SOYJOYは糖尿人にはOK?NG?
大塚製薬の「SOYJOY」といえば、手軽に食べられるのが魅力のバータイプのおやつですよね。
大豆、ナッツ、フルーツなどが原材料であり、低GIで血糖値の上昇がゆるやかな食品だと言われていますけど、「糖尿人にはNGじゃないか?」という話もあり。
…実際のところ、どうなんでしょう?
今回は、ガチ糖尿人がSOYJOY2種類を食べてFreeStyleリブレで血糖値を測定してみた話です。
味によって糖質量がかなり違います
SOYJOYは2017年12月3日現在でフルーツ系6種類・ナッツ系2種類・クリスピー系4種類・カロリーコントロール系4種類のラインナップです。
しかし、味によって、糖質量はかなり異なるんですよ。
・ブルーベリー・・・糖質10.7g
・ストロベリー・・・糖質10.7g
・2種のアップル・・・糖質11.1g
・3種のレーズン・・・糖質10.8g
・アーモンド&チョコレート・・・糖質7.1g
・ピーナッツ・・・糖質6.7g
・黒糖&サンザシ・・・糖質13.7g
・バナナCaプラス・・・糖質12.5g
・クリスピープレーン・・・糖質7.1g
・クリスピーホワイトマカダミア・・・糖質5.9g
・クリスピーミックスベリー・・・糖質7.8g
・クリスピーゴールデンベリー・・・糖質6.7g
・カロリーコントロール80アーモンド&チョコレート・・・糖質3.9g
・カロリーコントロール80ブルーベリー・・・糖質6.3g
・カロリーコントロール80ストロベリー・・・糖質6.4g
カロリーコントロール80というのは、カロリーを1単位(80kcal)に抑えた商品ですが、1本16.4gとかなり小さいです(通常のものは1本25~30g)。
小さいので、1本食べても満足感はイマイチかな?と思い、今回は実験しませんでした。
今回は、ピーナッツ味とクリスピーゴールデンベリー味(ともに糖質6.7g)を食べて食後血糖値を比較してみることにしました。
SOYJOYピーナッツ味の食後血糖値は?
まず食べてみたのがピーナッツ味です。
ピーナッツ味は糖質6.7gともっとも低糖質(カロリーコントロール80シリーズを除く)ですが、それだけではなく、シリーズの中で唯一砂糖を使っていないんですよ。
かわりにアガペシロップというものが使われています。アガペシロップは植物由来の甘味料で、主成分は果糖とブドウ糖です。砂糖の1.4~1.6倍の甘さを持ち、砂糖よりも血糖値を上げにくいとされています。
さて、空腹時にソイジョイピーナッツ味1本を食べた時の血糖値の変化は…
食前109→30分後107→60分後115→75分後112→90分後108→120分後103
糖質量の割に血糖値が上がってない印象です♪MAXで6の上昇ですね。糖質量通りなら、18~20ぐらいは上がっているかと思ったのですが。
SOYJOYクリスピーゴールデンベリー味の食後血糖値は?
次にクリスピーゴールデンベリー味です。
クリスピーゴールデンベリー味はピーナッツ味と糖質量が全く同じなのですが、原材料に砂糖が使われています。
糖質量が同じでも、砂糖が使われているのといないのとで血糖値の上がり方に差があるかどうかを調べたかったんです。
気になる結果は…
食前106→30分後112→60分後120→75分後118→90分後114→120分後104
MAXで14の上昇ですね。糖質量の割に上昇はやや少なめでしたが、ピーナッツ味よりは上がっていることが分かります。
やはり、砂糖よりもアガペシロップのほうが良いのでしょうか?
アガペシロップの問題点
今回の実験で、確かにアガペシロップは砂糖よりも血糖値の上昇をゆるやかにするらしいことが分かりました。
もっとも、大量に摂取した場合は、やはりそれなりに血糖値を上げるんじゃないかと思いますけどね。
しかし、アガペシロップは果糖の含有率がかなり高く、インスリン抵抗性を促進し、摂りすぎると中性脂肪として蓄積されやすいという問題点が指摘されています。果糖はAGEs(終末糖化産物)を、ブドウ糖の10倍ものスピードで発生させます。
糖尿病患者の場合は特に、AGEsによる血管系への悪影響が心配ですよね。やはり、摂りすぎには気を付けなければいけないと思います。
「血糖値さえ上がらなければそれでOK」と言うわけではありませんのでね。果糖は、フルーツにもたくさん含まれています。食べすぎ注意です。
それでも、たまーにちょこっと食べる分には、悪くない選択だと思います。SOYJOYピーナッツ味。
かなり糖質量が多い味もありますので、購入する際にはうっかり間違えないように気を付けてくださいね。
また、甘味料以外にも、糖質量が同じなら小麦粉よりも大豆粉を使用しているパンのほうが血糖値が上がりにくいような実感があります。こちらも、いずれ実験して比較してみようかなと思います。