血糖コントロールを頑張りすぎて病院へ来なくなった患者
4年前に糖尿病性ケトアシドーシスで入院して、あと数日で退院…というとき、主治医から「退院した後あんまり頑張りすぎてはいけないよ」と言われました。
主治医は寂しそうな目で「じつは以前、真面目に頑張りすぎてある時からまったく病院へ来なくなってしまった患者さんがいたんだよ…」と語りました。
詳しいことは知りませんけど、血糖コントロールが思い通りにいかなくなったか、あるいは糖尿病に良くないものをつい食べ過ぎてしまったりして自分にイヤ気がさしてしまったのでしょうか💦
ただ主治医がおっしゃっていた「真面目に頑張りすぎないように」というのは「我慢しすぎるとストレスがたまるからご飯もケーキも食べちゃおう♪」という意味ではないとよっしーは思います。
自分で決めたルールに従っていても、時にはどうしてもそのルールを少し破ってしまう事もありますよね?
そんな時に「うわぁぁぁ、私はもう駄目だー!」とヤケになるのではなく「今日はちょっとアレだったけど明日からまた気持ちを入れ替えて頑張ろう♪」と考えることが大事なのだと思います。良い意味での「ま、いっか」です。
毎日が「ま、いっか」ではいけませんけど、真面目過ぎるのも考え物ですね。
自分を責めすぎてキレてしまっては困るからね。
なぜ通院を途中でやめてしまうのか
糖尿病ネットワーク様の2011年の調査によると、1度でも「糖尿病の通院・治療をやめたいと思ったことがある」という患者は44%にもなるそうです。
治療をやめたいと思った理由のトップは「医療費が高い」ですが「血糖コントロールがうまくいかない」という理由を挙げている方もかなり多いです。
血糖コントロールがうまくいっていれば主治医からも褒められるでしょうけど、逆に数値が悪ければ「どうしたんですか?あまり良くないですねぇ」なんて言われそうでイヤでしょうね💦
そして悲しいことに、日本の糖尿病患者の1割が治療を開始してから1年後までに通院を中断してしまうそうです。
あの時主治医が「頑張りすぎないでね」と言った理由がよく分かります。糖尿病と診断されたときは誰もが「頑張って治療しなければ」と思ったはずなのに、治療をやめてしまっては…
もちろん、きちんと通院して主治医から言われたことを守って薬やインスリンを使用しても必ずしも糖尿病合併症を防げないのはとても問題なんですけど、治療を放棄することが良いわけがありません💦
主治医との信頼関係を築くことが大事かもしれない
糖尿病患者がついつい「良くないこと」をしてしまうと「きっとHbA1cが悪化しているに違いない」と思い、何となく病院へ行きたくない気持ちになってしまいます。
でもね、誰だって人間です。気合いや根性だけで死に物狂いで頑張り通せるわけではありません。ちょっとばかりうっかりしてしまう日は誰でもあります。よっしーもおかきで血糖値200になったことがありましたから💦
でも、自分のそういう弱い部分も全て主治医につつみ隠さず相談することが出来たなら、どんなにラクになれるでしょう。
「先生、わたしどうしても〇〇を食べたくなっちゃうんだけどどうしたらいいかな?」と思い切って相談してみれば、主治医が一緒に解決策を考えてくれるかも?
だからなるべく主治医とは良い関係を築けるように患者も努力するべきですし、どうしても「この先生は無理…」と思ったら思い切って病院を変えてしまうのもアリかもしれません。よっしーの友人のひとりはそうしました。
「弱い自分」の悩みにしっかり向き合ってくれる主治医を探すのは大変かもしれませんが、そういう医師は必ずいます!よっしーの以前の主治医も今の主治医もそういう医師だと思っています。
頑張りすぎない=自分を甘やかすことではない!
頑張りすぎないということは必要以上に自分を責めないということであり、決して「我慢しすぎるとストレスになるしぃ~」と言いながら食べまくることではありません。
それに「好物をガマンするストレス」よりも「血糖値に良くないものを食べてしまったことによるストレス」のほうがはるかに大きいことだってあるんです。これは食後血糖値を測定している方なら良くお分かりのはず。
「美味しくて糖質オフ」なものを食べれば「美味しいものを食べたい」という気持ちを満たされるうえ「ああ、これを食べたせいで血糖値が上がってしまう」というストレスに悩まされることも無いですよね♪
そして、普段は頑張っていても付き合いなどでどうしてもうっかり…ということは誰でもあります。そんな時は「また次からいつも通りやればいいんだ」と思ってあまり自分を責めすぎないようにしましょう。
血糖コントロールはずっと続けていくものなので、メンタル面も大事ですよね。
そういうことね。あまり自分を責めすぎないようにしましょう!