食事・運動・サプリ…あなたの糖尿病予防は本当にそれで大丈夫?

生活習慣が悪いわけでもないのに糖尿病になるのはなぜ?

糖尿病でコントロールが良くないと、糖尿病合併症が進行して場合によっては目が見えなくなったり人工透析をしなければいけなくなります。

そのため、多くの方が「糖尿病は怖い病気だから何とかして予防しなければいけない」ということは分かっているはずです。では具体的にどうすればいいのでしょう?

「糖尿病予防」という言葉でネット検索してみると、まぁたいていは次のようなことが書いてあると思います。

「糖尿病のほとんどは肥満・暴飲暴食・運動不足・ストレスが原因なのでこれらに気を付けましょう」と。場合によっては「このサプリを飲めばカンペキですよ」とね。

肥満・暴飲暴食・運動不足・ストレスが原因ですと言われても困ります。ストレスは…まぁ自覚が無くても慢性的にストレスが溜まっている方はたくさんいらっしゃるかもしれませんけど。

妊娠が判明するまでずっとジムで週5日ハードに運動し、妊娠しても立ち仕事と玄米魚菜食を継続していて妊娠糖尿病になったよっしーは何がいけなかったのでしょう?

ダンスやスイミングの指導者だったのに2型糖尿病になった方も、スリムな体型で暴飲暴食などしていないのに2型糖尿病になった方も知っています。

何かの教科書を丸写ししたような「糖尿病のほとんどは肥満・暴飲暴食・運動不足・ストレスが原因なのでこれらに気を付けましょう」という言葉はどこまで真実なのでしょうか?

にゃご
教科書に書いてあることをそのまんま読み上げるだけなら、誰にも出来るんだよなぁ…

よっしー
本当にそれ!自分がたまたま大丈夫だからって…ねぇ。

糖尿病になりやすい体質かどうかは個人差が大きいです

これまでにも何度も書いていますが、糖尿病になりやすい体質というものは確実に存在します。それは生まれつき遺伝子で決まっているものなので、後天的に「変える」ことは不可能です。

「この遺伝子が変異していると糖尿病を発症する」という、明らかに糖尿病の発症の原因になっている遺伝子ももちろんありますが、どちらかというとそうではない遺伝子変異が多いようですね。

複数の遺伝子変異が積み重なればなるほど、糖尿病になりやすくなるようです…ある特定の条件下でのみ発動する遺伝子も。

糖尿病になりやすい体質と関係があると思われる遺伝子は数えきれないほど存在し、必ずしもその全てが明らかになったわけではないです。

分かりやすくするために「糖尿病の発症リスクを上げる遺伝子変異」が100種類あるとしましょう。この遺伝子変異を1個も持たない人は、おそらく何を食べても糖尿病にはならないでしょう、他の病気にはなるかもしれませんが。

そして、遺伝子変異を10個持っている人は少し糖尿病になりやすいかもしれません。50個持っている人は相当健康に気を付けていても発症するかもしれません。100個持っている人は…言うまでもありませんよね!

ひと口に「うちは糖尿病になりやすい家系だからなぁ」と言っても、遺伝子変異を20個しか持たない人と100個持つ人とでは、糖尿病を予防するための生活は同じであるわけがないのです。

自分を基準にして考えてはいけません

よくあるのは、自分は糖尿病ではない健康な専門家の方たちが「糖尿病の原因は不摂生なのでバランスの良い腹八分目の食事と適度な運動をしていれば糖尿病を防げますよ」などとおっしゃることです。

確かにその生活では遺伝子変異を0~10個しか持たない人の糖尿病発症は予防できるかもしれません。でも、もっとたくさん遺伝子変異を持つ人はそれでは無理でしょうね。

そして、遺伝子変異をほとんど持たないのにものすごく不摂生をして糖尿病を発症した方が「オレはちょっと生活を改めて運動するだけで血糖値が下がった、だから糖質制限なんて不要、糖尿病は甘えだ!」などと言ってしまうのもあるあるです。

糖尿病にどれだけなりやすい体質であるかは、かなり個人差があると言うしかありません。いろいろな方がいらっしゃるのに「自分はこの生活で大丈夫だから他の人も同じはずだ」と決めつけないで欲しいと思います。

糖尿病患者の大部分は、さほど遺伝子変異を持たないのに不摂生が原因で発症するのは事実なのかもしれません。でも、そうではない方だっています。

「2型糖尿病と違って何も悪いことをしていないのに糖尿病になった1型糖尿病の子供たちを理解してください」などと言われます。

でもね、ごく少数かもしれないけど、何も悪いことをしていないのに小学生で発症するMODY(若年発症成人型糖尿病)の子供たちだっているんですよ。

MODYは症状が軽度であることも多く、普通の2型糖尿病のように思われることも多いはずです。

「2型糖尿病は生活習慣病」と言われて悲しい思いをしている子供や若い方もいるということ、どうか知っていただきたいと思います!…すべての糖尿病の子供を同じように理解してあげましょうよ。

世の中にはいろいろな人がいるのだと知ってください

よっしーは、管理栄養士さんから「まぁー!素晴らしいですね!」と褒められそうな内容の食生活を22歳ごろからずっと継続していて運動も十分すぎるほどしていたのに2型糖尿病になりました。

いわゆる「健康的な生活」で糖尿病発症を予防できるのは比較的糖尿病になりにくい体質の方だけで、それだけでは不十分な場合もあるのだということを知ってください。

そして「糖尿病の人は病気だから仕方がないけど、健康なヤツがダイエット目的で糖質制限するのはけしからん、日本人なら米を食べるべきだ」という方もたくさんいらっしゃいます。

でも…糖尿病患者でさえ偏見の目で見られるのがイヤで自分が糖尿病だということを内緒にしている人もいっぱいいます。

表向きは「わたしダイエットしてるの♪」と言ってても、実は親が糖尿病で自分も発症するのではないかと内心怖くて仕方がなくてそれで糖質制限している…という方も複数知っています。

とにかく、世の中にはいろいろな方がいらっしゃるんです。何もかも自分を基準にして考えて「他の人も自分と同じことをしていれば糖尿病にはならないはずだ」と思わないでください。

そして糖尿病になりやすい体質を持って生まれてきた方も、決して悲観しないでください。生まれつきお酒が飲めない人はお酒さえ飲まなければ何事もなく暮らせますし、アルコール中毒にもなりません。それと同じで、糖質に気を付けていれば大丈夫なのですから♪

にゃご
たまたま糖尿病になりやすい体質でも、糖質を食べすぎなければ問題は無いってことだな。

よっしー
そうね、だから野生のトラやライオンは糖尿病にならないわ。ヒトも同じよ♪

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