妊娠を希望している女性糖尿病患者さんへ

妊娠糖尿病と糖尿病合併妊娠

よっしーは20代で子供たちを授かり、2度とも妊娠糖尿病になりました。

妊娠糖尿病というのは、もともと糖尿病になりやすい体質を持っていた女性が、妊娠して胎盤からインスリンの効きを悪くするホルモンが出ることによって血糖値を十分に下げられなくなることで一時的な糖尿病状態になります。

しかし、妊娠糖尿病とは違い、もともと糖尿病だった女性が妊娠すると「糖尿病合併妊娠」と呼んで区別します。

今回は、これから妊娠を考えている若い女性糖尿病患者さんのためのお話です。

糖尿病があると妊娠が成立しにくい?

糖尿病だと排卵障害がおこりやすく、そのため月経不順になり妊娠しにくくなることがあるそうです。

この原因として、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)という病気を持つ女性はインスリンの効きが悪くなり、それを補うためにインスリンが最初たくさん分泌され、やがて糖尿病になることがあるからだと思われます。

この病気は決して珍しい病気ではありません。

多嚢胞性卵巣症候群とは卵胞(卵細胞が袋に包まれたもの、通常は月に1つずつ)が卵巣の中にたくさんでき、ある程度の大きさにはなるのですが、排卵が起きにくくなります。

この病気では男性ホルモンが増加しており、体毛が濃くなったり無月経になることがあります。月経があっても、周期がおかしかったり、実は排卵しておらず「見せかけだけの月経」であることがあります。

男性ホルモンが多くなると筋肉質でがっちりした体型の方もいらっしゃいますが、日本人では痩せ型の患者さんも多いそうです。

治療には糖尿病薬のメトホルミンが有効です。

また、太りすぎの場合、ホルモンの関係でやはり妊娠が成立しにくいことがあります。妊娠出産のためには、女性は太りすぎも痩せすぎも良くないのです。

血糖コントロールが良くないまま妊娠すると…

糖尿病のある女性が血糖コントロール不良のまま妊娠すると、赤ちゃんや母体にさまざまな影響があります。

下の表は糖尿病サイト様からお借りしました。

妊娠初期は赤ちゃんの体が形成される重要な時期で、この時期に血糖値が高いと先天奇形になる確率が上がります。

できれば、HbA1cが6.2%未満の状態で妊娠することが望まれます。

また、妊娠中は糖尿病の各種飲み薬は日本では普通は使わないそうです。薬の成分がお腹の赤ちゃんに移行してしまうからです。

そのため妊娠中は、1回の食事を減らして回数を分けて摂る「分食」や、それでも血糖コントロールがうまくいかない場合はインスリン注射をすることになります。

糖尿病合併妊娠の妊婦さんが糖質制限食で無事に出産した例

普通は、糖尿病合併妊娠の妊婦さんはほぼインスリン注射を打つことになるのだろうと思います。妊娠してから初めて耐糖能異常になった「妊娠糖尿病」とは違い、妊娠と言う負荷がかかる前からすでに糖尿病だった女性はより重症になりやすいからです。

しかし、インスリン注射をする以外にも、糖質制限食で無事に健康な赤ちゃんを出産したという女性の例がいくつもあります。

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ただ、糖質制限容認派の医師が増えてきた内科と違って、産婦人科ではまだまだ「糖質制限なんてとんでもないっ!!(でも根拠はよくわからない…)」という医師が多いのではないでしょうか。

千葉にお住まいの方なら、宗田哲男先生のところへ行けばいいですけどね。

これから妊娠を考えていらっしゃる女性の糖尿病患者さんは、妊娠したら血糖コントロールをどうやって行っていくかをよく考えてみてくださいね。

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