまうと、大変です。完全に元の状態に戻せるわけではありません。
長生きできる時代だからこそ、糖尿病であっても合併症に負けないように元気に生きていくことが大事ですよね。