ビタミンCで血糖値が「偽高値」を示す問題!
ビタミンCは水溶性ビタミンで、美容や健康のためにグラム単位でしっかり摂取している方も多いことでしょう。よっしーも毎日4g飲んでいます。
しかし、グラム単位でビタミンCを服用する場合、フリースタイルリブレや自己血糖測定器で実際よりも高い数値(偽高値)が出てしまうという問題があります。
よっしーはタイムリリース型(長時間かけてじわじわ少しずつ効き目が続くタイプ)のビタミンCを1日4回、ほぼ等間隔に飲んでいます。
で、これだと24時間常に血糖測定器は実際より10ぐらい高い値を示すことを以前確認済です。表示された血糖値は、実際より10高いというわけ。
フリースタイルリブレは、腕などの皮下に装着したセンサーが間質液の中にどれぐらいブドウ糖があるのかを検知しますが、ブドウ糖とビタミンCの化学式が非常によく似ているためにビタミンCをブドウ糖と間違えてカウントしてしまいます。
また自己血糖測定器のセンサーに血液を付けると、血液中のブドウ糖がセンサーの化学物質と反応して弱い電流を生じます。
血糖が多いほど電流が多くなり、自己血糖測定器はこの電流を測定して血糖値を表示するのですが、ここでもビタミンCがブドウ糖同様に反応してしまい偽高値が出ます💦
リブレも自己血糖測定器も、ビタミンCをブドウ糖と間違えちゃうってわけだ。
そういうことになるわね~。
2タイプのビタミンCを飲んだ後リブレが示す値の変化は?
前回の実験では24時間、タイムリリースタイプのビタミンCを飲むのをやめたらリブレが示す血糖値が10下がりました。
今回、空腹時に同じタイムリリース型のCを単独摂取してみたところ、血糖値は上がりも下がりもしませんでした。
つまりその前に飲んだCの効果がずっと続いており、新たに飲んだCもすこーしずつ効いているので劇的に血糖値が上がったように見えるわけではないのでしょう。24時間常に10ぐらい底上げされているように見えます。
では、粉末のビタミンC(よくアスコルビン酸と書かれたでっかい容器に詰めて売られているやつです)はどうでしょう?
空腹時に小さじ1杯飲んだところ、リブレが示す値は118→30分後122→60分後117→90分後114→120分後109とほんのわずかに上昇しただけでした。
小さじ1杯ぐらいでは、さほど数値を押し上げないといったところでしょうか。高濃度ビタミンC点滴など大量のビタミンCが体内に入った時はとんでもない偽高値が出るそうですが💦
ビタミンCを大量に飲む時の注意点は?
ビタミンCをグラム単位で飲むと血糖値が実際より高い値を示す問題はありますが、たとえばよっしーの場合はタイムリリース4g/日で10ぐらい高い値になるなど、自分であらかじめ把握しておけば問題はないです。
ただ1度にあまりにも大量に飲むと腸の限界を超えてしまい、下痢(専門用語?でスプラッシュと呼ばれています💦)が起こったり腸内でガスが異常発生して悲惨なことに…
また1日に10g以上のCを飲む場合は必ずEも飲んだほうが良いと言われていますね。ビタミンCは水溶性ビタミンで重要とは言え、1度に大量に飲むとこのようなトラブルもあるので自分にとっての適量を見極めてくださいね。
病院の尿検査の前にビタミンCを大量に飲んでいると、尿潜血の項目で偽陰性(本当は潜血があるのに出ていないように見える)になることがあるので控えたほうがいいですね。
また常にビタミンCを大量に飲んでいると、病院の検査でHbA1c値が偽高値になる可能性があります。少しでも実際より高く出ちゃうと何だか悔しいですよね💦
ヒトは多くの他の動物とは違い、進化の過程で体内でビタミンCを合成する能力を失いました。そのためビタミンCは必ず摂取する必要があります。
ただ、ちょっとばかりビタミンCを得るためにわざわざ糖質たっぷりの果物などを大量に食べるとかえって有害かもしれないということと、ビタミンCをサプリでグラム単位で飲む場合には血糖測定の値にちょっぴり影響が出ることをお忘れなく。
上手にビタミンCを取り入れてほしいんだぞ。
病院で検査を受ける直前は、ちょっと気を付けましょうね。