叔父がすい臓ガンで亡くなりました…
実は、以前からいずれ報告しなければ…と思いつつ、なかなか心の整理がつかなくて報告できなかったことがあります。
私の叔父が、昨年末にすい臓ガンで亡くなったのです。先日も、星野仙一さんがすい臓ガンで亡くなったことが報道されたばかりですよね。相撲の九重親方(千代の富士)もすい臓ガンで亡くなっています。早期発見が難しい、とても怖い病気です…
叔父の場合、場所が悪くてすぐには手術が出来ないということで、「抗がん剤でガンを小さくしてから切りましょう」と言われていたそうですが、抗ガン剤が効かず、放射線治療も効果がなく、他の臓器にガンが転移して亡くなってしまいました…残念です。
毎年きちんと健康診断を受け、まったく肥満でも糖尿病でもなく、たぶんタバコも吸っていなかった叔父。強いて言うなら日本酒やビール、白米や果物が大好きな人でしたが、糖尿病ではなく太ってもいなかったので別に気にならなかったんです。
そして、標準治療を受けていたのに効果が得られないまま若くして亡くなってしまった叔父は、まだやりたい仕事もたくさんあったでしょうに、どんなに無念だったことでしょうか…
糖尿病患者がすい臓がんになる確率は男性で特に高く、約2倍と言われています。決して糖尿病の私たちに無関係な話ではないと思ったので、叔父の死を無駄にしないために私たちに何が出来るか考えたいと思います。
糖尿病患者がすい臓ガンになりやすい理由
肥満や糖尿病があるとすい臓ガンになりやすいと言われますが、その理由として「高インスリン血症」が考えられるそうです。
肥満でインスリン抵抗性が生じたり、2型糖尿病の初期などではむしろインスリンの分泌量は増えます。インスリンの効きが悪いので、その分たくさんのインスリンを分泌してカバーしようとするからです。
またインスリンと似ているIGF-1(インスリン様成長因子)の分泌も盛んになります。これらの物質は子供の成長や筋肥大にも役立ちますが、正常な細胞だけではなくガン細胞の成長をも促してしまい、ガンのリスクを増やすと考えられます。
IGF-1は牛乳などを多く摂取するとわずかに上昇するそうですが、それを危険と考えるかどうかは個人で判断してください。
わが家では、子供たちは適量の乳製品を摂取していますけど、よっしーは控えめにしています。子供はガンになる確率は大人よりはかなり低いですからね…
男性の場合は肝臓ガン・腎臓ガン・すい臓ガン、女性の場合は卵巣ガン・肝臓ガン・胃ガンのリスクが特に増加しているそうです。
高インスリン血症はガンだけではなく、動脈硬化・認知症・心筋梗塞・脳梗塞などのリスクを上げることも明らかになってきています。
肥満を解消し、インスリン感受性を高め、大量にインスリンを分泌させないような食事が大切だと思います。
よっしーのような重症2型糖尿病患者でも、インスリン注射を大量に打てばきっと血糖値は上がらないでしょう。でも、あえてそれをしないのは、高インスリン血症の害を考えて決めたことです。
そして、高インスリン血症はガンのリスクを増加させますが、じつは糖質を食べても太らないし糖尿病にもならない、という体質の人がもっともガンになりやすい体質なのではないかと言われます…
運動とガンの関係
肥満からインスリン抵抗性が生じ、そのことがガンや糖尿病をもたらすのですから、運動すればいいんじゃないかという気がします。
実際、海外の研究で「日常的に筋力トレーニングを行っている人は、全く行わない人と比べてガンのリスクが31%少ない」というデータが出ています。
世界保健機関(WHO)では、18歳から64歳までの成人を対象とする運動ガイドラインとして、1週間あたり150分以上の有酸素運動とともに、週2以上筋トレを行うことを推奨しています。
ただし気を付けなければいけないことがあります。この場合「筋トレ」は強度の高いものである必要はないということです。
強度の高い筋トレやタイムを競う本気のマラソンなどの運動では、運動によって大量の活性酸素が発生するので却ってよくないかもしれないとのこと。
確かに、スポーツ選手がみんな長生きするわけではなく、短命に終わった方もちらほらいらっしゃいますよね…
また、筋肉を発達させるために筋トレ後に糖質を多めに摂取してインスリンを分泌させるというのも、よくありません。よっしーは若い頃、これをやってしまっていました…
糖尿病患者の場合、合併症があると運動の内容や強度に制限がかかりますしね。糖尿病患者がガン予防のために運動する場合、適度な強度の運動を無理なく継続していくのがベストと言えそうですね。
見た目ムキムキのボディビルダーを目指すわけじゃないのなら、健康維持のための筋肉量は強度の高い筋トレを行わなくても普通に達成できます。筋トレ後に糖質を入れなくても、筋肉はキープできています。
ガン細胞を成長させないようにするには?
よく言われるのが「ガン細胞のエサは糖質なので、糖質制限をしていればガンになりにくいのではないか」ということです。ガン検査のPETは、ガン細胞が正常な細胞と比べて何倍もブドウ糖を取り込む性質を利用しています。
叔父はアンチ糖質制限な人で、よっしーにも「ヒトには絶対に糖質が必要だから、糖質制限はダメだよ…ご飯も少しは食べないと」と3年前言っていました。
叔父は白いご飯も、うどんも、リンゴなどの果物も、甘く煮た魚介料理も大好きでした。もしかしたらそれがひとつの原因であったのかもしれません。
でも、糖質制限を徹底したとしても血糖値は正常値になるだけで「ゼロ」にはならないですよね。だからそれだけで完全にガンを兵糧攻めにできるかどうかは、ちょっと分かりません。
そうだとしても、高血糖よりは正常血糖値をキープしたほうがいいに決まっていますよね。たとえ正常血糖値をキープしていたとしても、高インスリン血症の状態ではいけませんけど…
ガン予防、あるいは、すでに出来てしまったガン細胞をそれ以上成長させないためには、糖質制限だけでは不十分でそれ以上の何かが必要になるのかもしれません。
大昔のヒトは平均寿命がとても短かったので、ある意味「ガンになる前に死んでいた」のかもしれません。したがって、昔の食生活がガンに良いかどうかは分かりません。
ガン予防の方法に関してはいろいろな考えがあるので各自、詳しく調べて判断してみてください。よっしーはビタミンCを1日4gとベンフォチアミンを週1カプセル飲んでいます。
まとめ:お医者さんがガンを治してくれるとは言えません
叔父は毎年健康診断を受けていて、標準治療を受けたのに効果がなくて亡くなりました。残念ながら、お医者さんの言うとおりにしていれば助かる患者ばかりではありません。
同じことは、糖尿病にも言えますよね。糖尿病の標準治療を受けている患者たちは、真面目に言われたことを守れば皆、進行していないですか?失明したり人工透析になった患者さんたちは皆、好き放題食べまくった方ばかりですか…?
確かに、早期発見は大事です。早く手術を受けて助かる方もいらっしゃいますから。でも、もっと根本的なこと…「そもそもどうしたら病気を防げる確率を上げられるのか?」について考えなければ。
よっしーは叔父と血がつながっていますし、糖尿病患者ですし、羅病期間もかなり長いはずです。正直、ガンはとても怖いです…リスクはかなり高いはずです。
でも、ただ「怖い、怖い」と言っているだけでは何にもならないことも知っています。過ぎ去った過去のことはもう今さらどうしようもありません。だから今から少しでも出来ることをしていくしかありませんよね。