雑誌やテレビで紹介されたモノだから正しい!?
実家の母がある食材をたくさん買い込んでいたので訊いてみると「健康雑誌に〇〇が血糖値にいいって書いてあったの~♪」との返事。
よっしーの父は糖尿病なのでね。〇〇は糖質が多い食材なのが気になって「お父さんがそれを食べた後の血糖値を測ったほうがいいよ」と言うと「え、そうなの?だって雑誌に書いてあったのに~」と母。
「雑誌に書いてあったからってお父さんにも同じことが当てはまるかどうか、測定してみなきゃわからないでしょ?私は〇〇を食べても効果は分からなかったよ」と言うと、なんだかショボーン…(´・ω・`)
うーん…やっぱり多くの60代の方はこんなものかな~なんて改めて思ってしまいました。テレビ番組だって雑誌にしたってどこまで本当のことを言っているかわからないのに、なぜ鵜呑みにしちゃうんだろう?
「思い込み」が真実を見抜く目を曇らせる
「学校の教科書に書いてあることが間違っているはずはない」「日本人の体質にはお米がもっとも合っているに決まっている」などという思い込みから抜け出すのは、とても困難なことです。
よっしーの場合は長年玄米を中心とした和食を続けていて重症の糖尿病になってしまって緊急入院までしたので、イヤでも「これまで正しいと思っていたことが間違っていたのではないか?」と考えざるを得ませんでした。
しかし、ここまで痛い思いをしたことのない方にとっては、かなり難しいことだと思います。知人の中にも「それは糖質過剰が原因だろうな…」と思われるいろいろな症状で苦しみ、通院しながらも「糖質は大事だ、お米は栄養たっぷり、糖質制限なんてありえない!」としょっちゅう言っている方は数人います。
「思い込み」はとても頑固なものです。まず「主食は絶対に食べなければいけないものだ」という思い込みがあるために、主食を食べて血糖値を上げてインスリン注射や飲み薬で下げなければいけなくなってしまいます。
昨年、よっしーが通っている病院で糖尿病教室が開催されましたが、男性患者さんからの「ご飯を食べると血糖値が上がるのに、なぜわざわざ食べないといけないのですか?」という質問に対して、若い管理栄養士さんは言葉に詰まってしまったのを思い出します。
真面目な方は学校で習ったことを一生懸命覚えます、昔のよっしーもそうでした。優等生ほどそうじゃないでしょうか?でも教科書に書いていないことを訊かれると、分からないのです。
マニュアルの暗唱ではなく、自分の頭で考えて発言するということは、普段全くやっていなければ如何に難しいことであることか。
一流大学の先生のおっしゃることは正しい?
なんだかよく分からないけど、一流大学の教授だの偉いお医者さんだのの発言だと「ハハーッ!」とひれ伏しちゃう方もいらっしゃいますね。
時には「偉い先生が論文でこう書いてましたっ!」と「虎の威を借る狐」になってしまう方も。虎の威を借る狐とは、権力者の力を頼みにして威張る小者を意味する故事成語です。
よっしーは相手の肩書きや大学名、職業などを聞いただけで無条件にひれ伏すことはないですね。彼らの中にもいろいろな人がいることを知っているからです。
ちなみに江部康二先生は京都大学卒の医師ですが、医学部の同級生の集まりで「お前ばかり健康なのは変だ、早く病気になれ」的なことを言われたことがあるそうです(;^_^A
ちょっと冷静に考えてみてほしいんですけど、たとえば超一流大学の大学病院のベテラン医師に診てもらっていたらあなたの糖尿病は治りますかね?…つまりそういうことです。
ちなみに、ご年配の方はどうしても「お医者様のおっしゃることだから」と医師の言うことを信じやすいと思います。よっしーの母も割とそういう人です。
糖質制限の江部康二先生や宗田哲男先生、水野雅登先生などは「お医者様」なので、もし糖尿病のお父様やお母様が甘いものばかり食べていて注意しても全く話を聞いてくれない…とかであれば、「お医者様」のお書きになった本をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
多数派に所属することで安心する日本人
日本人は特に「少数派」になることを嫌い、「多数派」に属したがる民族なのだそうです。レストランで食べる物を決める時ですら、そのような方は多いですよね。最初に決めていた食べたいものを変えてまで周囲に合わせたり…
おそらくですけど、自分の信じていることにどこか自信がないと、多くの人に同調してもらうことで安心が得られるのだと思います。
「ほら、私だけじゃない!みんなもこう言ってる!」って。それが〇〇大学の先生だったりすると、さらに安心感を持たせてくれるのでしょうね。
そういう方の場合、今は少数派でもいずれそれが多数派になった場合「実は私は前からこれが正しいと思っていたのよねぇ~」などと言い出すかもしれませんね!
また、下手に目立ちたくないという方も多いでしょう。みんなと違ったことをして目立つと目を付けられるから…という気持ちはよく分かります。
食事に関しては、各自それぞれ強いこだわりを持っていることが多いので、何か言えば必ず意見の合わない人は出てくるものです。でもいちいち気にしていたら「今日はいい天気ですね」なんていう無難すぎることしか言えなくなってしまいます。
誰の機嫌も損ねない代わりに、誰からも支持されることも好かれることもない人生…楽しいですか!?
お友達と「私たち仲良しだから、いつも同じものを食べて、病気になる時も一緒よね!」なんて、よっしーはイヤですねぇ…自分は自分。
まとめ:自分の頭で考えると真実が見えてくる!
人間は感情に左右されやすい生き物です。「あの一流大学の先生がおっしゃっていることだから正しいはずだ」などと考えてしまうと、それ以上前に進むことは出来なくなります。
また、自分にとって都合のいい情報だけを信じて、そうでない情報を「あんなのはインチキに決まっている」と切り捨てるのは残念なことです。迷ったら確かめてみてください、そのために自己血糖測定器があるんですから。よっしーはそうしています。
テレビの健康番組が大好きで「〇〇という食材が健康に良い」と放送されるとすぐにスーパーに買いに行っていたよっしーだからこそ、今は自分の頭で考える習慣がついて良かったと思っています。
糖尿病を発症してしまったおかげで、自分の頭で考えることが出来るようになったと思います。この点では本当に病気に感謝したいぐらいですね。