一生インスリンと言われた重度2型糖尿病患者です
私よっしーは20代で2度妊娠糖尿病になり、産後のOGTT(経口ブドウ糖負荷試験)ではギリギリ正常型でした。
小学生の時に父が2型糖尿病と診断されましたから、「自分も糖尿病になるかもしれない」という不安は常にありました。ちなみに弟も2型です。
だから大学は栄養学について学べる学部を選び、スポーツジムにも週5日通って主食を白米から玄米に変え、油脂類は控えて頑張っているつもりでした。
次男を出産した後はジム通いを再開し、カロリー計算をしたり1食おきかえダイエット(1食を低カロリーのシェイクにする)をしていました。
当時は息子たちのおやつも、油脂類を一切使わない低カロリーのパンを手作りしたり果物が多かったです。自分も同じものを食べていました。
あの頃はカロリーには気を付けていても、糖質に関してはまったくノーマーク。筋トレが好きなのでタンパク質の重要性に関しては知っていて積極的に摂取していました。
主食をしっかり食べ、タンパク質も積極的に摂取。それでカロリーをセーブするためには脂質を減らすしかないですよね。とにかく脂質をカットすることを意識していました。
でも残念なことに、結局糖尿病を発症していることが発覚してしまいました。それも「1型糖尿病かもしれない」「2型だとしても一生インスリンを注射しなければいけない」と言われるほどの重症!
長い期間放置してしまったガチ糖尿病患者なのです
血糖値やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー…過去2か月ぐらいの血糖値の平均を反映)がうんと高い患者は糖尿病の程度が重いと思われるかもしれません。
でも実は必ずしもそうではないみたいです。たとえばもともと肥満ではあるが糖尿病と言われたことのない人がたまたま会社の健康診断の2~3か月前から糖質の多い食品にハマったとします。
特に清涼飲料水やお菓子、アイスクリームなどの血糖値が上がりやすい糖質の多い食品にハマってやたらと食べていると、短期間でかなり血糖値が高くなることがあります。
糖質過剰摂取→高血糖→インスリンが効きにくくなる→インスリンを大量に分泌してすい臓のβ細胞が疲れる→高血糖…という悪循環に陥ってしまいます。
それで「俺、昨年の健康診断では引っかからなかったのに、今年はめちゃくちゃ高血糖なんだけど!」ということも起こり得るわけです。
この状態がさらに進んで体内でインスリンがほとんど作用しなくなると、よっしーのように2型糖尿病でも「糖尿病性ケトアシドーシス」を起こします。
もともと糖尿病とは診断されていなかった方が清涼飲料水の飲みすぎなどで短期間で急激に高血糖になった場合、清涼飲料水をやめたりちょっとダイエットするだけで血糖値は劇的に改善します。
その場合はまだすい臓のβ細胞は疲れているだけでほとんど死んではいないので「糖尿病の寛解」もあるわけですね。
ただしよっしーの場合は明らかにそうではありません。すでに糖尿病合併症も出ていたことからも、おそらく次男出産後わりと早い時期に発症していたと思われます。
何年もかけて少しずつ悪化した糖尿病は、すい臓のβ細胞がかなり死んでいるので何をどう頑張っても元通りにはならないのです。
この状態になってしまった糖尿病患者を治せる方法があるならノーベル賞がもらえるでしょうね…きっと!!
糖質制限で改善するのは食後血糖値だけ?
それまで普通に主食、それも玄米や雑穀、イモなど「ゆっくり消化吸収されるので比較的血糖値を上げにくい」とされているものを食べていたのに糖尿病になったので、方針をガラリと変えることにしました。
知識としては一応知ってはいたけれど、どうしても実践できずにいた「糖質制限」を試そうと思ったのです。
糖尿病で入院してインスリンを2種類打ちながら病院食を食べていたときは空腹時血糖値は低い時でも150以上ありました。
ところが主治医の許可を得て食事用のインスリンを中止して糖質制限を試してみたところ、空腹時血糖値が90になって驚いたのです。
糖質制限に否定的な方たちは「糖質を食べないから食後血糖値が上がらないのは当たり前じゃないか」とおっしゃるようです。
でも食後血糖値が上がらないのは当然として、糖質制限で空腹時血糖値が改善する理由は説明できますか??インスリン注射を離脱できた2型患者は山ほどいますよ。
よっしーは糖尿病で入院してから3か月後に「あなたはこの先も一生、ランタス(持効型インスリン)は続けないといけないでしょう」と主治医から言われました。
でもその4か月後には完全にやめてしまいました。注射量が少しづつ減っていったのです。これは糖質制限により、今まで酷使して弱っていたすい臓のβ細胞が元気を取り戻したおかげでしょう?
糖尿病を発症した直後の方たちと違って、よっしーの場合すい臓のβ細胞はかなり死んでいるわけですから、いかなる方法を用いても糖尿病の寛解までは無理です。
ただしまだ生き残っているβ細胞に余計な仕事を与えず過労死しないように守ることはできます。最近の研究ではβ細胞は少しずつ再生するのではないかとも言われていますよね♪
だとしたら1年や2年では無理でも、ずっと糖質制限を継続していれば10年後ぐらいには今よりもうちょっと血糖値が改善していることもあるのかな~と思ってみたり。
ダイエットと血糖コントロールはやはり違いますね
糖質制限を実践する方はかなり増えてきましたが、その目的は「ダイエット」あるいは「血糖コントロール」が多いようですね。実際にはこれ以外にもいろいろ効果があるんですが…
で、私も糖質制限ダイエットに関するブログを運営していますが、目的がダイエットか病気のコントロールなのかによってやはり温度差というものはあります。
ダイエット目的の方であれば「エーイ今日はチートデイだ、糖質祭りじゃああ!!明日からまたガンバローっ♪」なんていうこともできます。
でも私たちの場合はたった1度の糖質祭りで大変なことになるかもしれないので、恐ろしくてとてもできやしません💦
「ガマンしすぎるとストレスがたまる」と思われるかもしれませんが、糖質食べすぎて「ああ、また血糖値が爆上がりする…」と思うことの方がかえってストレスになるかも!?そもそもあまりガマンしていませんし。
すでに糖尿病合併症もありますし、決してお気楽なことばかりではありませんけど、まだ生きていたいので…これからもみなさんと一緒に頑張っていこうと思います♪