20代で2型糖尿病になる人は少ない!
私・父・弟は若い頃に糖尿病になりましたが、若いころから2型糖尿病になるのは全体としてはそれほどよくあることではないようです。
下の表は糖尿病ネットワーク様のサイトから引用させていただきました。男女とも20代で糖尿病になる方はかなり少数で、40代以降だんだん増えてくるようですね。30代女性でやや予備軍が多いのは、妊娠糖尿病とも関係があるのでしょうか。
若い頃に糖尿病になった方は同世代のお友達でその気持ちを分かってくれる人がまだほとんどいなくて何となく寂しいかもしれません。
でも私ぐらいの年齢になると、周囲の人からチラホラ「ここ数年で空腹時血糖値がじわじわ上がってきてもうすぐ正常値の上限を超えそう…じつは親が糖尿病でさ」なんて話を聞きます。
「あの子、甘いものを自由に食べられていいなぁ」とあなたがいつも思っていたお友達も、いずれ糖尿病で悩むようになるかもしれないのです。
高齢になってから糖尿病になる人もかなりいるのですね。
そうよ、いま大丈夫だからと言ってこの先もずっと大丈夫かどうかは分からないんだわ!
今はまだ良くても…?
上のグラフをよく見てください。20代の女性で糖尿病または糖尿病予備軍の方は1.4%しかいませんが、50代では24%、70代以降では37.4%にもなるんです。
つまり20代の時に「あら糖尿病の人って大変ねぇ~」と涼しい顔をしていた方たちも、最終的には3人にひとりは耐糖能異常になるわけです。
実は私もつい最近、同年代で健康そのもの、ごく普通に甘いものも食べている知人が羨ましいなと思ってたんですが「血糖値が上がってきて…親が糖尿病だからかな」と言われてハッとしたのです。
それまで「糖質制限ダイエット?ふーん私には無理♪」って感じだった方でも、糖尿病になるかも(orなってしまった)となればさすがに意識が変わってくるようです。
別にゲームをやりすぎたわけじゃないのに小さい頃に近視になる人もいれば、スマホやPCのやり過ぎで成人後に近視になる人もいますよね。
そんな感じで個人差はあるにしても、人生のどこかの段階で耐糖能異常になる方は決して少なくないのです。あなただけではありません。
人生は長いから…
若い頃に何ともなかった人たちも年齢とともに糖尿病になる人が多くなります。それは、加齢とともにインスリンの効きやインスリンを分泌する能力が衰えていくからです。
それは当然、糖尿病患者にも起こることですよね…若い頃に発症してその時はうまく血糖コントロールが出来ていても、加齢とともに同じ方法では良い血糖値を維持できなくなっていくかもしれません。
運動療法も、高齢になっても若い時とまったく同じようにやれるかどうかは分かりません。何よりも安全第一で行うことが大事です。
長生きできるようになった現代だからこそ、糖尿病とどう付き合っていくのかを考えなければいけませんね…今現在まだ糖尿病ではない若い方も含めて。
誰もが「自分とは関係のない話だ」と思わないことが大事なんですね!
そうよ、ヒトもネコもね…気を付けましょう。