ヒルナンデス!を観てふと思った。糖尿病の食事療法はなぜ難しい?

夜寝る前にカップラーメンを食べる男性

『ヒルナンデス!』に水野雅登先生が再出演!

糖質制限ドクターの水野雅登先生がまたまた『ヒルナンデス!』で血糖値とダイエットについてお話をなさいましたね。

番組の詳細なネタバレは姉妹ブログのほうで記事にしましたので、番組をうっかり見逃しちゃったと言う方は記事を読んでいただければ♪

健康番組が大好きで「あの食材が血糖値にいいらしい」とおっしゃっている方たちは今回の番組にどういう感想を持たれるのかな~とちょっと興味があります。

糖質制限は「あの食材を食前に食べるだけでOK」とか「ラクして血糖値が下がる」という方法とはちょっと違いますのでね💦

 

 

番組では水野先生は、糖尿病や糖質制限についてまったく知識のない方にも分かりやすく解説をなさっておいででした。

広く一般の方向けのお話なので「〇〇は絶対に食べちゃダメ!禁止!」というわけではなく「ケーキやパンを選ぶならこの種類にするといいですよ」的な。

糖質制限というものをストイックな修行のようなものだと紹介してしまうと、新たに始めるのが怖いと思ってしまいますよね。だから入り口を非常に広くしておくのは良いことだと思います。

問題は、ガチの糖尿病の患者の場合はどうするか…ということ。水野先生のお話を聞きながらふと思ったことを今回は書いていきますね。

 

にゃご
糖質で血糖値が上がると分かっていても、ついつい食べてしまう人が多いんだよな。

よっしー
だってちょっとばかり高血糖になってもただちに死ぬわけじゃないもの…

 

糖質は「ただちに影響はない」!?

よっしーの親戚にはピーナツアレルギーの子がいて、夫の友人にはソバアレルギーの方がいます。ピーナツやソバのアレルギーは、うっかり少しでも食べてしまうと命に関わることすらあります。

そういう方たちは当然、原因となる食物はまったく食べません。夫も友人と食事に行くときは気を付けているそうです。

アレルギーに関しては過去に小学生のお子さんが学校給食のおかわりでうっかりアレルゲンの含まれた食物を食べてしまい、アナフィラキシーショックで亡くなるという悲しい事故が起こりました。

だから無理やり食べさせようなんて方は今時いませんし、アレルギーを持つお子さんも親御さんもかなり気を付けていますよね?

 

 

でもこれが糖尿病患者の場合はどうでしょう?よっしーの主治医が以前おっしゃったように、確かに何を食べても血糖値が爆上がりする程度で「ただちに死亡する」わけではありません。

このことが「糖尿病患者だけどどうしても糖質制限できない」理由の一つになっているのではないかと思います。

ソバアレルギーなのにガマンできなくて普通のソバを食べようとする方はいませんし、「まぁ、アレルギーだからってソバを食べさせないなんて可哀想よ!」という人もいませんよね。

ところが糖尿病患者の糖質制限となると、食べた直後に命に関わる事態が起こることはまずないからといって「極端な制限はダメよ~」「好きなものを食べないとねぇ」と言われまくりです💦

 

将来のことを考えて糖質制限するという選択肢

糖質はちょっとばかり食べすぎても「ただちに影響はない」かもしれません。「だから食べてもいいんだ」と思うか、それとも「ただちに影響はないけど10年後は怖いな…」と思うか。

糖尿病は血糖値さえ低ければそれでいいというものではありません。糖尿病合併症は比較的血糖値が良好でも進行することがあります。

それに糖尿病患者には緑内障が多く、糖尿病網膜症と並んで後天的な失明の原因のトップとなっていますが、糖質制限で緑内障の発症や進行に立ち向かえるかもしれないとのこと!

食物アレルギーと違って糖尿病の場合は必ずしも糖質制限しなくても、インスリンを打ったり薬を飲んだりして他の人と同じように糖質を食べる選択肢があります。

 

 

だから食べたい方はそうなさったらいいと思うのですが、いろいろなリスクを考えて糖質制限を選択した人たちのことをあれこれ言わないでほしいんですよね。

自分の家がそういうものを売っているお店でない限り、誰が何を食べようが別に関係ないじゃないですか?

かつて日本では成人男性の喫煙率が80%を超えていたそうですけど、タバコが健康に百害あって一利なしということが浸透していく過程でやはり業界からいろいろあったりしたんでしょうか?うーん。

現在ではタバコを吸う方はかなり少なくなっていますよね。糖質も今はたっぷり食べる方が多数派ですけど、数十年後には逆転している可能性は高いと思います。

 

危機感が薄い患者たちはどうしたらいいのか

よっしーはいきなり糖尿病性ケトアシドーシスで緊急入院して糖尿病が発覚し、その時にはすでに糖尿病合併症もいくつか出ていました。

いわば「もう後がない崖っぷち状態」でのスタートだったので、糖質を食べたいなんて言っている余裕はなかったんです。

でもこれが「会社の健康診断でちょっと血糖値で引っかかっちゃった」程度ならどうでしょう?おそらく糖尿病合併症もまだ何もないはず。

この段階で「目が見えなくなる、人工透析になる」なんて言われてもイマイチ危機感がなく、自分にはあまり関係がないかのように思ってしまう方も多いのではありませんか?

 

 

こういう方が「好きなものを我慢するとストレスが溜まりますよ~、それよりこの薬を飲んで普通に食べましょうよ」なんて言われるとつい「そうかな」と思ってしまいがちです。

糖尿病の治療法の選択は個人の自由なんですけど、過去に従来の糖尿病治療を受けていた方たちはみなさん合併症を予防できているのかどうかなど、よく調べて自分の頭でよく考えてください。

糖質をたくさん食べても「ただちに影響がない」だけに糖尿病の食事療法はきちんと行うのはなかなか難しいものです。でも、ただちに影響はなくても長期的には確実に結果は現れてくると思います。

 

にゃご
ただちに目に見える影響が出るわけじゃないので、つい油断してしまうんだね。

よっしー
実際には血管の中で良くないことが起こっていても、見えないからね…気を付けましょう!

 

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