糖尿病専門医たちは患者のことを思っている

若い医師たち(男女)

悪意のある医師はいないと思いたい

本日2度目の更新です。
基本的によっしーの2つのブログは、それぞれ1日1回の更新なのですが、何か書きたいことがあってノリノリな時は複数回更新することもあります。

ブックマークしていただいて、1日1回覗いていただけると嬉しいなぁと思います。よろしくお願いします♪

さて、ひまわりさんのブログ記事でよっしーのコメントを紹介していただき、ありがたいやら恥ずかしいやら…(;^_^A ひまわりさん、どうもありがとうございます。

 

先日よっしーさんからコメントいただきました。   先日、ある個人ブログを運営している人が実は糖質関連の某企業の社員だと分かりました。 ちょっと、ネットにものすごく詳しい方が調べてくれたんですよね。 そりゃ糖質制限を悪く書くわけだわ…と納得しました。そういう商売絡みもあると思います。 インチキなサプリ業者さんたちは「糖質制限よりもこのサプリを飲むほうが…」なんて書きますよね。 あなた絶対糖尿病じゃないでしょ?と言いたくなりますw (よっしーさんありがとうございます)       そうなんです...

 

 

そこでふと思ったんですけど、何か商売をしている方であれば「糖質制限なんかが流行ったらウチの商品が売れなくなるじゃないか、クソッ!!」という気持ちになるのは理解できます。

よっしーだって、自分が糖尿病ではなくてそういう商売をしていたらそう思ったでしょう。仕方がないです…みなさん生活していらっしゃるのですから。

でも、お医者さんたちはどうなのだろう…少なくとも「患者がどんどん病気が悪化すればいいんだ」などと悪意を持った医師などいないのでは?と思います。悪意を持つ理由なんてありませんし。

 

 

だってみなさん、患者を助けたくてお医者さんになったのでしょう?某知人男性は「女にモテたいから」と医学部に入りましたけど、そういう人は少数派ではないかと(;^_^A

今回は、お医者さんたちの「辛いキモチ」についてちょっと考えてみたいと思います。

 

糖質制限支持派の日本人医師が過半数

『週刊ダイヤモンド』編集部が日本の医師1004人に行ったアンケートによると、「病気予防を目的とした糖質制限」を支持する医師は18%で、どちらかといえば支持するという医師の40%と合わせると53%です。

ちなみに「支持しない」「どちらかといえば支持しない」の合計は29%で、残り18%は「どちらでもない」。糖質制限支持派のお医者さんが過半数という結果になっています。

 

糖尿病医療の権威である日本糖尿病学会が作成した『糖尿病診療ガイドライン2016』に、北里大学北里研究所病院糖尿病センター長の山田悟医師は失望した。診療ガイドラインは、研究によって導かれたエビデンス(科学的根拠)に基づき作成するものだ。最新の研究結果を反映して更新されるにもかかわらず、2012年に山田医師が「糖質制限」の有効性を確認した試験の論文が盛り込まれなかったのである。

 

 

現在のところ、日本糖尿病学会のガイドラインでは糖質制限食は正式にはまだ認められておりません。それにも関わらず過半数の医師が本音では糖質制限を支持しています。

ガイドラインが変われば、もっと安心して「自分も糖質制限を支持します」と言える医師が増えるのではないでしょうか?

 

若いお医者さんたちは理解はあるけれど…

よっしーは大きな病院に通っており、また他の病院の先生方とも何度か話す機会がありました。

「糖質制限なんてとんでもない、絶対ダメだ!」というような先生は今ではほとんどおらず、若い先生はむしろ糖質制限に対して肯定的なことのほうが多い印象です。

 

 

でも…20代の若い先生が「へぇ糖質制限ってすごいんだな」と思ったとしても、勤務医であればガイドラインに反する指導はやりにくいのではないでしょうか…?

糖質制限の江部康二先生は病院の理事長ですし、宗田哲男先生は院長です。水野雅登先生も、ほぼ院長のようなものです(奥様が院長♪)

だからそういう先生方は自分の好きなように指導ができますけど、病院勤務の若い先生方は必ずしも「自分がいいと思った指導」を患者さんにできないのではないかと思います。

よっしーも昔、職場で誰もやっていないすごくいい方法を思いついたのですが「マニュアル通りやれ」と叱られた経験があります。たとえそっちの方が効率が良くても、マニュアルを遵守することのほうが求められるわけです。

 

 

よっしーの通っている病院の糖尿病内科には、たくさんの医師がいます。大病院なので。そのうち最もベテランと思われる医師2人のうちひとりはどちらかというとアンチ糖質制限で、もうひとりは糖質制限に理解がある感じです。

でも、もし2人ともアンチ糖質制限の先生だったなら…きっとよっしーの主治医も「糖質制限はダメだよ」とおっしゃっていたでしょう。あなただって、上司に逆らってまで自分の信念を貫き通すことができますか?

ただしアンチ糖質制限のほうの先生も、ここ1年ほどでずいぶん変わって来られたようです。今では、腎症が進行していない太り気味の若い患者さんたちには糖質制限を勧めているそうです。

…ただし、そういう患者さんたちには、勧めてもほとんどうまくいかないそうです。なぜなら、肥満の患者さんは菓子パンが大好きな方が多いので、挫折してしまうんですって。

 

山田悟医師に大いに期待しています♪

みなさんは、山田悟先生と言うお医者さんをご存知ですか?ゆるやかな糖質制限「ロカボ」を推奨されていることで有名な先生で、日本糖尿病学会の評議員でいらっしゃいます。

山田先生は「ゆるやかな糖質制限」を勧めていらっしゃるので、正統派糖質制限(?)を行う人たちの間では「あれはゆるすぎてダメだ」とおっしゃる方も多いのですが、よっしーは山田先生に期待しています。

 

 

山田先生、メディカルトリビューンでは糖質制限についてかなり詳しく書いていらっしゃいますし、かつては「ストイックな糖質制限」によるケトーシスを危惧しておられましたが最近ではかなり変わって来られました。

いくら正しいことをおっしゃっても、日本糖尿病学会の中でそのお立場が危うくなってしまえば糖質制限普及のための活動もやりにくくなってしまいますからね…それは賢いやり方ではありません。

だから、ちょっとずつ慎重に慎重に進めていらっしゃるのだと思います♪

 

ガイドラインさえ変われば安心して指導が出来る

かつてよっしーの主治医と話をしたとき「うーん…糖質制限はいいと思うけど、ガイドラインがねぇ…」とおっしゃったことがありました。

やっぱり、ガイドラインの通りにやらないと、万が一何かあったときに責任問題になりますし、困りますもんね。それはすごく分かります。

言い換えれば、ガイドラインの通りに治療したのであれば、患者が失明したり人工透析になったとしても主治医が責任を問われることにはならないんです。

日本では年間に3000人が糖尿病網膜症から失明していますが、医師達が患者から訴えられたという話は聞いたことがないでしょう?

 

 

本当は、お医者さんたちだって患者にとって最良の治療をしてあげたいはず。でも、下手にガイドラインと違うことをすれば自分の責任問題になりかねないので、なかなか出来ないのも当然のこと。

やはり、ガイドラインが変わっていくのを待つしかないと思うのです。医師も管理栄養士も、現場の若いスタッフたちはただ一生懸命やっているだけだと思います。そこに悪意などないと思います。

ただ、いくら理想を掲げても、実際にはいろいろな事情で思い通りにやれるというわけではないですよね。…きっと時間が解決してくれると信じています。

 

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