ヨーグルトで食後血糖値を抑制できる!?
今回は、糖尿病患者のみなさんにはきっとかなり気になるであろう「ヨーグルトと血糖値」に関する研究結果です。
一般社団法人・大人のダイエット研究所様が、ヨーグルトを食事の初めに食べること(ヨーグルトファースト)で食後血糖値の急上昇を抑制する効果があることを確かめたそうです。
(グラフはexciteニュース様のサイトよりお借りしました)
確かに、白米だけを食べるよりも、最初にヨーグルトを食べたほうが食後血糖値の上昇はいくらか抑えられているようですね。その効果は、なんと野菜を最初に食べた時(ベジファースト)よりも上なのだとか。
…ただ、今回の実験はあくまでも糖尿病患者ではなく健康な人を対象に行われたものです。グラフを見ると分かるように、ヨーグルトを先に食べた場合でも、せいぜい血糖値は20ぐらいしか抑えられていません。
この20の差、あなたはどれだけ大きなものとして考えるでしょうか?
糖尿病患者ではどっちみち大差ない!?
糖尿病患者で、普通に白米を食べると血糖値が300になる人がヨーグルトを食べて血糖値が280になったとしても、どっちみち高すぎることに変わりはありません。
健常者の血糖値130と110の違いは意味があるでしょうけど、300と280ではほぼ一緒ですよね。血糖値が180を超えると血管内皮がキズつき始めます…
あくまでも「やらないよりは、やったほうがいくらかマシ」ぐらいのものです。それも、砂糖が入っているヨーグルトでは意味がないです。
あと私、申し訳ないですが子どもの頃からずっと毎朝、砂糖なしでヨーグルトを食べてました。それにもかかわらず、しっかり2型糖尿病になってしまいましたから…
いつもヨーグルトを食べている人は、食後に食べていたのをこれからは食前にしてみる、砂糖やジャムやフルーツを入れていた人はそれをやめる、これは良いことだと思います。
ただ、今までヨーグルトを食べる習慣のなかった人が新たにヨーグルトを食べはじめる必要があるかどうかというと、うーん…疑問が残ります。
上で紹介している実験も、糖尿病患者ではなく健康な方を対象にして行ったものであることを忘れてはいけません。糖尿病患者の場合はどうなるでしょう?
ヨーグルト自体にも乳糖が含まれています
よっしーは牛乳ではまったく血糖値が上がらないことを数回の血糖測定で確認済ですが、ヨーグルトでは多少上がります。
ヨーグルトは乳糖が2~3割分解されているので、その分だけ血糖値が上がるのだと思われます。砂糖が入っているタイプのヨーグルトなら、言うまでもなくさらに血糖値は上がります。
おそらく、よっしーは軽度の乳糖不耐症なのではないでしょうか。別に牛乳を飲んでもお腹を壊したりはしませんが…ちゃんと吸収されていないのかも。
ヨーグルトも乳糖を含んでいますので、乳糖不耐症でなければ結構血糖値が上がる可能性はあると思います。個人差がありますので、血糖測定してみなければ分かりません。
日本人には、乳糖不耐症気味の方が多いのは確かですが…ちなみに、よっしーは牛乳を飲んでも下痢をしたことはありません。それでも、乳糖はほとんど消化吸収できない体質みたいです。
小さな子どもよりも大人のほうが乳糖を消化吸収できない方が多いそうです。逆に言うと、子どもは大人よりもヨーグルトで血糖値が上がりやすいのかも…??
安易に飛びつく前によく考えましょう
ヨーグルトに限らず「〇〇という食材で血糖値が下がる!」という情報に安易に飛びつかないで、自分の場合はどれぐらい効果があるのかを冷静に確かめてみましょう。
自己血糖測定を行い、自分の目で確かめるのが大事です。いくらテレビや本などで紹介されていても、自分の場合はどうか?は、誰にも分かりませんので。
仮に100人中95人に効果がある方法でも、自分が残り5人に入っていればあなたにとってはまったく意味がないことになるでしょう?
どこかの大学の偉い先生が言っていることでも、必ずしもあなたにも当てはまるとは限らないのです。常に自分の頭で考え、迷った時は実際にやってみて確かめる習慣をつけてください。
血糖値は真実を教えてくれます。血糖値は嘘をつくことは無いのです…
そして、確かに効果があって無理なく継続できそうなものであれば、毎日の食事に取り入れていくといいでしょう。過信は禁物です。