糖尿病と診断されたら負けだと思っていた!
会社員の方は、毎年職場の健康診断があるのでそちらを受けていらっしゃると思います。でもアルバイトや専業主婦、自営業の方などの場合、健康診断を受ける機会がなかなかないですよね。
自治体から健康診断を受けるように手紙が届いたりもしますが、病院が怖いと思ってつい行かずにそのまま…という方もいらっしゃるはず。
実はよっしーは、次男を帝王切開で産んだ後、退院の直前にOGTT(経口ブドウ糖負荷試験)を受けてその結果がギリギリ正常値だったんです。
その後、糖尿病内科に来るように言われることも無かったので、それっきりになってしまいました…専業主婦として幼い息子たちを育てる毎日でした。
ジムに通ったりしていましたが、そのうちのどが渇いたり夜中にトイレに起きたりするようになり「もしかして糖尿病なのでは!?」と不安に思ったこともあります。
本当はその時すぐに病院に行くべきだったのですが、当時のよっしーは「病院で糖尿病と言われてしまったら負け」みたいな気持ちがあったのです。
それは、いったん糖尿病を発症してしまったらもう絶対に「完治」することがないが故の恐怖だったのかもしれません。とにかく病院へは行けなかったのです。
なるべく早く糖尿病を発見しなければ…
糖尿病をなるべく早い段階で発見するのはすごく大事なことです。よっしーぐらい重症になってしまうと、すでにすい臓のβ細胞の数がかなり減っており、どんな方法でももう治りません。
でも糖尿病の初期段階、いわゆる「境界型糖尿病」「糖尿病予備軍」と呼ばれる段階なら完治することもあるんですよ。
糖尿病境界型の方たちにゆるめの糖質制限食(1日あたりの糖質摂取量が120g)を1年間継続してもらい、被験者の69.4%が糖尿病が治ったというデータがあります。
これは自己申告の「完治しました!」ではなく、きちんとした研究であり、OGTT(経口ブドウ糖負荷試験)を受けて正常型と判定された人たちです。
はっきりと「あなたは糖尿病です、今すぐ治療を開始しましょう」と診断される基準はけっこう甘いので、その前に自分で気が付かなければいけません。
具体的には、HbA1c(へもぐろびんえーわんしー)が5.5を超えたらちょっと気を付けるべきだと思います。
空腹時血糖値が85とか完全に正常値でも、そのわりにHbA1cの数値が高めの場合は食後高血糖が起こっていると考えられるからです。
この記事を読んでくださっている方の中にもし「親や兄弟が糖尿病だけど自分はまだ何も言われてない」という方がいらっしゃったら、早くから気を付けたほうがいいですね。
自己血糖測定または血液検査キットでまずはセルフチェックを
本当は、糖尿病内科を受診して検査してもらうのがいちばん確実でいいと思うんですよ。すでに何かの糖尿病合併症が出てしまっていることもありますし。
でも、頭では分かっていても実際にいきなり病院へ行くのが怖いという気持ちはよく分かります。だいたい会社員の方はそのために休みを取るのは大変ですしね。
だから病院へは行かなくても、まず自己血糖測定器を買って糖質を食べた後の食後血糖値を測定してみてはいかがでしょう?
健康な方であれば食後血糖値が150を超えることはほとんどないみたいなので…糖尿病の初期段階はまず、食後血糖値が高くなることが多いです。
また自宅で簡単に採血して検査機関に送るだけで、血糖値の他にHbA1c・中性脂肪・コレステロール・腎機能・肝機能などの検査が受けられるキットも市販されています。
その結果異常がなければ良いですし、空腹時血糖値が正常なのにHbA1cだけちょっと高めだなぁという場合は糖質制限を開始すればいいんです。
さきほど紹介した通り、まだ境界型糖尿病の段階ならゆるめの糖質制限でも7割の方が1年後に完治したというデータがありますし♪
よっしーの友人にも、お父様が糖尿病で自分も境界型だったけど糖質制限を始めて糖尿病に移行しないで元気に暮らしている人がいますよ。
現状は把握しておかないといけません
糖尿病という病気はいったん発症すればずっと病院通いをしなければいけません。しかも、医師の言う通りにしていても必ずしも良くなるとは限りません。
とても親身になってくれる先生もいらっしゃいますが、残念ながらそうでない先生もいらっしゃると聞いています。病院や医師を選ばなければ。
でもね、病院に行くかどうかはとりあえず置いておくとして、自分が血糖値が上がりやすい体質なのかどうかは自分できちんと把握しておく必要があります。
遺伝的な体質そのものは変えられませんが、知っていれば食生活などを改善することで糖尿病の発症や進行を抑えることができますもんね♪