アニメキャラたちの食生活が心配だ!?
よっしーは自分が糖尿病になって糖質制限を始めてから、それまで何も考えずに観ていたアニメの主人公たちの食生活が気になるようになりました。
たとえばブラック・ジャック先生、カレーライスとカップ麺好きすぎwwwいくら手術の腕が天才的でも、それじゃいつか生活習慣病になっちゃいそうです💦
また、焼き芋の季節になると毎晩買いに行くサザエさん。いくら殿様の前でオハギ38個食べてほうびをもらった人物をご先祖に持っていても、ちょっと心配よ。
さて、特にこの頃よく観ているのが懐かしいグルメアニメ『美味しんぼ』です。かなり昔に連載が開始された作品なので、糖質制限に関してはまったく出てきません。
海原雄山が「砂糖をひとつまみも使っていない本当のすき焼き」を高く評価していたのは良かったですが…ああ究極のシャブスキーが食べたいっ!!!
作品の中で士郎くんがよく「海外から輸入された食材には農薬が…」「食品添加物が…」と語っていますよね。
士郎くんの話はもっともだと思うし、食品添加物や農薬の問題は確かにすごく気になります。できれば、このようなものをできるだけ使っていない食材が良いでしょう。
しかし糖尿病患者はまずもっと気にしなければいけないことがあるのではないか?というのが今回のお話です。
気にするべきものが偏っているのでは?
確かに食品添加物や農薬の中には、一部人体に悪い影響を与えるのではないかと考えられているものもありますよね。
ではそれらがまったく使用されていないオーガニックな食べ物であれば私たち糖尿病患者の健康には良いのかと言うと、答えはNO!!です。
だって、完全無農薬だろうが何だろうが、お米を茶わん1杯食べれば血糖値は急上昇するじゃないですか!?
健康について意識が高くて、やれ食品添加物だの農薬だのには異常に神経質になるのに、どういうわけか「糖質」に関してだけはほとんどノーマークな方が結構多いので驚きます。
そして「大豆の遺伝子組み換えが心配だ!」と大騒ぎした人たちが、野菜や果物そしてインスリンの遺伝子組み換えについては何も気にしていないということもありますよね。
食事前に打つインスリン注射は、体内でうまく働かせるために本来のものとはちょっと遺伝子配列を変えてあります。別にそれが危険だという事は無いですが、なぜ大豆に関してばかり大騒ぎして他は無関心なのだろうと思います💦
ああそれと、「野菜や果物は健康的だ」と思い込んでいる方もかなり多いと思われます。ハムやベーコンの発色剤として使われる亜硝酸ナトリウムを気になさる方は多いでしょう。
でも実は、ほうれん草・大根・白菜などの野菜に高濃度で含まれる硝酸塩が体内で亜硝酸になり、ニトロソアミンと呼ばれる発ガン性物質に変化することはご存知ですか?
もちろん、こういうものを食べたからといってすぐガンになったりするわけがありません。申し上げたいのは「野菜にもこういうものは含まれているのに、ことさら肉だけを危険扱いするのは変だ」ということです。
まず糖質を真っ先に気を付けるべきでは?
食の安全について考えだすとキリがなく、究極的には社会生活をやめてひとりで山にこもって自給自足の仙人のような生活を送らないと無理でしょう。
だからせめて各自、自分の生活の中で無理なくできるところだけでも気を付ければいいと思うわけです。そこには「気にすべき優先順位」というものがあります。
残念ながら、多くの方は糖尿病であっても「糖質」についてあまり気にされていないように見受けられます。
中には「食後高血糖は薬を飲んで下げればいいんだ!しっかりお米を食べてこの薬を飲みましょう」と呼びかける薬屋さん(?)もいらっしゃいます。
でも糖尿病薬には必ず副作用がありますし、過去には死亡例もあることを忘れてはいけませんよね…誰かが亡くなっても、その薬は今日も処方されています。
その薬は、あなたがこの先30年以上ずっと飲み続けても絶対に何の影響もないという保証のもとで処方されたものですか?違いますよね。
糖尿病は、糖質の処理がうまくいかない病気です。だとすればこの処理がうまくいくように考えなければいけませんし、そもそも能力以上の大量の糖質をぶち込むのをやめてあげなければ。
「自然」「無農薬」「添加物不使用」「有機栽培」どれも魅力的な言葉ですけど、そこばかり気にしても「糖質たっぷり」では私たちの健康には結局よろしくないということをお忘れなく。
『美味しんぼ』に出てくるおじさまキャラたちの中にはきっと糖尿病患者も結構含まれていると思うのですが…うーん、なんだか心配ですね💦
胃の検査に行った富井副部長が慢性膵炎と診断され、このままだと重度の糖尿病になってしまうのでアルコールと脂っこいものは一切禁止と医師から言われて落ち込むエピソードはありました。
現代ならきっと、膵炎が落ち着いてから富井副部長は美味しい肉をしっかり食べることが出来るだろうなぁと思ったりするのです。