病院の売店はヘルシーでしょうか?
みなさんは病院の中にある売店を利用なさることがありますか?私は糖尿病で入院していた時ヒマでヒマでしょうがないのでよく売店に行き、お茶を買っていました。
そして、病院の売店にもかかわらず「糖尿病患者に優しい食品」があまりにも少ないことにびっくりしてしまいました。
今でこそサラダチキンやベビーチーズを置いていますが、5年半前はまだそれらはなく、ゆで卵すらなく、豆乳も調整豆乳だけで無調整豆乳はなかったんですよ。
まぁ5年半前といえばまだ糖質制限は今ほど認知されていなかった頃だと思いますが…今でもパンの棚には低糖質パンの類は1つもないです。
そしてあまーいアイシング(粉砂糖と卵白や水を練り混ぜて作った砂糖衣)をかけた菓子パンは充実のラインナップです!
糖質を気にしなくても良い、甘いパンが大好きな患者さんたちがたくさんいらっしゃるのはもちろん分かるんです。入院中のお子さんはシール付きの菓子パンを食べたいでしょう。
でも、糖尿病患者もたくさんいるんですから、糖尿病患者に優しい商品「も」少し置いてくれたらいいのになぁ…と思うんです。病院の売店なのでね。
↑↑↑ローソンが入っている病院も最近では増えているとのこと、羨ましいです…私が通っている病院はそうではないので…
病院を出てちょっと歩けばローソンがあるんですけど、先生や看護師さんはめんどくさいから休憩時間にわざわざローソンまで足を伸ばすかどうか?
糖尿病内科の待合室で、糖尿病と思われる患者さんが売店で甘いパンをたくさん買ってきて食べているのも見かけたことがありますよ。
えっ!病院の売店だからヘルシーなものを置いているというわけじゃないんですね?
そうなのよ…病気の方がたくさん利用するのにね。。
病院の食堂も糖質ばっかり!?
別の総合病院の話ですが、健康のために糖質制限している先生が「病院の食堂は糖質ばっかりでオレの食べるものがない」とぼやいていらっしゃったことがあります。
私が通っている病院の食堂のメニューをチェックしてみると、なるほどラーメンやどんぶりモノなどすぐに食べられて糖質の多いものが多いです。
肉と野菜を単品で食べられればいいのにね…肝臓専門医の尾形哲先生がお勤めの佐久市立国保浅間総合病院では主食抜きのランチを注文でき、多くの医師たちが利用なさっているそうですが。
尾形先生は主食抜きのランチでも、手術中にしんどくなったりはなさらず調子が良いそうです。他の病院でもこういうランチを注文できるようになったらどんなにいいでしょう。
私の前の主治医の先生は、ついついカップ麺やおにぎりでランチを済ませてしまうとおっしゃってましたが、その後体調を崩されたとかで退職なさったのでとても心配です。
病院の先生や看護師さんたちには元気でいてほしいのです。私は患者ですが、先生や看護師さんたちが病気になってしまったらとても心細いです…
そろそろ変わってきてもいい頃なのでは…
糖尿病の標準的な食事療法を行うだけで血糖値が改善して寛解する方もたくさんいらっしゃいます。今までたくさん食べていた方は特に効果が大きいと思います。
でも問題は、そうではない患者もたくさんいらっしゃるということです。「血糖値が高ければインスリンを打てばいいじゃない」と思われるかもしれませんが、2型糖尿病患者にとってインスリンを打つか打たないかは重大な問題です。
今朝ドクターシミズ先生のブログで「2型糖尿病に対する糖質制限の長期的効果 3.5年のエビデンス」という記事を発見しました。
以前は「糖質制限は短期間ならいいかもしれないけど長期間継続するのは危険じゃないか?」と心配されていましたが、その不安も長期間の観察研究により解消されつつつあります。
どんな食事療法にも必ず合わない方はいますし、糖尿病薬で重大な副作用が出たり死亡する方もいらっしゃいますが大多数の方は問題なく続けられますよね?糖質制限も、合う方はやればいいと思うのですよ。
病院の売店って、健康な若者が夜中にどうしても飲み食いしたくなって買いに行ったりもするそこらへんのコンビニとはちょっと違うと思うんです。
病院の売店は、糖尿病患者を含めて「糖質が気になる方」もたくさん買いにいらっしゃるわけなので…入院中はたいして運動もしませんから、糖質の過剰摂取はなおさら良くないですよね。
甘いパンをたくさん置くのもいいと思いますが、その中にせめて1~2種類でいいから低糖質パンもあればいいのにな、と思う糖尿病患者なのであります。
あと何年かしたらすべての病院の売店の品ぞろえが変わっているかもしれませんね!
そうなることを願っているわ!