2型糖尿病でも糖尿病性ケトアシドーシスになる
私がただならぬ体調の変化を感じて「このままでは死ぬかもしれない」と思って救急外来に行き「糖尿病性ケトアシドーシス」と診断されたのはちょうど6年前の今日の朝でした。
それ以来、毎年この時期が来ると糖尿病性ケトアシドーシスについて考えるのです…糖尿病性ケトアシドーシスは糖尿病の急性合併症です。
糖尿病性ケトアシドーシスといえば「1型糖尿病患者さんがインスリンを打ち忘れたときに起こる」と思われるかもしれませんが、じつは20~30%は2型糖尿病患者さんで、インスリンを注射していない患者にも起こるそうです。
2型糖尿病でも糖尿病性ケトアシドーシスになり得るということを、この機会にあらためて考えて記事にしたいと思います。
上のマンガで描いたとおり、糖尿病性ケトアシドーシスは入院期間も長くなりますし、きちんと治療すれば死亡率は低いとはいえ大変な状態です。
昨日もTwitterでフォロワーさんと「もう2度とあんな辛い経験はしたくないよね」と話しました。みなさん、くれぐれも気を付けてください…
糖尿病性ケトアシドーシスっていうのは本当に大変なことなんですにゃあ…
猫も糖尿病性ケトアシドーシスになるので気を付けないとね!
2型糖尿病患者がケトアシドーシスになるとき
2型糖尿病患者でも「インスリン分泌能力が極度に低下している状態」または「清涼飲料水をがぶ飲みし続けるような日が続く」などで糖尿病性ケトアシドーシスを発症し得るそうです。
また風邪やインフルエンザなど、何らかの他の病気によってインスリンの必要量が増えたときにも起こりやすくなるそうです。
私は入院する1年前にはすでに糖尿病の自覚症状がありましたが、当時は玄米食にジムでパートして勤務時間外に筋トレに励むなどしていました。
ただ入院の2か月ぐらい前から、自分でも呆れるぐらい糖質が欲しくなり、1日2~3本乳酸菌飲料を飲んだり果物の缶詰を食べたりするようになってしまいました。
そして入院の数日前に家族の風邪またはインフルエンザ(全員高熱があったのでインフルエンザかも…)がうつりました。
つまり私が2型糖尿病になったのは遺伝的な要因が多かったかもしれませんが、それがケトアシドーシスまで引き起こしたのは精製糖質や果糖、インフルエンザなどの要因が重なったせいと思われます。
いわゆる「2リットルのコーラを毎日飲む」ようなことをしなくても糖尿病性ケトアシドーシスは発症する可能性があるということです。みかんなど、生の果物の食べ過ぎも危険だそう。
退院直前に行った検査で、私のインスリン分泌能力は1型糖尿病の方並みに低下していると言われ「あなたの場合は一生インスリン注射が必要です」と言われました…結局、7か月後にやめましたが。
糖尿病性ケトアシドーシスにならないために…
私のように、普段お菓子や清涼飲料水を飲み食いしないで玄米食で運動していても糖尿病になる方はなります。2型糖尿病の発症は遺伝とかなり関わりがあります。
しかし糖尿病性ケトアシドーシスにまで至るにはそれなりの理由があるのです。1型糖尿病の方が新規に発症した時やインスリン注射を忘れたときに起こるのはお分かりいただけると思います。
2型糖尿病患者が糖尿病性ケトアシドーシスになるのは、糖質の摂り過ぎが続くことに加えてインフルエンザなど他の要因が重なることが考えられます。
またケトアシドーシスはインスリンが十分に作用しない時に起こるので、SGLT2阻害剤を服用して血糖値が下がったからとインスリンを減らしすぎた患者(特に1型さん)にも起こりやすいそうです。
2型糖尿病患者が糖尿病性ケトアシドーシスを回避するためには、糖質の過剰摂取をやめること、そしてインスリン注射をしている方は勝手に注射をやめたり減らしたりしない事、打ち忘れないように気を付ける事が大事ですよね。
もし風邪やインフルエンザでとてもしんどいと感じたら、血糖値が異常に高くなっていないかどうか測定してみてください。※SGLT2阻害剤を飲んでいる場合はそこまで高くならないこともあります!
血糖値が150程度になることはわりとありますが、250以上が続いたり瞬間的にでも350以上の数値が出たとき、糖質制限していないのにケトン体が大量に出たときは受診したほうが良いそうです。
予防と…それから早期発見が大事なんですにゃあ!
そういうことね!!