治ったはずの子供のおねしょがぶり返した?
お子さんのおねしょ(夜尿症)は多くのお母さんたちを悩ませます。よっしーの長男は幼稚園の頃、なかなか夜尿症が治らなくて病院で医師に相談してみたことがあるんです。
すると「可能性は低いけど、脳腫瘍が原因で尿量が増えて毎晩おねしょをする場合があるので一応検査をしましょう」と言われ、脳MRIを受けることに!
結局、脳に異常はなく、単に膀胱がまだ小さめなのでしょうということになりました。小学生になると嘘のように治り、以後は何も問題がありません。
もしお子さんの夜尿症がとっくに治ったはずなのに、突然ぶり返して以前のように寝る前に紙おむつが手放せなくなってしまったら心配になりますよね。
また夜尿症なんてまったく無縁だと思っていた大人がある日…ということもあるんだそう。これはかなりショックでしょうね。
以前は(最近は)まったくなかった夜尿症が起こるのは、実は何らかの病気が原因となっていることがあり、そのひとつが糖尿病なんですよ。
糖尿病が原因で尿の量が増えます
糖尿病を発症したことに気付かずにそのまま治療せずに普通の生活を送っていると、高すぎる血糖値のために血管内の水分が増えます。
すると増えすぎた水分はどんどん尿として排泄されるので、のどが渇きます。たくさん水を飲んでたくさん尿が出るんです。
昼間起きているときはトイレの回数が増える程度ですが、夜間はちょっと困りますよね。大人であれば尿意を感じて夜中にトイレに起きることになります。
よっしーは糖尿病が発覚する前の年、毎晩2回ぐらいトイレに起きていました…だからグッスリ眠ることができず本当に辛かったです。今は1度も起きないです♪
大人の場合は尿意で目覚めることができるのですが、お子さんの場合は尿意ぐらいでは目が覚めないことが多いのでおねしょをしてしまうわけです。
お子さんが最近水をよく飲む、以前治ったはずのおねしょが再開した…ということで1型糖尿病が発覚することもあるんだそうですよ。
糖尿病やその他の病気が原因になっている?
糖尿病神経障害になると、排尿にも異常が現れることがあります。尿意を感じにくくなったり、逆に尿は少ししかたまっていないのに尿意を頻繁に感じることもあります。
よっしーは糖尿病で入院する2か月ぐらい前から困ったことが起きました。「あ、トイレに行きたい…」と思った瞬間、ちょこっとだけ漏れてしまうのです💦
それも日に2~3度も!しかも夜中もトイレに2回も起きるわけなので、もうめちゃくちゃでした。明らかに普通の状態ではないと感じました。
血糖値が高い状態が長年続くと、体のあちこちの末梢神経が障害されてきます。脳と膀胱を結ぶ神経の回路に障害が起きると、過活動膀胱になったり、逆に低活動膀胱になることがあるのです。
入院して治療を開始すると、この症状はピタリとおさまってしまいました。神経障害は糖尿病合併症の中でも早期から出てくるものですが、回復し得るものです。
また昼間の尿量が特に多いわけではないのに、夜間の尿量が多くなる場合もあります。高血圧・腎機能低下・心臓が弱った状態・睡眠時無呼吸症候群などが考えられます。
健康な状態では、眠っている間は抗利尿ホルモンが分泌されてあまり大量の尿を作らないようにしているんですが、これの分泌量が減ると夜間多尿になってしまいます。
加齢により抗利尿ホルモンの分泌量は減っていくとは言え、急にそうなったとか年齢の割に症状がひどい場合は何かの病気が原因かもしれないので検査したほうがいいですね。
夜尿症の原因を調べることが大事ですね
お子さんの場合、幼稚園の年長さんで約15%、小学校高学年の子供でも約5%の割合で夜尿症があるのだそうです。
だから決して珍しいことではありませんし、時期が来れば治ることが多いというのもそのとおりではあるんです。
ただ…糖尿病やその他の病気が原因になっていることもあるので、心配ならやはり病院で夜尿症の原因を調べてもらったほうがいいと思います。
特に「夜尿症はもうとっくにおさまったはずなのにぶり返して続いている」という場合、きっと何か心配事があってストレスなのだろうと決めつけないほうがいいかと。
お子さんは尿意で目が覚めないことも多いので夜尿症という症状が出やすいですが、時に大人にも起こることがあります。
大人の場合は夜尿症ではなく夜間にトイレに起きるという症状が出る方の方が多いと思いますが、いずれにしても原因をハッキリさせないといけません。
原因が分かれば、いろいろと対処する方法もあるので…症状だけでは原因を知るのは難しいので、ためらわずに病院で相談してみてくださいね。