何が正しいのかわからず情報に振り回される方が多い
糖尿病患者さんたちの間でも、どの食事療法がもっとも良いのかという点について、あっちこっちで色々な情報を仕入れては不安になったり迷ったりしている方が多いみたいですね。
少し前に「糖質制限すると糖尿病になる」という週刊誌の記事が話題になったのが記憶に新しいですが、脂質制限と玄米食をしていて糖尿病を発症したよっしーに言わせると「え、何言ってんの?」という感じです。
少なくとも自分の場合は明らかにそうではなかったのですから、そんなこと言われてもなぁ…って思います。まぁそう思う人は糖質制限をしなければいいんじゃないでしょうか。100人に1~2人位の割合で先天的に糖質制限が合わない方がいらっしゃるそうですし。
鶏の皮や豚肉の脂身部分をいちいちカットして捨てたり、マヨネーズやバターを使わないようにしていた昔の努力はいったい何だったのでしょう。もっとも、これらを大量の糖質と一緒に摂取するとMAXで体に悪いですが…
それに、リアルで糖質制限していて糖尿病を発症した人は見たことがないですね。江部康二先生の「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」という本が発売されてから12年半も経っていますから、そろそろ結果が出てくるころだと思いますけどね。
「重度の糖尿病が完治した」とか「糖質制限で糖尿病になった」とか、本当なら医師がきちんとその患者さんの症例を論文にして報告しているはずじゃないでしょうか。
→論文検索サービスCiNii ※しょーもない週刊誌記事もヒットします(;´・ω・)
あなたは何を食べて糖尿病になりましたか?
ちょっと質問です。糖尿病(ここでは1型糖尿病ではなく2型糖尿病のことを指します)のあなたは糖尿病を発症する前、どんなものを好んで食べていましたか?
肉「だけ」食べていましたか?肉もお米も、全体的に食べる量が多すぎましたか?ご飯のお代わりはしていましたか?お酒は?外食がちではありませんでしたか?
…発症前に何を食べていたかを振り返れば、あなたが糖尿病になった原因がある程度見えてくるのではないでしょうか。
ご飯を毎食、茶わん2杯食べていた人が茶わん1杯に減らせば、その人にとっては「糖質を半分に減らした」ということになります。
これも、ある意味ゆるく糖質制限したことになるでしょうね。「バランスよく」食事量を減らせば、当然、糖質の摂取量も減ります。
ただ、茶わん1杯ぐらいの糖質量なら許容範囲な人とそうでない人がいると言うだけです。よっしーのように糖尿病家系の方は、もともとインスリン分泌能力が弱いです。
よっしーの場合は残念ながら、茶わん1杯でも無理だったみたい。入院しているとき、小さな茶わんのご飯でも血糖値は爆上がりしてましたからね~。インスリンも打っていたし、食後に運動してたのにね。
何が正しいのか考えるとき、最後に信じるのは自分しかない
権威に弱いタイプの方は「あの〇〇大学卒のお医者さんがこう言ってた、どうしよう…」などと、相手が専門家だというだけで妙にビビってしまい不安になるかもしれません。
また、専門家の方たちの中にはやたらと「私はプロです!」「プロが教える〇〇」などと自分が専門家であることを強調して相手を説得しようとする方もいらっしゃいます。
しかし、「専門家」たちの間でも意見は割れることばかりです。医師の中にも管理栄養士の中にも、糖質制限に賛成の方と反対の方がいらっしゃるのですよ。
だからよっしーは、相手が専門家というだけで無条件に「ハハァーッ!」とひれ伏すことは絶対にないです。専門家の中にもいろいろな方がいることも分かっていますし。
ああそういえば、糖尿病専門医の中にも2型糖尿病になる方や糖尿病合併症が進行してしまった方がいらっしゃるそうですよ。真面目に標準治療を受ければ治るのだとしたら、その医師が治らないのはなぜでしょうね…?
結局、最後に何が正しいか考えた時、他の誰でもない「自分」が実際にやってみて、血液検査の結果や体調はどうか…自分の場合はどうなったか?を元に考えるしかありません。
ヘビースモーカーが長生きしたら自分も真似をしようと思いますか?
近所のおじいさんが毎日タバコ1箱吸っていて100歳まで長生きしたら、あなたは「あの人はタバコを吸ってもガンにならなかったから、極端な禁煙は不要だ。俺も真似しよう」と思いますか?普通は思いませんよね?
よっしーは、タバコは百害あって一利なしだと思います。特に糖尿病患者にとってはめちゃくちゃ悪いものだと思います…吸っている方は出来れば完全に禁煙したほうがいいです。
ヘビースモーカーで長生きする方もいますが、その方はたまたま「喫煙していても長生きできた」だけであって、喫煙したことによって長生きしたのではないのではありませんか?
糖尿病の食事療法にしたって、ただの他人の一例を気にして振り回されるよりも、その方法が本当に自分の体に合っているかどうかで判断してください。
そして、他の人が同じ方法でうまくいかなかったとしても、あなたには関係ありません。だって、体質が違うんですから。あなたは何の問題もないのならそれでいいのです。