あえて食べまくってデブになってみるテスト!?
昨日このブログを常時SSL化(データ通信を暗号化して改ざんや盗聴を防ぎセキュリティ大幅強化)したので、アドレスの頭がhttpからhttpsに変更になりました。
2018年7月の「Chrome68」から、すべてのhttpサイトで「保護されていません」という警告が表示されるそうなのでブロガーさんたちは対応したほうがいいかもです。
旧アドレスでアクセスしていただいても自動的に飛びますが、もしお手数でなければブックマークの変更をお願いいたします。
さて、昨夜放送の日本テレビの『世界まる見え!テレビ特捜部』でちょっと面白いコーナーがありました。
女性のダイエットトレーナーが、痩せたいクライアントさんの気持ちを理解するために自分もあえて食べまくってデブになり、一緒に痩せましょうというものです。
57kgのトレーナーは、ポテト山盛りがセットになった巨大なハンバーガーを食べたり、とにかくカロリーの高そうなものを山ほど食べて最終的に73.5kgまで太りました!
でも途中でなかなか体重が増えずに悩んだときに、彼氏から「お前はまだデブになるための努力が足りない!クライアントさんのようにソーダをがぶ飲みしてみろ!」なんて言われてました。
そして、めでたく逆ダイエットに成功した彼女は、クライアントさんと一緒に痩せることができたんです。良かった~!
ダイエット的にはめでたしめでたしの結果になりましたが、2人の血糖値は大丈夫だったのかしら…とふと気になるよっしーです。
あちらの方たちは、体重73kg程度では糖尿病になることはあまりないのかもしれません…同じ体重でも日本人だと糖尿病になる人が続出しそう。
本当に糖質を食べて過酷な運動をしなければいけないの?
上で紹介したケースは、インストラクターさんがクライアントさんの気持ちを知るためにあえて食べまくって標準体重から肥満に逆ダイエットする話です。
でも、現在標準よりも痩せている糖尿病患者さんの場合、太るために分食(1日に食べる量は同じでも食事の回数を増やす)してでもとにかく糖質を食べなければいけないと思う方もいらっしゃいます。
糖質は確かに効率よく体脂肪を増やすために効果的かもしれませんが、糖尿病患者さんがどうしても食べなければいけないものでしょうか?
「食べたい」と「食べなければいけない」は意味が違います。どうしても糖質を食べたい方が「その後運動するから…」と自分で納得して食べるのであればいいと思うんです。
でも中には「糖質を食べないと絶対に筋肉が付きませんよ」などと他人から言われて「血糖値が上がるんだけどなぁ」と思いつつ頑張って食べている方もいらっしゃるはず。
なかなか筋肉が付かない方はいらっしゃいます。でも、それは世間で多くの方が思っているような「糖質を食べないせい」じゃないと思うんですよね。
摂取エネルギーが足りていない、きちんと食べているつもりでもタンパク質が足りていない方は相当いらっしゃると思います。
そして「糖質をわざわざ食べないと動けなくなるほどキツい運動」は糖尿病患者の健康維持のためには必要ではないとよっしーは思います。
プロのアスリートの方たちは、ある意味健康を犠牲にしてでも記録を伸ばすために一生懸命やっているのです。健康のためにやっているのではありません。
たとえばフルマラソンで1位になるようなペースで走るよりも、のんびり自分のペースで5kmほど走る習慣をつけたほうがおそらく体には良いんじゃないでしょうかね?
運動する目的は人によっていろいろあっていいと思います。それは必ずしも健康が第一とは限りませんよね…健康のためにやるなら、いろいろ考えないとね。
痩せている人が健康的に太るためのヒント
よっしーの父はやはり2型糖尿病患者なのですが、発症直後にジムに入会して頑張って運動し、カロリー制限も行ったのでかなり順調に体重が減りました。
しかし標準以下、ちょっと痩せすぎじゃない??と母が心配するぐらいまで痩せても、血糖コントロールはせいぜい「良」止まりで「優」」にはならなかったんですね。
父に江部康二先生の糖質制限の本をプレゼントしたら、おやつにチーズやナッツを食べてもいいと知って喜んでいました。もともと好きなのに我慢していたみたいで。
それで父は何キロか太りましたが、以前より血糖値は下がりました。常にお腹が空いた~と言っては台所をウロウロして母から叱られていた父。辛かったと思います。
また、よっしーの長男(中学生)はもともと背は高いけれど痩せっぽちで、どうしたらもうちょっと太れるのかしらと内心心配だったんです。
現在はよっしーほどではありませんが糖質オフな食事にして、昨年1年間で身長は10cm伸びてこのごろ腹筋がくっきり6つに割れてきて、部活でも羨ましがられているみたい。
で、体重はいま標準体重のど真ん中って感じです。筋肉が付いてきたので今後はもうちょっと体重は増えていく気がします。まだまだ成長期ですしね。
彼はものすごく肉をたくさん食べますね、貝とチーズの料理とかアボカドなども…やっぱり、タンパク質と良質の脂質をいかに摂取するかが大事なんだなと思います。
筋肉の材料が足りないと筋肉は増えませんし、タンパク質だけでなく脂質を上手に摂取して必要なエネルギーを確保しないといけないんですよね。
筋肉をつけることは大事ですが…
痩せている方がもうちょっと筋肉をつけて健康的に太りたい、と思うのはよく分かります。筋肉が少なすぎると血糖値は上がりやすくなりますしね。
でも、筋肉を増やすために糖尿病患者がわざわざ糖質を増やそうとすると、おかしなことになってしまうことも。
筋肉が少なすぎる方が筋肉を増やすのは良いことですが、そのためには必ず糖質をしっかり摂取しなければいけないわけではありません。
また残念ですが、筋肉さえ増やせば何もかも解決するわけでもありません。よっしーは若い頃から常に同年代の女性より筋肉量は多かったのに結局糖尿病になりましたからね。
筋トレを行う時は、特に合併症のある方は強度に気を付けて安全に行ってください。高強度の筋トレ中はかなり血圧が上がります。
それと、できれば可能な方は「フリースタイルリブレ」を装着して筋トレ中の血糖値の動きを自分の目で確認してみてください。
よっしーは筋トレをすると2時間ほど血糖値が高めになることが分かってショックでしたが、それでも現在の筋肉量を維持する程度の筋トレは続けています。
運動は食事と同じく糖尿病患者にとって重要なことです。しかし、「運動するために糖質を食べる」というのは、健康な方ならともかく糖尿病患者にとって果たして本当に必要なことなのかどうか…いま1度よく考えてみませんか?