心筋梗塞は「胸の上を象が踏んだ感じ」!

心筋梗塞は象に踏まれる痛み

心筋梗塞は胸を象に踏まれる苦しみ!?

心筋梗塞は、心臓に酸素と栄養分を運ぶ冠動脈が詰まって血液が流れなくなり、心筋(心臓を動かしている筋肉)が死んでしまう病気です。

酸素と栄養分が届かなくなった心筋は、いったん死んでしまうと再生しません。心筋が壊死すると、心臓から充分な血液が全身に送り出せなくなり、急いで治療しないと生命が危険です。

よく「心筋梗塞では胸が締め付けられるような痛みがあります」と言いますが、昨日、心臓血管外科医のYuki Ikeno先生から良いお話を聞いたので、先生の許可を得て紹介させていただきます。

 

 

「胸の上を象が踏んだ感じ」これ、すごく想像しやすくて分かりやすいですよね!!先生どうもありがとうございます。

 

心筋梗塞は象に踏まれたぐらいの痛み

 

そして恐ろしいことに、本来はこんなにはっきりと苦しいはずの心筋梗塞に糖尿病患者は気づかない場合があるそうなのです💦

心筋梗塞の痛みを感じない原因の一つとして、「糖尿病神経障害」が挙げられます。しかし糖尿病ではない方でも「痛みを感じない心筋梗塞(無痛性心筋梗塞)」は起こることがあります。

高齢であること、慢性腎不全、高血圧など他の要因によって心筋梗塞の痛みを感じにくくなっていることがあるそうなので、これらに当てはまる糖尿病患者は特に注意が必要ですね💦

 

にゃご
にゃご

えええ!痛いのも怖いけど、痛くないと病気に気づかないから本当に困るね!

よっしー
よっしー

そうよ!!痛くないと気づけないから本当に怖いわ💦

痛みを感じなくても心筋梗塞に気づける?

心臓の冠動脈の動脈硬化が徐々に進行していても、初期には特に自覚症状がないことが多いそうです。

ある程度進行していてもそれまで自覚症状はなく、初めて胸の痛みを感じたのが心筋梗塞だった…という患者さんが全体の7割を占めるそうです。怖いですね💦

でも、糖尿病神経障害などが原因で心筋梗塞の痛みを感じにくいからといってしょっちゅう「知らないうちに心筋梗塞になっているかもしれないから検査してください!」というわけにもいかないかも?

 



 

心筋梗塞が起こって広い範囲の心筋に影響が及ぶと、致死性不整脈というとても危険な不整脈(心室で異常な脈が生じ、心室がけいれん状態やそれに近い状態になってしまう)が起こり、意識を失います。一刻も早い治療が必要です。

しかし、そこまでいかない軽い心筋梗塞の場合、自分では気づかないまま健康診断でたまたま指摘され、心不全の状態(心臓のポンプの働きが低下して全身に必要な血液を十分に送れなくなってしまった状態)になっていることもあるのだそうです💦

通常、糖尿病内科で行われるような一般的な血液検査ではクレアチニンキナーゼ、AST、ALTなどが急性心筋梗塞によって高値になるそうです。急に数値が上がったりしたら医師に確認してくださいね!

そして痛みを感じなくても「急に激しい動悸が起こる」「脈が異常に速くなる」「脈が飛ぶ感じがする」などの症状を繰り返すこともあるそう。気になる場合は病院へ!

そして心不全へ…

最初のほうで書いたように、いったん壊死してしまった心筋は、どんなに理想的な生活を送ったとしても元のように戻ることはありません。

心筋梗塞だけではなく、最近注目されがちな「心筋症」や弁膜症、生まれつきの心疾患、高血圧などいろいろな原因によって心臓の機能が低下して「心不全」になってしまいます

治療のためとはいえ、ある種の薬が原因で「薬剤性心筋症」になることもあるそうです…食生活などの生活習慣だけではなく、現代社会は心臓に負担をかけることだらけのようですね💦

 

 

心不全にはどの薬がいいとか、そういう話はただの糖尿病患者の私にはさっぱり分からないので専門の先生方にお任せするとして…

私たちにできることは、心臓に悪影響を与えることをなるべく避けること、そして糖尿病患者の場合は心筋梗塞の症状を自覚しにくいことがあることを知り、気を付けることでしょうか。

いろいろ良い薬や治療法もできているようですが、心不全が進行してしまうとやはり予後はあまりよくありません。そうなる前に気を付けていかなければね。

 

にゃご
にゃご

心筋梗塞に気を付けようね!

よっしー
よっしー

気が付きにくいんだから余計にね!

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