入院中の楽しみは食事ぐらいしかない?
よっしーは4年ほど前、糖尿病性ケトアシドーシスで16日間入院しました。最初の2日間は絶食でしたが、容体が落ち着いてくると暇でしょうがなかったです。
入院中は糖尿病教室や糖尿病合併症の検査があるのですが、これらが無い時はお風呂と食事ぐらいしか楽しみがありませんでした。
特に土日は糖尿病教室も検査もないし、主治医も来てくれないので本当に寂しくて退屈でたまらなかったです。そんなわけで、入院中の患者にとって食事はとても大切な楽しみなんですよね。
よっしーは最初、インスリン注射をして病院食を普通に食べたら次の食事の直前になっても血糖値が300を超えていました💦 下の画像はある日の病院食(昼食)です。ご飯は150gです。
それで怖くなり、いつもご飯を半分残して代わりに売店で買ったアーモンドを少しつまんだりしていました。それでアピドラを6単位打っても血糖値はかなり上がっていました。
主治医に「退院したら糖質制限をしたいんですけど」と申し出て「じゃあちょっとやってみようか」と言われ、ご飯とフルーツを全部残して家族に持ってきてもらったブランパンや無調整豆乳を代わりに摂るようにしたら空腹時血糖値が90になってびっくり!
「ああ、これなら大丈夫だね。すごいね」と主治医から言われ、持効型インスリンのランタスだけ打つことにして退院しました。その7か月後、ランタスも完全中止して現在に至ります。
糖尿病患者へは「糖質控えめ」という配慮はされていない
病院のホームページを見ると、楽しいお子さまランチや主食を好みに合わせて選択できるサービスなど、患者さんたちのことを考えて病院食が作られていることが分かります。
飲み込むのが難しい方や塩分を控えないといけない方、食欲がない方などいろいろな病気の患者さんのために病院食が工夫されていることが書かれていたりしますよね。
でも…その配慮すべき患者たちの中に、よっしーたちのような「ごはんを150gも食べると血糖値が爆上がりしてしまう患者」は含まれていないのでしょうか。
血糖値が高ければインスリンを打つか薬を飲めば何でも食べられるんでしょ?ぐらいにしか思われていないのでしょうか、糖尿病患者は…
ケーキバイキングでケーキを山ほど食べたとか、フードファイターのように山ほど食べまくった結果として高血糖になるなら分かります。
でもね、管理栄養士さんが作った病院の「低エネルギー食」を1人前しか食べていないのに血糖値が爆上がりする恐怖が糖尿病患者ではない方に分かってもらえるでしょうか💦
「野菜から先に食べれば平気」「よく噛んでゆっくり食べれば平気」「あの食材を食べれば…」などと世間では言われますが、よっしーはすべてダメでした。
インスリン注射や飲み薬には副作用もあるのに「それ使って普通に食べればいいじゃん!」と言われる悲しみと苦しみを、どうか分かっていただきたいです。
糖質制限の給食が食べられる病院はまだほとんどない
2016年4月、薬でもなかなか発作が止まらない「難治性てんかん」の食事療法としてケトン食(普通の糖質制限よりもさらに厳しい糖質制限、脂質が多い)が保険適用されました。
薬を何種類か飲んでも止められない発作が、血液中のケトン体が増えることによって抑えられるというのは素晴らしいことですよね。
しかしケトン食よりも糖質制限の度合いが緩くて普通の食事に近いはずの糖質制限食は、まだ正式に認められていません。
したがって糖尿病患者が入院しても糖質制限食を食べることはできないのです…多くの病院ではね。
京都の高雄病院や長野松代総合病院など、糖質制限の教育入院ができる病院も少数ながら存在しますが、全体で見ればまだまだ少ないのです。
それに糖尿病とは無関係の病気で入院する機会も多いですもんね。いくら自分は糖尿病で糖質制限していると訴えたところで、病院の給食はどうにもならないと思います。
「入院中の短期間だけだからしかたがない」と割り切って普通に病院食を食べてインスリン注射を打つのもひとつの方法かもしれません。
でも、インスリンを打っていないのなら、主食やフルーツの量を加減してその分売店のサラダチキンやゆで卵、チーズなどを買ってきてこっそり足すという方法もあります。
本当は残したくないんだけど…
食事を残すのは基本的には良くないことでしょう。よっしーもお寿司屋さんでネタだけを食べてシャリを残したりするのはどうかと思います。最初からくら寿司の「シャリ♡野菜」を食べればいいんですから。
でも入院中は、自分の食事を自由に選択することができないんです。お店なら「ライス抜きでね」とお願いできますが、病院ではそんなこと聞いてもらえません。
「そんなのインスリンを打てばいいじゃないか」と思われるでしょうけど、たくさん食べてたくさんインスリンを打って「読みが外れた」時の怖さは経験者の方たちなら分かっていただけるかと。
それに病院の管理栄養士さんは「主治医が許可したら糖質制限してもいい、今はまだこういう言い方しかできなくて申し訳ない」とおっしゃっていました。
現場の方たちだっていろいろ分かっているけど、まだ糖質制限が正式に認められていない以上仕方がないんです。
主治医がまったく患者の言うことを聞いてくれないガンコジジイなら諦めるしかありませんが、そうではなく話せばわかるタイプの先生なら「糖質制限したい」と申し出たほうがいいです。
特に血糖値を下げる薬やインスリン注射を使用している場合、主治医に無断でこれらを使用しながら主食を減らすと低血糖になるのでとても危険です💦
これらを使用していない場合、主食や果物を減らしてその分タンパク質のおかず(売店で売っているゆで卵、チーズ、サラダチキンなど)を補ってください。
本当は堂々と「私は糖質制限しているので糖質制限食でお願いします」とお願いできるようになればいいんですけどね…そんな日が来るのは、いつのことになるのでしょうか。