えっ…食後血糖値が200を超えても大丈夫なの!?
さきほど、ある方のブログを見ていてちょっと気になる箇所を見つけたので紹介させていただきます。
気になる箇所というのはブログ主さんのことではなく、かかりつけの糖尿病内科の女医さんのことです。
なんと女医さん「私もどんぶりモノを食べた時など食後血糖値が200を超えることはある(かも)なのでその程度は気にしなくてもいいです」とおっしゃったそうなのです。
糖尿病ではない方は何をどれだけ食べても食後血糖値が140~150を超えることはほとんどないと聞いております。
よっしーが20代半ばで初めて妊娠糖尿病と診断されたときですら、75gOGTT(経口ブドウ糖負荷試験)の結果は1時間後184で2時間後146でした。
普段きっちりと糖質制限している方がたまに糖質を大量に摂取した時、インスリンの準備ができておらず血糖値が200ぐらいになることがあるという話は聞いたことがあります。
でもおそらくその女医さんは糖質制限はしていらっしゃらないようなのですが…一時的とはいえ食後血糖値が200を超えてるかも…と言うのはマズいことではないのでしょうか?
食後高血糖があってもHbA1cは正常値!?
糖尿病の前段階では、食後に血糖値がかなり上がるけれどその後急激に下がっていくことがよくあるのだそうです。
この場合、HbA1cは正常範囲内でおさまる方も多いと思います。高血糖の後、遅れて低血糖になっている場合はHbA1cだけ見れば理想的な値かもしれません。HbA1cはあくまでも血糖値の平均を反映しているにすぎないからです。
この状態を数年間そのまま放置していると、やがて真の糖尿病になってしまう方が多いそうです。怖いことです。
空腹時血糖値もHbA1cも正常値となると、OGTT(経口ブドウ糖負荷試験)をしない限り「あなたは正常です、糖尿病ではありません」と言われちゃうわけですね。
空腹時血糖値は正常で糖質の多い物を食べた後にだけ血糖値が高くなる「血糖値スパイク」はスリムな若い女性にも多く見られると以前NHKで放送されて話題になりましたよね。
さきほど紹介した女医さんも心配ですが、よっしーが通っている総合病院にも2型糖尿病の医師と看護師さんがいらっしゃいます。
また日本人医師を対象とした調査では、医師の6.6%が糖尿病だそうです…一般人と比べれば少ないかもしれませんけど、やはり医師も糖尿病になるのですね。
食後に短時間だけ高血糖になる方は、普通の健診ではほぼスルーしてしまいます。以前ある医師が「自分はHbA1c5.7なので糖尿病ではありません」とおっしゃってましたが、気を付けたほうがいいと思いますね。
子供たちは本当に大丈夫なの?血糖値スパイクは?
以前、香川県の小学4年生の児童の10人にひとりがHbA1cが高めという衝撃の検査結果が発表されましたが、調べてないだけで他の都道府県でも大差ないと思います。
子供たちは学校で毎年検尿を受けますけど、これに引っかかるのはかなり悪化した糖尿病の子供だけでしょう?
大人の糖尿病患者ですら、空腹時血糖値が170以上にまで上がる方は少ないと思います。尿糖って、そのぐらい高血糖になって初めて出るものなのですよ。
5時間目の授業では眠くてたまらない子供たちも多いと思いますけど、学校給食を食べた後の子供たちの血糖値は本当に正常値なのでしょうか?
以前、2型糖尿病のお母さんがスポーツ系のクラブに所属する小学生のお嬢さん(肥満ではない)の食後血糖値を測ってみたらかなり高くてショックだったそうです。
インスリンの分泌能力が低い体質は遺伝しますが、お子さんや若い方が仮にそうだとしても最初はなかなか誰も気が付いてくれません。
やっと気が付いたときには、すでに全快は不可能な段階まで病気が進行してしまっている場合が多い…だから心配なのです。
子供や若い人、そして医師たちの健康が心配です
子供や若い方たちは、アラフォー女のよっしーのように健康について深く意識することがないのがむしろ当たり前だと思います。
そしてようやく健康診断で何か異常が出た時には、すでにすい臓のベータ細胞の何割かは死んでしまっているので決して「完治」できない状態になっています。
中には「最近、目が見えにくいなぁ…」と思って眼科を受診してそこで初めて自分が糖尿病を発症していたことを知る方もいるそうですよ。
お医者さんたちの中にも糖尿病になる方はいますし、中にはきちんと治療をしているはずなのにじわじわと悪化して糖尿病網膜症が進行してしまった糖尿病専門医もいらっしゃいます。
健康に良いと思ってあれこれ頑張っていたはずなのに糖尿病が進行してしまったよっしーは、若い方やたくさんの患者さんを指導する立場にあるお医者さんたちのことがとても心配なのです。
食後高血糖があっても自覚症状はまずありませんし、健診で引っかかることもありません。しかしその段階から、動脈硬化はひそかに少しずつ進行しています。くれぐれもお気を付けください!