『糖尿病診療ガイドライン2024』でとうとう糖質制限食が!?

糖尿病診療ガイドライン2024で糖質制限食が認められた

医療ポータルサイト「メディカルトリビューン」の山田悟医師(北里研究所病院糖尿病センター長)の連載をいつも楽しみにしています。

先ほど、衝撃的な見出しが!!なんと5年ぶりに改訂された「糖尿病診療ガイドライン」で条件付きながら糖質制限食が2型糖尿病患者の食事療法のひとつとして認められたそうです!!

 

【緊急寄稿】大改訂!糖尿病食事療法ガイドライン|解説|連載・特集|Medical Tribune

 

新しい診療ガイドラインの食事療法は以下の通りです(リンク先の山田先生の記事より引用)。

① 過体重・肥満を伴う2型糖尿病患者の血糖コントロールにエネルギー制限食を推奨する

② 2型糖尿病患者の血糖コントロールに糖質制限食は有用である(ただし、6~12カ月以内)

③ 1型糖尿病患者の血糖コントロールに応用カーボカウントは有用である

④ 2型糖尿病患者の血糖コントロールに低グリセミック指数(GI)食は有用である

⑤ 2型糖尿病患者の血糖コントロールに積極的な食物繊維摂取は有用である

 

ちょっと前までは糖尿病の食事療法はカロリー制限一辺倒であり、私も主治医ではないまだ若い専門医ではない先生から「もっと糖質を摂らなきゃ駄目です!ボクは診療ガイドライン通りにやってます!」と言われた経験がございます。

しかし診療ガイドラインが改訂された以上、これまで糖質制限は駄目だと仰っていた甘いもの好きな医師たちもこれまでのようにガイドラインを錦の御旗にするわけにはいきますまい。

また明らかに食べ過ぎていて2型糖尿病になった場合はカロリーを減らすだけでもかなり改善する事が多いのは多くの方が証明してくれているので①は納得できます。

④⑤に関してはどの程度効果が出るかは個人差もあると思うので、各自試してみてはいかがでしょうか?それだけでは効果不十分な方もいらっしゃいます。

 

 

山田先生は記事で「私も昔、糖質制限を推奨したことで権威ある先生から批判されたり脅迫めいた手紙を送られたりした、だから今回のガイドラインも、作成者は根強いカロリー制限派になるべく反対されないようにぎりぎりのところを苦労して作成されたのだろう」との旨書いていらっしゃいます…大変だ!!

12か月まで、との期限つきとはいえ、2型糖尿病患者への糖質制限食が正式に認められたのは大きな進歩です!米国糖尿病学会も最初は反対していたのが期限つきで段階的に認めてきたのですからね。

山田先生は「ついに食事療法についての記述が科学的根拠に基づくガイドラインになった。今後、さらに発展し続けることを願いたい」と記事を〆ていらっしゃいます。同感です。

そして糖質制限が合わない体質の方や「どうしても糖質をたくさん食べたい」と願う患者さんたちのために選択肢は多いままでお願いしたいです。選択の自由はあってしかるべきですから。

 

にゃご
にゃご

日本は遅れているけどついに…だね!

よっしー
よっしー

感慨深いものがあるわね!嫌な人はやらなきゃいいわけで。

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