怖いと言いながら何もしないの?
健康診断で「血糖値が高いですね」と言われるとイヤな気持ちになると思いますが、怖い怖いと言いながら特に何もしないまま何年も放置している方も多いのでは?
よっしーの周囲にも、そんな方が何人かいます。
一緒に食事をしても、特に気を付けている様子はないですね…
実はよっしーも、糖尿病と診断されるよりも何年も前に糖質制限について知っていましたが、ご飯が好きだったのでどうしてもできませんでした。
「私はまだ大丈夫」「カロリー制限でいけるでしょ」と自分に言い聞かせて…
でも結局、だめだったんです。
2型糖尿病と診断された時点で、すい臓のベータ細胞は健康な人の半分ぐらいの量まで減ってしまっているという報告があります。発症後も、一定の比率でベータ細胞の機能は低下していると考えられるそうです。
診断されてすぐに対策を始めたとしても、残ったベータ細胞にムチ打って2倍働かせるのはなかなか大変なことだと思いますよ…
まして、それ以下にベータ細胞の数が減ってしまっている場合、どんなに頑張っても元の状態に戻ることは難しいでしょう。
ベータ細胞は再生するかもしれないけど…
近年の研究で、ベータ細胞には再生能力があるらしいということが分かってきました。
しかし、自然の状態でベータ細胞が糖尿病発症前と同じ状態にまで「復活」することは残念ながらないようですね…
ネット上での自己申告や業者さんの宣伝以外(!)そのような症例を見たことがありませんし。
ウソだと思ったら、医師に訊いてみるといいですよ。
真面目にカロリー制限して運動もして、それでもじわじわと悪化して合併症の治療をしている方、たくさん見かけるではありませんか。
もしベータ細胞を注射か何かで劇的に再生する技術が実用化されれば、ノーベル賞モノでしょうね。いつかはそんな時代が来ると信じています。
その日まで元気でいなければ
しかし、その日が来るまで元気でいなければいけません。
そうなるまでに合併症で死んでしまっては、どうしようもないですよね。
どんなに血糖コントロールが改善しても、腎症や網膜症がある程度以上進行していたら、治すことはできないでしょうし…
そういうわけで、糖尿病または予備軍と言われたら「まだ大丈夫」なんて思わずにすぐに対策を始めてください。
単に太りすぎで暴飲暴食していたタイプの方は、それを改善するだけでかなり良くなることもあるそうですよ。