人々が「民間療法」に頼る理由とは?糖質制限も民間療法なの?

民間療法というのは何のことですか?

民間療法とは「医師の手によらず、主に一般人の間で伝承あるいは改良を加えて行われている健康法や病気の治療法」なのだそうです。

たとえば、がん。2005年の厚生労働省研究班が行った調査によると、がんと診断された人の約45%が何らかの民間療法を利用しているんだそうです。

乳がんで亡くなった小林麻央さんが、標準治療を拒否して民間療法に頼っていたのではないかと報道されてネットでも議論になりましたよね。

それで「標準治療以外の治療はすべて民間療法!」「民間療法を広めるのはけしからん!」と言っている医師たちも見かけましたし、SNSで医師と看護師さんが「患者さんたちがネットの間違った情報にだまされるから、私たちが正しい情報を伝えていかないとねーっ」と話しているのも見たことがあります。

確かに、いわゆる民間療法と呼ばれるものの中には「それどう考えてもおかしいでしょ?」としか思えないものも多いですし、ワラにもすがりたい患者を食い物にした悪質な業者もいますよね。

もちろん、「糖尿病でもこのサプリを飲めば何をどれだけ食べても大丈夫!」なんていう怪しげなモノも。何がどう大丈夫なのか、具体的にはなーんにも書いてないのよね。

「糖質制限より〇〇エキスを飲めば血糖値が改善し糖尿病合併症も治ります!」という業者のページを見た時には、めまいがしそうでした…もちろん、証拠となるデータは一切示されていません。治った人…本当に実在するんですか??

でも、じゃあそもそもどうしてそんな民間療法が一向に無くならないのか?というところを考えてみたいと思います。

にゃご
病気を治したい患者さんたちの弱みに付け込んだインチキ商法は許せないな!

よっしー
本当よね。でもそもそも、なんでそんな連中がつけあがることができるのか…を考えましょ。

標準治療で病気を治せないからでしょう

ズバリ言っちゃうと、いつまでも民間療法がなくならないのは「標準治療ではその病気を治すことが出来ないから」でしょう?

病院に行ってお医者さんが治してくれる病気であれば、民間療法なんて誰も必要としないんですよ。そうでしょ?がんも糖尿病もそうです。医師もこれらの病気にかかり、治りません。

お医者さんたちは「ガイドラインに沿った標準治療だけが正しく、民間療法はインチキだ!」と言うかもしれませんが、じゃあ標準治療ですっきり治してくれるのかと言うと、治せない。

「効果がない民間療法は今すぐやめて、当病院できちんと治療して治しましょう!そうすれば治りますからね」と胸を張って言ってほしいものですけどね、本当は…

自分たちも標準治療で病気を治せないんだけど「民間療法は効果があるというエビデンスは無いじゃないか!」というわけ。

糖尿病の標準治療を行っていて患者が失明したり人工透析になっても、医師は訴えられることはありません、ガイドライン通りに治療をしたからです。

医師はそれでいいかもしれませんが、患者にとっては、結局病気が治らなければ意味がまったくないんです!

患者は、どんな治療法であっても、とにかく少しでも良くなりたいと思うわけです。エビデンスがー、なんて関係ないわけです。治るのか治らないのか、どっちなの?それが知りたいだけなんです。

糖質制限も民間療法なのですか?

アメリカ糖尿病学会は2013年10月「全ての糖尿病患者に適した唯一無二の食事パターンは存在しない」との見解を発表し、糖尿病食事療法として地中海食,ベジタリアン食,糖質制限食,低脂質食,DASH食を認めました。

つまり食事療法のひとつとして糖質制限を正式に認めたわけです。アメリカ糖尿病学会のサイトには、これらの食事療法についての説明が掲載されています。

アメリカ糖尿病学会の良いところは、いくつもの食事療法について平等に、良いところも悪いところもちゃんと言及してあるところですね。

Eating Patterns and Meal Planning
A meal plan helps you decide on the kinds of food you can choose to eat at meals and snack times.

糖質制限に関しては「適切な糖質摂取量がどのぐらいなのかは研究中です」とし、脂質制限に関しては「いくつかの研究では、低脂肪食で必ずしも血糖値や心臓危険因子は改善しなかった」と書かれています。

だから決して糖質制限は「根拠のない怪しげな民間療法」ではないのですが、日本ではどういうわけか未だにカロリー制限食だけが唯一無二の糖尿病食として採用されていますね。

よっしーの主治医は「自分の患者さんで糖質制限している人はほとんどいない」とおっしゃっていましたが、では「糖質制限していない大部分の日本の糖尿病患者たち」の血糖コントロールは、どの程度なのでしょうか。

糖尿病の標準治療の限界

上のグラフはJDDM様のサイトからお借りしました。日本の2型糖尿病患者のHbA1cの平均値は約7.0なのですね。

…HbA1c7.0って、糖尿病治療がとてもうまくいっていると言えますか?HbA1c7.0というのは、だいたい1日の血糖値の平均が約154であるということです。

空腹時血糖値が100なら、食後血糖値のピークは200を超えているでしょうね、きっと…

先日、他の方のブログに「糖質制限してる人は糖質を食べないから血糖値が良好なだけじゃないか!」と書き込んでいる方がいらっしゃいましたが、「標準治療」を受けている方の大部分は血糖値を良好に保てていないのが現状なのですよ。

たとえ「糖質を食べていないから血糖値が上がらないだけ」だとしても、血糖値がずっと高い状態でいるよりはるかに良いじゃないですか。慢性的な高血糖が続くので、日本では年間3000人の方が糖尿病で失明しています…

ちなみに、上のグラフを引用させていただいたJDDM様(糖尿病データマネジメント研究会)は、実際に糖尿病患者を診察している医師たちを中心に研究を行っていて、167000件の症例が登録されているのだそうです。

何者だか分からない匿名のネットの書き込みなどより、ずっと信頼性が高いんですよね、残念ながら…つまりこれが日本の糖尿病治療の現実です。

まとめ:標準治療以外を全否定するのはどうなの?

民間療法の中には、危険だったリまったく効果のないと思われるものもあります。中には、患者の弱みに付け込んだ悪質な健康食品販売業者もかなりいると思います。

そういったインチキ民間療法は許せませんが、ではなぜ彼らがつけ上がるのかというと、現在の標準治療では病気を治せないからです。

標準治療以外の方法をすべて否定するのなら、自分たちが標準治療で多くの患者を治せるという「実績」を作ってからにしていただきたいです。

自分には実績がないのに「〇〇は危険なんですぅ」と何の根拠もなしに書いている「専門家」のネット記事などを読むと、この人は本当に専門家なのか?と疑いたくなってしまいます。

標準治療も含めて、どの方法が本当に自分に合っているのか、効果があるのかを判断するのは自分しかいません。よっしーは最初、病院食を食べて1日4回インスリン注射をしていましたが、注射を始めてから網膜症になったので糖質制限に切り替えました。

もちろん、迷ったら主治医にアドバイスを求めるのも大事ですけどね、主治医が自分の考えに凝り固まったガンコ爺じゃなければ…w

医師の言う通りにしてさえすれば治る病気ばかりではありませんから、何ごとも自分の頭で考えて判断することが求められますね。

にゃご
糖質制限を否定するなら、糖質制限ではない方法で糖尿病合併症の進行をカンペキに防いでもらいたいものだな。

よっしー
治せないのに批判しないで欲しいわよね、早くアメリカのように選択の自由が認められるようになるといいわね♪

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