2型糖尿病患者の中には大食漢の方もいるとはいえ、そこまでする…!?

糖質中毒でモリモリ食べる太った女性

米国では脂質の摂取量が減っているが糖尿病と肥満は増加

2型糖尿病は、遺伝による生まれつきの体質に何らかの後天的な要因が加わった時に発症すると考えられています。

日本人は「太る能力」が低い人が多く、さほど太っていないのに早いうちに脂肪肝などになり、糖尿病になってしまうこともしばしば。

しかし欧米の方は、かなり太ってインスリン抵抗性が強くなって2型糖尿病を発症するケースが多いようです。

江部康二医師は2型糖尿病なのですが、海外で「(痩せているから)お前は1型糖尿病か?」と訊かれた経験があるそうです。それだけあちらの2型糖尿病患者は肥満との関連が大きいのでしょう。

 

 

さて、肥満大国と言われるアメリカでは糖尿病の発症と進行の予防のために肥満の解消は重要な課題となっています。

数十年前からアメリカでは「高脂肪食は健康に悪い」と言われ、脂質摂取量は減り続けているにもかかわらず糖尿病と肥満は激増しています。

低脂肪を売りにしたお菓子や調味料は、味の物足りなさをカバーするために砂糖などを余計に加えていることが多いのです。

これが「脂質の摂取量が減っているのに糖尿病や肥満が増加している」ことの原因かもしれませんね。やれやれ。

 

にゃご
脂質を減らしても、その分物足りなくて糖質の摂取量が増えたら意味がないんだよなぁ…

よっしー
そうね、ようやくそのことに気が付く人たちも増えてきたんだけど、全体で見ればまだまだね。

 

食べすぎても胃の中身をトイレに捨ててしまえば大丈夫!?

さて、高度肥満の方が多いアメリカでは、日本人の感覚だとビックリしちゃうようなダイエットがいろいろ行われているようですね。

先日2018年7月31日に放送された『ザ!世界仰天ニュース』で紹介されていたダイエット方法の中でひときわぶったまげたのが「アスパイア・アシスト」です。

これは胃につないだチューブをお腹から出し、食べたものが吸収されてしまう前にトイレに大部分流して捨ててしまうという方法です!

この方法で体重145kgの女性が77kgになり、今ではパンとスープ程度で満足できるようになりましたが胃のチューブは現在も装着したままだそうです。

 

 

この方法は欧米では実用化されていますが日本では認可されていません。全部出しちゃうと栄養不足になるので少しは残しておくのがポイントだそうですが…💦

確かに「どんなに大好きな甘いものを食べまくっても、胃につないだチューブから捨ててしまえば太らないから大丈夫♪」という理屈は分かりますよ、栄養不足になりそうですけど。

でも、この方法は怖いと思いませんか?危険性はないのでしょうか?ここまでしないといけないこと自体が問題じゃないのかなと感じました。

以前、病院の糖尿病教室で糖尿病専門医が「糖質制限は危険かもしれないからダメだ、でも胃を切ってモノを食べられなくする手術は素晴らしいなぁ」とおっしゃって場の空気が凍ったのを思い出しました。

 

異常な食欲がなぜ起こるのかを考えなければ…

食欲は動物が生きていくためにとても重要なものであり、脳の中の摂食中枢と満腹中枢により調整されています。

この2つの中枢は血糖値の変化やホルモンの影響を受けるのですが、何らかの病気や精神状態によっても影響を受けるようです。

まったく必要がないものを必要以上に食べまくらないと気が済まないのは、正常な状態とは言えないでしょう。

食欲が異常な状態になってしまっている根本的な原因を放置したまま「食べたものを体外へ捨ててしまえばいい」というのはいかがなものでしょうかね。

 

 

糖質には強い依存性がありますが、糖質と脂質が組み合わさった食品にはさらに強い依存性があるのだそうですよ。

糖質と脂質の両方をたっぷり含んだ食品と言えば、たとえば菓子パン・カレーライス・天丼・ケーキ・ドーナツ・ファーストフード・ポテトチップス・ピザなど。

このような食品を好んで大量に食べる方は、必要以上に食べすぎてしまう状態からなかなか抜け出せないと考えられますね。

だって、体にとって必要だから食べるわけではなく、それを食べた時に脳が強烈な快感を覚えるためにまた食べたくてたまらなくなってしまうのですから。

 

理想的な食欲の状態ってどんな感じ?

ヒトが健康に生きていくために理想的な状態というのはおそらく、体にとって必要な栄養を含んだ食物を食べたいと感じ、有害なものは食べたいと感じないことです。

お酒やタバコなどは欲しいと感じない、精製された砂糖は甘すぎると感じるのが本来の健康的な状態なのではないでしょうか。

ヒトの体の構成成分を考えた時、必要なのは水そしてタンパク質、脂質…ことに必須アミノ酸や必須脂肪酸など、体内で合成できない種類のものです。ビタミンやミネラルもね。

 

 

こういうものを食べたいと感じず、逆に糖質やアルコール、タバコなどをひたすら欲しがってしまう状態は病的なのでなんとかしなければいけません。

何らかの方法で「体に良くない物を摂取してもチャラにする」のも結構なんですけど、それを大量に欲しくなる原因を解決しないといつまでたっても根本的な解決はできませんよね。

 

にゃご
そもそも異常な食欲が起こらないようにしないといけないんだよね。

よっしー
そのためには何をどうしたらいいか考えてみましょうね。

 

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