妊娠糖尿病・糖尿病合併妊娠のママが赤ちゃんにしてあげられること

糖尿病になりやすい体質の女性が妊娠糖尿病になる

日本人の20~30代の女性は諸外国と比較してもスリムな方が多く、欧米のように極端に太った若い女性は少ないにもかかわらず、約8~12人にひとりの妊婦さんが妊娠糖尿病になってしまいます。なぜでしょう?

妊娠すると、やがてお腹の中で胎盤がしっかりと出来上がってきます。胎盤から出るホルモンがインスリンの効きを弱めて血糖値を上げやすくするため、胎盤が出来る時期から血糖値が上がりやすくなります。

ここで通常であれば普段よりもインスリンの分泌量を増やして対応できるのですが、もともとインスリンを分泌する能力が弱い女性(これは遺伝的な体質です)だと必要なだけのインスリンを分泌できないので血糖値が高くなってしまいます。これが妊娠糖尿病です。

なお妊娠糖尿病とは、妊娠してから初めて耐糖能異常になった場合を指します。もともと糖尿病だった女性が妊娠した場合は「糖尿病合併妊娠」と呼んで区別します。

 

糖尿病合併妊娠の女性が無事に出産したという内容の漫画

 

漫画の桃香さんは糖尿病合併妊娠でしたが、糖質制限に理解のある主治医のもとで無事に健康な赤ちゃんを出産することができました。

妊娠中は糖質制限食を実践しており、出産後も今の食生活を継続していこうと決心しているようですね。

よっしーが出産した時に糖質制限という方法を知っていればなぁ…と悔やまれますが、当時は誰もそんなことは知らなかったのだからどうしようもないですよね💦

 

にゃご
にゃご

当時はお医者さんでさえ何も知らなかったので、どうしようもないよな。。

よっしー
よっしー

今でも産婦人科の先生たちはまだまだ理解があるとは言えないけどね。

妊娠糖尿病の血糖コントロール方法

妊娠糖尿病の妊婦さんには、いわゆるバランスの良い食事が勧められるようです。標準体重が50kgの女性の場合、妊娠初期は50×30+50=1550kcal。妊娠中期は1800kcal、妊娠後期は2000kcal摂取することになっています。

もともと肥満だった妊婦さんの場合は、体重増加を抑えるために出産までずっと妊娠初期と同じカロリーに制限することがあるそうですよ。

このカロリーの食事で食後血糖値が上がりすぎてしまう場合は分食といって、1日に食べるべき食事を3回ではなく5~6回に分けて少量ずつ食べる方法があります。

 

妊娠糖尿病で高血糖

 

分食をしても血糖値がまだ高い場合は、インスリン注射をして血糖値を下げるそうです。妊婦さんの場合、空腹時血糖値100以下、食後2時間血糖値120以下が求められるそうです。

2型糖尿病の場合は経口血糖降下薬で治療することも多いですが、飲み薬は胎盤を通過して胎児に移行してしまうことがあり、赤ちゃんへの安全性が確認されていないものが多いことから原則として飲み薬は使わないようですね。

千葉の産婦人科医の宗田哲男先生は、妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠の妊婦さんたちに糖質制限指導を行い、インスリンなしで無事に健康な赤ちゃんを出産する女性がたくさんいらっしゃるそうです。

 

 

中には、ゆるやかな糖質制限を継続してすっかり耐糖能異常が治ったという方たちもいらっしゃいます。その女性たちは第一子妊娠中は妊娠糖尿病だったのに、次の妊娠ではOGTTで完全に正常型だったそうです。

まだ妊婦さんの糖質制限はとんでもない!という医師が多いのですが、よっしーの通っている病院にも、主治医の反対を押し切って妊娠中ずっとインスリンなしで糖質制限で通し、無事に出産した糖尿病合併妊娠の女性がいらっしゃるそうですよ。

よく考えてみたら、赤ちゃんの脳や体は糖質からできているわけじゃないですものね。ムダに糖質を摂取しても血糖値が高くなって赤ちゃんが苦しい思いをするだけです。

それよりも、良質の脂質やタンパク質を優先的に食べたほうがいいですよね。妊娠中にママが貧血になると、赤ちゃんにも良くないことが起こりやすいそうですし。

 

出産後はどうなるでしょうか

妊娠糖尿病の方も出産後は特に何もしなくても正常値に戻る方が多いです。もともと妊娠前は糖尿病ではなかったので、出産後はまた妊娠前と同じ状態に戻るからです。

しかし、産後どのぐらいの時間が経つと正常型に戻るかは個人差があるようです。よっしーは産後2週間で戻りましたが、半年かかってやっと戻ったという方やそのまま境界型糖尿病や糖尿病に移行してしまう方もいらっしゃいます。

いったん正常型に戻ったとしても数年後~数十年後に2型糖尿病を発症する確率は、妊娠糖尿病になったことのない女性の7倍だそうです。決して油断してはいけないことが分かりますよね。

妊娠糖尿病が産後に正常化した女性の半数が30年以内に2型糖尿病になったというデータもあります。よっしーは次男を産んでから比較的早い段階で2型糖尿病になったと思われます…

 

いろいろ言われて悔しい糖尿病患者

 

妊娠中に体重が増えすぎた方は、産後そのままでいると糖尿病に移行しやすくなるので妊娠前の体重に早く戻すことが大事です。食べすぎないように気を付けて母乳育児をすることで、いくらか体重は戻りやすくなるかもしれません。

よっしーは次男も母乳で育てていましたが、次男に重度の食物アレルギーが出たので7か月で泣く泣くアレルギーミルクに変えました(現在では生卵以外は何でも食べられるようになりました)。

母乳をやめると母に短時間息子たちを見てもらってまたジムに通うようになり、いつの間にか糖尿病になってしまいました。カロリーには気を付けていたけれど糖質にはまるで気を付けていなかったせいでしょうね…

 

赤ちゃんは将来糖尿病になってしまうの?

妊娠糖尿病になったママたちの大きな心配事は、わが子が将来糖尿病になってしまうのかどうかということではないでしょうか?

残念ながら、2型糖尿病になりやすい体質というのは遺伝します。片親が2型糖尿病の場合、約50%の確率でその体質は子どもに受け継がれます。パパも糖尿病の場合は、その確率はさらに高くなります。

糖質制限食の日本での提唱者である江部康二医師は、ご両親が2型糖尿病です。それで江部先生はよっしーと同じように、玄米食で運動もされていたのに糖尿病を発症してしまいました。

 

 

江部先生はちっとも太っていないので、外国人の方から「お前は1型糖尿病か?」と質問されたことがあるそうです。海外では2型糖尿病=うんと太った人ばかりというイメージがあるんでしょうね。

テレビにも出演され、本もたくさんお書きになっている産婦人科医の宋美玄先生も、あの通りスリムな体型でありながらお祖父様が糖尿病だそうです。

学生時代から耐糖能異常があり、食べすぎたわけでもないのに妊娠糖尿病になり、産後は境界型糖尿病に移行してしまったそうです。遺伝というものがいかに大きいかよく分かりますよね!

 

ママと赤ちゃんの未来のために…

しかし、いくら遺伝だからといってそこまで落ち込む必要はないのではないかとよっしーは思います。確かに、可愛いわが子が将来糖尿病になるかもしれないと考えるだけでやりきれない気持ちになるのは理解できます💦

でも糖質に弱い体質って、お酒が飲めない人と同じようなものじゃないでしょうか?生まれつきアルコール分解酵素をほとんど持たない人は、どんなに練習しても「酒豪」にはなれません。

しかしアルコールは人体にとって必須ではないというか、飲みすぎれば明らかに健康に良くないものです。飲めないのなら飲まないようにしていれば、何も悪いことは起こりません。

「オレは酒に強いんだ!」と毎日たくさん飲酒している人は今は大丈夫でも、いずれ肝臓を壊すでしょうね。「ただちに影響はない」でしょうが…

 

若い糖尿病のお医者さん

 

糖質に関しても同じことだと思います。長鎖脂肪酸代謝異常症という難病(脂肪酸をうまくエネルギーとして使えないため、糖質を摂取しないと低血糖で死亡する危険のある病気、軽症の場合はなかなか気づかないことも多いそうです)などでない限り、必要な糖は肝臓や腎臓で作ることができます。

ママが肥満ではなく暴飲暴食もしていないのに妊娠糖尿病になってしまったということは、お子さんも将来、肥満ではなく普通に生活していても糖尿病になるリスクが高いということです。それは体質なんです。体質そのものを変えることは出来ません。

知り合いに「おばあちゃんが糖尿病で自分も境界型糖尿病だけど、甘いものが好きだから何もしてないの、娘への遺伝が心配」と言いながら自分もお嬢さんも普通に糖質をしっかり食べているというスリムな女性がいます。

お嬢さんのことが本当に気がかりなら、糖質の摂りすぎにちょっとでも気を付けてあげればいいのに…と思います。だって、糖質に弱い体質だと分かっているのに、何もしてあげないでわが子が発症するのを見ているしかないだなんて!

 

まとめ:お子さんの未来を決めるのはママです

よっしーの息子たちは現在標準体型ですが、将来糖尿病を発症するリスクはかなり高いと思います。遺伝の場合、太っていなくても糖尿病を発症しやすいことは明らかですよね。

子供のうちに糖質との付き合い方をママが教えておくことは非常に大事だと思います。子供の頃は欲しがるだけ食べさせておいて、成人したわが子が糖尿病を発症してから大好物をやめさせることはとても辛いことです、可哀想です。

そのために食品の選び方、糖質との上手な付き合い方を教えてあげられるのはママだと思います。

 

糖尿病合併妊娠の女性が糖質制限で無事に自然分娩で健康な赤ちゃんを出産した

 

親子で糖質との付き合い方を考えれば、ママもずっと2型糖尿病に移行しなくて済みますし、お子さんも糖尿病とは無縁でいられるでしょう。

妊娠糖尿病から2型糖尿病になり、発見が遅れて放置してしまって糖尿病合併症になってしまったよっしーは、2度とこんなことを繰り返して欲しくないと思います。わが子にも、他の子供たちにも。

こんな辛い思いは、私たちの世代でおしまいにしたいものです。いつか「昔は糖尿病という病気はとても恐ろしい病気でした」と言われるようになる日が来ることを心から願っています。

 

にゃご
にゃご

ママが辛い思いをしたからこそ、子供が将来同じ目に遭う前に未然に気を付けることが出来るんだな、きっと。

よっしー
よっしー

そうよ、あまり重く考えないでね♪

妊娠糖尿病
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