なぜ糖尿病患者の筋肉が減るのでしょうか?
糖尿病患者のみなさん、糖尿病になってから昔より筋肉量が減ったような気がしませんか?よっしーは糖尿病性ケトアシドーシスで入院した時明らかに筋肉量が減ったと感じました💦
もともと筋肉量は同年代の女性と比べてもかなり多い方だったのに、入院前後は「中の上」ぐらいに減っているような感じでした。
病院のお風呂にかけられた大きな鏡を見て「なんだこれは、筋肉のハリがなくなって貧弱な感じ…」とガックリしたのをよく覚えていますよ。
幸いあれから4年経って筋肉量は元に戻りましたが、なぜ糖尿病患者の筋肉が減るのでしょう?神戸大学の研究でそのメカニズムが明らかとなりました。
重度の糖尿病のマウスの血糖値を高く保つと、筋肉の減少を促すタンパク質(KLF15)の分解を促す別のタンパク質(WWP1)が減少することでKLF15が増え、筋肉量が3週間で15%も減ってしまいました。
血糖値が高くなることでこの現象が起こるので、「血糖値を正常に保つ」または「血糖値が高くてもKLF15を増やさないようにする薬」が実現できれば糖尿病患者の筋肉量減少予防につながりますね。
糖尿病患者は高齢になるほど増えるので、筋肉量を減らさないことは非常に大切です。寝たきりを防ぐことはとても重要ですね。
へぇー、糖尿病患者の血糖値が高いと筋肉は減るのかぁ…
確かに私も糖尿病性ケトアシドーシスで入院した時は筋肉が減っているなぁと感じたわ!
糖質を摂取しなくても筋肉は増やすことが出来ます
糖尿病患者の筋肉量が減少するのは好ましくないことですが、何もムキムキのボディビルダーのようなゴリマッチョになる必要はありません。
あなたの周囲でムキムキではないがまったく糖尿病ではないほっそりした方、たくさんいるでしょう?健康が目的なら、ある程度の筋肉量があればそれでOKでしょう。
で、トップアスリートたちを対象とした実験で、普段糖質制限をしている人は糖質を摂らずにハードに運動しても筋グリコーゲンはあまり減らないし、運動後も糖質を摂らなくても筋グリコーゲンの回復は高糖質食の人と変わらないことがわかりました。
ひと昔前までは「筋トレをする時は糖質を摂取しなければいけない」というのが常識でしたし、よっしーも糖尿病と診断される数か月前まではジムに通ってそうしていました💦
でもわざわざ糖質を摂取しなくても、どうやら健康を維持する程度の筋肉をつけるためには何の支障もないみたいなのです。意外ですね!
よくよく考えて見れば、ライオンやトラはわざわざ糖質を摂取しませんがそのためにヒョロヒョロになって糖尿病になったりはしませんよね♪
低糖質高タンパク食+適度な筋トレでOK!
高血糖になると筋肉を減少させるタンパク質が増えてしまうので、なるべく食後高血糖(血糖値スパイク)を防がなければいけません。
薬を飲んで高血糖を防ぐのもいいのですが、経口血糖降下薬やインスリンを使用しながら激しい運動を行うと低血糖を起こす危険性があります。
上記の通り、糖質制限に慣れている人は運動時にもわざわざ大量に糖質を摂取する必要はありません。プロのアスリートレベルならともかく、普通のおじさんおばさんには…
そしていくら筋トレしても筋肉の材料となるタンパク質が不足していれば筋肉が増えるわけがありません。糖質制限していると一部のアミノ酸は糖新生に回されるので、しっかり摂取する必要があります。
また筋トレですが、健康維持目的ならわざわざジムに入会しても自宅で行うトレーニングでも効果は期待できます。よっしーは現在はジムへは通わず自宅のベンチとバーベルセットで筋トレをしていますよ♪
すでに何らかの糖尿病合併症がある場合は行っていい運動の種類や強度に制限がありますので、必ずこの記事を読んで主治医に許可を得てから運動を始めるようにしましょう。
糖尿病患者さんは無理せず安全に筋トレを行うことを最優先に考えてくれよな!
食事だけで十分なタンパク質を摂取できなければプロテインも上手に利用してみてね♪