糖尿病合併症の心血管性自律神経障害とは?
糖尿病について調べていたところ、医師の方のブログで気になる記事を見つけました。なんと、心血管性自律神経障害がある糖尿病患者では糖尿病腎症が進行しやすいというのです!

自律神経とは、自分の意思に関係なく自動的に呼吸や血圧などを調整している神経です。血糖値が高い状態が長く続くと神経がダメージを受けます(糖尿病神経障害)。
心血管の自律神経に障害が起こると、心拍が止まり急死することもあります。
私は11年前にCVR-R検査で心血管性自律神経障害があると診断されました。CVR-Rは心電図の波形の中の「R波」と呼ばれる特定の波の間隔(R-R間隔)が、どれくらい「ゆらいでいるか」を数値化したものです。
健康な方では呼吸によりある程度の「ゆらぎ」があるのが正常です。通常は2.5%以上のところ1.55%で明らかな心血管性自律神経障害がありました。
その後再検査をしていないので今はどうなっているか分かりませんが、治療開始前にあった安静時頻脈などの自覚症状がなくなったので、少しは良くなっているのかも。でも無理はしません!
糖尿病の3大合併症(網膜症、腎症、神経障害)の中でも神経障害は最も早く起こると言われています。眼科でまだ異常がない方も油断しないでください。
自律神経障害がある場合も運動は行った方がいいのですが、運動時の呼吸循環器系の反応が低下し心拍数や収縮期血圧の上昇が鈍くなることがあり突然死のリスクが高くなるので強度の高い運動は避け、主治医とよく相談して運動療法を行ってください。

「糖尿病には運動が効果的」といっても、高強度の運動をしてはいけない方もいらっしゃるのですね。

そうよ!無理をして突然死なんてことになったら目も当てられないわ。
心血管性自律神経障害の糖尿病患者は腎症進行が速い?
自律神経障害のなかでも心血管性自律神経障害がある糖尿病患者では虚血性心疾患や不整脈などによる死亡率がかなり上がるのだそうです。嫌だな。
でも、心臓と腎臓ってまったく別の臓器じゃないの?どうして関係があるの?と疑問に思いました。
腎臓は「体内の老廃物を尿として排泄する」という働きが最も良く知られていると思いますが、それ以外にもいくつかの仕事をします。
腎臓は、塩分と水分の排出量をコントロールすることによって血圧を調整しています。糖尿病腎症が進行するとこの調整がうまくいかなくなり、高血圧になりやすくなります。
一方、心血管性自律神経障害があると血圧の変動に適切についていけなくなりますし、
糖尿病性神経障害ではまず副交感神経が障害され、交感神経はその後になるので神経障害の初期には交感神経優位になりがちです。
糖尿病合併症で交感神経の働きが過剰になると安静時なのに脈が速くなったりします。私も糖尿病と診断される前の年の秋、当時働いていたスポーツクラブで運動前に心拍数が120回もあって驚きました。
幸い私は入院中も高血圧はまったくなかったのと糖尿病治療を開始してから安静時頻脈の症状はなくなりました。
しかし、もし糖尿病合併症の心血管性自律神経障害が進行してしまうと、起立性低血圧(立ちくらみ)や食後低血圧(食事をすると消化・吸収のために大量の血液が腸の近くに集まり、その対応が上手くいかないと低血圧になる)が頻繁に起きるようになります。
これらが起きるたびに一時的に腎虚血(腎臓への血流が低下する)になり、腎臓の機能が低下していきます。
もともと糖尿病で腎臓が悪くなっているところに心血管性自律神経障害が加わるとさらに腎臓が悪くなるスピードが加速するといったところでしょうか。
糖尿病性心血管自律障害でも諦めない!
「糖尿病性心血管自律神経障害の患者は無痛性心筋梗塞あるいは致死性不整脈の発症リスクが高いことが知られており、患者の予後は不良である」こんな風に書かれていたらさすがに凹みますよね。
「無痛性心筋梗塞」は、通常なら胸が締め付けられるように感じる痛みを感じず、分からないまま放置してしまい、心筋の一部が死んでしまって二度と元に戻りません。足が浮腫んだり息切れがしたりする「心不全」に陥ったり死亡する可能性があり非常に危険です。
糖尿病患者特有の問題だと思われがちですが、糖尿病ではない方にも一定頻度で起きるそうなので糖尿病の他にも原因はありそうですが、やはり糖尿病患者に多いです。
そして40歳未満で発症する2型糖尿病は、中高年で発症するタイプに比べて進行が早く、合併症も早期から現れやすいという報告があるそうです!
私がインスリン分泌不全を伴う重度の2型糖尿病(すでに糖尿病合併症を発症していた)と診断されたのは37歳。いったいいつから神経障害や腎症になっていたのでしょうね。恐ろしいですね。
普通に考えたら「30代ですでに糖尿病性心血管自律障害も糖尿病腎症もあった私は、坂道を転がり落ちるように腎機能が悪化し、今頃は人工透析になったり死んでしまっていてもおかしくない状態」ということになりませんか?
同じような状況にある皆様、どうか絶望しないでください。12歳で発症して30代で糖尿病腎症をはじめとした合併症に苦しんでいたアメリカのリチャード・K・バーンスタイン医師は90歳まで元気に長生きされましたが、彼の著書に希望が持てることが書かれています。
彼の著書『バーンスタイン医師の糖尿病の解決』には「正しく治療して良いコントロールを維持していれば糖尿病性心血管自律障害は数年後には顕著に改善するか、完全な正常化もあり得る。それは若い患者でより起こりやすい」とあります。
バーンスタイン医師のメソッドは「糖質制限(朝食は糖質6gまで、昼食と夕食は糖質12gまで)をして、インスリンの効きを改善してその人に取ってなるべく少量のインスリンで血糖値の乱高下なく糖尿病をコントロールする」です。
正直バーンスタイン先生のメソッドほどは厳格に血糖コントロールは出来ていない私ですが、崖っぷち状態からのスタートで11年経過して48歳になった現在、すべての合併症は進行していません。目は寛解状態になっています(黄斑浮腫が消え、眼底出血もなく、目の血管のコブなども見られない状態)。
腎臓は細かい毛細血管の塊(糸球体)です。いったんダメージを受けた糸球体が魔法のように糖尿病発症前の状態に戻ることはないとしても、これ以上進行させないことは決して不可能ではないかもしれません、病気の進行度や他の持病の有無によって個人差があるでしょうが。

過去を悔やむより、今からできることをしたいですね。

絶望するだけでは前へは進めないわ。諦めないで続けましょ!






